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2018.02.03

指名方法いろいろ

※連載原稿を転載します。

「これがわかる人?」と問うと何人か挙手。「では、さとしくん」。・・・指名方法が常にこのような「挙手→指名」のワンパターンであれば、発言者は固定化してしまいます。今回は全員が授業に参加するための指名方法を紹介します。

1 「数指名」・・・答えの数が少ない子から優先指名
  「写真を見て気づいたことを書きなさい」といった指示の後、「一つ書いた子は起立。発表しましょう」と言います。続いて、「二つ書いた子」「三つ書いた子」と指名します。発言の少ない子が自然に優先されます。
2 「列指名」・・・曜日によって指名する列を決めておく
  窓側から1列目が「月曜日の列」、2列目が「火曜日の列」というように決めておきます。その日の曜日で、その列の一番前の子から順に指名をします。指名の偏りがなくなります。
3 「完全挙手」・・・全員必ずどれかに挙手
「AとB、どちらに賛成か。手を挙げなさい」「3つのうち、どれかを選びなさい」というように必ず挙手させます。全員が完全に授業に参加します。

 「より多くの子を発言させたい」「積極的な子も満足する指名をしたい」という考えで、このように指名法も学習活動に応じて変わってきます。
 また、私は「発表に自信のない子をいかに励まして指名するか」という願いから、「サイン指名」を行うことがあります。たとえば、机間指導の時に、指名したい子に、「『一番目に発表ね』と耳打ち」「肩たたき」「ノートを指さす」といったサインを出し、指名を予告するのです。発表に自信のない子にとっては心の準備となります。その子は、発表前に必死にノートを読んだり、発表する内容を考えたりします。実際の発表では落ち着いて話すことができます。

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