子どもたちを読書好きにする手立ては?
Q:子どもたちを読書好きにしたいと思っています。しかし、図書室から借りる子は一部です。どのようにしたらいいでしょうか。
A:子どもたちを読書好きにするには、まずは子どもたちに「本を読みたい」という意欲を育てることが大切です。本を借りるように指示しても、読書をしなければ意味がありません。さらに読書意欲は子どもによって違います。1つの取り組みだけでは、学級全体の読書意欲はなかなか高まらないものです。私自身も子どもたちが読書好きになるために様々な取り組みをしました。
・「10分読書」の時間を確保する。私は週に1回、朝の会を早めに終えて時間をとっていた。読む本は自由にする。「シーン」とした静寂の場は読書の心地よさを感じる場ともなる。
・読み聞かせを教師が行う。国語の時間に行うが、難しい場合には細切れ時間を使う。私自身は給食時間の5分間を使ったことがあった。
・朝の会で、「私の本紹介」というコーナーを作る。一回2~3人、簡単な紹介で構わない。教師にとっても子どもたちの読書傾向がわかる機会になる。
・「教師のお勧め本」を随時行う。本の魅力を熱く語ったり、一部を読んだりして教室に置くようにする。子どもたちは競って借りる。
・子どもたちが今興味をもちそうな本を、地域の図書館から大量に借りて、教室に置く。今は特別貸し出しのしくみを作っている図書館も増えている。
・「書名」と「ページ数」を書いた読書カードを作成する。感想は求めない。ページ数が増えていくことが励みになるはずである。
様々な取り組みで「自分の学級に合いそう」と思ったものを選んでください。なお、先の例に共通するのは「実践は短時間だが、一定期間継続が必要」ということです。少しの活動を根気強く続けることで読書好きの子も増えるのです。
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