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2017.12.09

基本的生活習慣、何をどのように?

Q:気づくと学校生活の基本的生活習慣が乱れています。目を配ってあれこれ注意しますが徹底できません。どのようにしたらいいでしょうか。

A:学校生活での基本的生活習慣といっても様々あります。「忘れ物をしない」「時間を守る」「きまりを守る」「挨拶する」「靴を揃える」等、多いものです。できない子がいると、その分、注意する回数も増えるのも当然です。

 ただ、効果がないというのであれば指導方法を変えましょう。

 まずは指導するターゲットを絞ります。「あれもこれもよくしたい」という気持ちはわかりますが、取り組む項目が多いと結局は徹底しないものです。たとえば「挨拶とくつ揃えに集中しよう」と子どもたちにも宣言します。この時に子どもたちにも取り組む理由を話します。「友だちに挨拶されたら嬉しいものだ。元気も出る。それぐらい挨拶は大事だ」というようにです。

 次に子どもたちへの接し方を、「注意型」から「働きかけ・確認型」に変えます。挨拶だったら、教師から積極的に子どもたちにします。声が小さい子がいても注意をする必要はありません。何回もしていれば、いい声で挨拶をすることがあります。その時に「すばらしい挨拶です」とほめればいいのです。靴揃えだったら「今日の朝、靴をしっかりと揃えた人?」と確認します。多くの子が挙手したら、「すばらしい。先生が見たら智くんと悠美さんの靴のかかとがピタッと揃っていましたよ」と確認したことを話します。こうすれば靴が乱れている子を注意しなくても効果が出ますし、子どもたちをほめる機会も増えます。

 この取り組みを、おおよそ大丈夫と判断できるまで継続します。この「おおよそ」という点がポイントです。完璧を求めるとどうしても過剰に注意せざるを得ないからです。そして、1つの項目がおおよそできるようになると、波及効果で他の項目も取り組みやすくなるものです。

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