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2017.12.29

友だちを作れない子にどう働きかけるか

Q:学級の中に友だちを作れない子がいます。休み時間も閉じこもりがちで、一人で読書やお絵かきをしています。どのような働きかけをしたらいいでしょうか。

A:活発な子や積極的に話しかける子には教師の目がいきがちですが、閉じこもりがち子は意図的に注目しないといけません。時には学級の中に居場所がなくなり、孤立してしまうことも考えられるからです。その点で、このような子に気づいたこと自体が取り組みの第一歩となります。

 まずは教師がその子の話し相手になるようにしましょう。休み時間に一人で読書をしているのなら、「何の本を読んでいるの?」「どんな本がすきなの?」と声をかけていきます。もちろん授業時でも、その子がノートに書いている内容を見て、「いい考えが書けたね」「みんなの前で発表してね」というようにコミュニケーションをとっていきます。
教師自身が「あなたと仲良しになりたい」というサインを送ることによって、その子も教師には心を開くはずです。

 心を開くとその子の願いも知ることができます。たとえば、「本当は友だちと遊びたいけど、断られるのが怖いから誘えない」というケースがあります。

 このような本人の分析がわかれば取り組みもしやすいものです。たとえば、その子を受け入れてくれそうな小グループと、教師も一緒になって遊びます。遊ぶ時に、自分の気持ちをどう伝えたらいいか教えます。また学級全員で遊び日を作って、友だちと一緒に遊ぶ機会を増やすのもいい取り組みになります。

 このような取り組みを繰り返す中で、その子自身も学級集団に溶け込み、自分の居場所を見つけるようになるのです。

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