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2018.02.24

発表する力を伸ばす

※連載原稿を転載します。

 「この問題がわかる人?」。挙手する子が数名パラパラといるだけ。それもいつも同じ子ばかり。仕方なく指名して、固定した一部の子だけで授業が進行する・・・・そのようなことはないでしょうか。一工夫で発表する力は伸びます。

1 ノートに発表内容を書かせる
 発問をしてすぐに反応を求めるのであれば、反応の遅い子やじっくりと考える子たちにはなかなか発表できません。それを「ノートに書きなさい。時間は3分です」と指示をするだけで状況はずいぶん変わります。発表する内容を子どもたちが考えますし、「これ、いいね。発表してね」と教師が机間指導の時に言えば、発表が苦手な子どもも心の準備ができます。

2 教師の指名を工夫する
 挙手しない子に対しては、「〇〇さんがこう書いているよ」と意図的指名をしましょう。発表後に「いい考えだね」と認めて自信をつけさせることにより、発表する力も伸びます。また、いくつも答えを書かせるような学習では、「1つ書いた人、起立→発表」、「2つ書いた人、起立→発表」というように、答えの数の少ない子から優先的に発表させると、多くの子が発表できます。

3 発表のしかたを指導する
 すぐに子どもたちに指導できるのが「結論から言う」ということです。これは効果的な表現をするという点で重要な技法です。同時にそれは聞き手に対する配慮にもなります。たとえば、二手に分かれて討論をしている時に、「私はごみを有料化するという意見に賛成です」というように言えば、「あっ、自分と反対の立場だ」と心構えができます。また続けて理由を言う時にも、「理由は3つあります。1つ目は・・・」と言わせます。自分の考えが整理されて伝わりやすくなる表現方法を教えるのです。

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