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2018.01.21

ノート指導のコツ2 ~3つの基本技能を教える~

※連載原稿を転載します。

 授業におけるノート指導で、子どもたちに教えておきたい基礎技能がいくつかあります。その中でも初歩的なものとして、「番号」「囲み」「記号」の3つを紹介します。

1 番号を書かせる
  課題の予想を書いたり、写真からわかることを書いたりする時に、「一つのことに一つずつ番号を書きなさい。『①』『②』と書きます」と指示します。番号を書くことにより、子どもたちは自分の書いた量をつかむことができます。これは書く励みになります。また、教師にとっても子どもたち一人ひとりがどれだけ書いたかを把握できるメリットがあります。
2 囲みはきちんと定規で
  定規でひいた線とフリーハンドでは見た目が全く違います。「美しいノートのする」という感覚を育てるという意味でも、囲む時には定規を使わせます。
3 記号を工夫して使う
 記号の便利さは、「文や言葉で表すよりも端的に表現できる」という点にあります。たとえば、算数で「3は2よりも大きい」は、「3>2」と簡単に書けます。これはノート指導にも応用できます。
まず、「よく使われる言葉の代わりに使う」ということです。授業の最後に毎回感想を書かせるのであれば、「感想」と書かずに「◎」「□」と記してから書くようにします。また、考えを分類化する時にも使えます。たとえば、「おかし工場で働いている人は何に注意しているか」にという課題に対して、「作る時の注意→○」「衛生上の注意→△」「送る時の注意→□」というように記号をつけると、自分の考えが整理されます。

 この3つの基礎技能は、どの学年でもすぐに取り組むことができます。

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