気軽に辞書を使わせる
※連載原稿を転載します。
「国語辞書は説明文の意味調べに使っていますが、それ以外はあまり・・・」「辞書を引くのに時間がかかるので時間不足になりがちです」・・・このような声を聞くと、「もったいない」と思います。国語辞書を活用すればするほど、子どもたちの知識や興味はどんどん広がるからです。では、意味調べ以外にどのような活用法があるのでしょうか。私は次のような活用をしています。
1 国語以外の教科でもどんどん使わせる
社会・理科・総合等で難しい言葉が出てきた時に辞書で調べます。子どもたちが授業中自主的に調べるようになればしめたものです。
2 早引き競争をする
(例)「教科書24ページの熟語を3分間でいくつ引けるか」
「『白血球』を引きます。10秒で合格!」
授業中にこのような競争を短時間で継続するだけでずい分と早くなります。
3 時には辞書を「読書」する
辞書を読書する時間を設けてみましょう。意外な発見があり、辞書に親しむいい機会になります。
なお、気軽に辞書を使うためには常に手元に置かなければいけません。机上に置くと学習スペースが狭くなるので、私は布袋に入れて机の脇にかけさせています。必要な時に脇から子どもたちはサッと辞書を取り出します。
また、教師自身もどんどん辞書を活用しましょう。授業時間であれば、子どもたちの質問にすぐに答えることができますし、教師自身の語彙も増えます。私は電子辞書もよく活用しています。漢字辞典・英和辞典等、複数の辞書が組み入れられているので、「口で始まる慣用句は?」といった語彙を広げる学習やALTとの打ち合わせの時などに便利です。
Comments