一斉指導の中で個に対応
※連載原稿を転載します。
様々な授業形態で、一番多いのが一斉指導です。しかし、個に応じることも重要です。そこで今回は、「一斉指導でいかに個に対応するか」という技術について紹介します。
1 小刻みに全員をチェックすることが個への対応の基本
「算数で計算問題を解く」「国語で自分の考えを書く」といった作業場面では個に対応するチャンスです。たとえば、机間巡視による指導や教卓に持ってこさせるという方法があります。どのの場合でも大事なのは、個々のチェックを短時間にすることと「よし!」「いいね!」といった短い励ましを言うことです。また、挙手で一斉に確認をする方法もあります。「3つ書いた人?」「5番まで解き終わった人?」というようにです。
2 つまずきのある子へは「わかりやすい言葉で」「短く」指導
一部のつまずきのある子の個別指導に専念してしまうと「作業が早い子が退屈」という弊害が生まれます。さらに肝心の個別指導を受けている子の中には、「自分はできないんだ」という劣等意識を持ってしまう子もいるので配慮が必要です。
3 作業の早い子には発展的な活動の準備をしておく
「スペシャル問題」をあらかじめプリントにしておくと便利です。
4 ペアでの確認や発表をする
子どもたち同士の学びでも個に対応ができます。たとえば、「隣の人に感想を言いましょう」というように言います。これによって、一人一人の「発表したい」という意欲に対応することができます。
一斉指導でも、「個に対応する」ことを強く意識することで、子どもたちの満足度は変わってくるのです。
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