学習ゲームの効用
※連載原稿を転載します。
「学習ゲーム」といえば、「楽しい活動」「子どもたちが喜び、盛り上がる」といったイメージが思い浮かびます。反面、「授業での息抜き」といった見方もあります。今回は、息抜きではなく授業に効果的に役立つ学習ゲームを紹介します。子どもたちの発想を広げ、知識の定着が図られる学習ゲームです。
1 「グループブレーンストーミング」
目的のためにたくさんの意見やアイデアをグループで出し合う方法です。「未来の自動車のアイデアを出そう」「テレビのいい点は何か」といった発想を広げる学習に役立ちます。「出されたアイデアは否定しない」と事前に指導すると豊かな発想のアイデアがどんどん出てきます。
2 「ダウトをさがせ」
教科書を2回教師が音読します。2回目の時にわざと一部を間違えて読みます。その間違いを子どもたちに見付けさせ「ダウト!」と言わせるゲームです。
社会や理科で知識の定着を図る時に効果的です。「読書へのアニマシオン」(柏書房)にある「ダウトをさがせ」を教科書用に応用したものです。
3 「古今東西ゲーム」
お題をリズムに沿って一人一人が発言していくゲームです。「失敗したらアウト」という形よりも、「お題は『東北地方の県名』」というようにして「グループでクリアーできたら合格」という達成型にすれば自然に拍手が起きます。
4 「フラッシュ型教材」
フラッシュカードのデジタル版です。「7×6」といった課題を瞬時に次々と提示する教材で、パソコンとプロジェクタで、スクリーンに映します。子どもたちが大声で答ええるようになり、授業に活気が出ます。(「フラッシュ型教材」で検索)
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