ゲストティーチャーを招くこつ
※連載原稿を転載します。
「インパクトが強い」「専門的な話を聞くことができる」等、ゲストティーチャー(以下GT)を招くメリットは大きいものです。しかしながら、打ち合わせが不十分だったり、GTに任せっきりでよさを発揮できなかったりという場合もあります。今回は、GTを招く時のこつを紹介します。
1 招く授業場面を吟味する
次のような場合に招くと効果的です。
・人生での特別な経験を語ってもらいたい時(例:海外生活者・ハンディを持つ人)
・その道のプロとしての職業の様子を教えてもらいたい時(例:芸術家・職人)
・一緒にものを作ってもらいたい時(例:郷土料理研究家)
2 重要な打ち合わせ
まずは、授業に招く意図をきちんと話すことです。「なぜGTとして招くか」を強調すると相手も期待に応えてくれます。また、子どもたちの学習状況を伝えることも必須です。GTは子どもたちの実態についてなかなか予想がつかないものです。これらを踏まえたうえで授業についての共通理解を図ります。
3 授業パターンを時には変える
GTの出番が多いのは当然ですが、一方的な話は時として逆効果です。たとえば、GTのお話を15分、残りの時間を子どもたちの質問のみにしたり、トーク番組を真似て、子どもたちがグループごとにインタビューしたりする形式も効果的です。そのために事前に子どもたちに質問を用意させます。
4 礼状を書かせる
授業後にお礼の手紙を書かせると、子どもたちとGTとの交流が深まります。GTから再度学ぶ場合には、そのつながりが生きます。
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