立ち位置を意識する
※連載原稿を転載します。
教師は常に教卓と黒板の間に立ち、子どもたちを真正面に見て授業をする・・・と思い込んでいませんか。確かに、重要な指示や発問をする時にはそれが基本です。しかし、時には立ち位置を変えて授業をする時も必要です。
1 話し合い活動の時は話す子から離れた場所に
学級全体で話し合い活動をする場合、発言する子の意見は子どもたち同士に聞かせたいものです。しかし、全員が黒板向きの座席の場合、教卓にいる教師に向かって話すことが多いものです。そこで、教師は話す子から離れた場所に移動するようにします。たとえば、廊下側前列の子が話す時には、窓際後方に位置します。すると、発言する子と教師が発言内容についてやりとりする場合には学級全員が2人の様子を見ることができますし、発言する子も教師も学級全員に向けて自然に話すことになります。
2 校庭で話す時には太陽に顔を向けて
体育等で校庭で話す場合があります。その時に注意しなければいけないのは、太陽の位置です。子どもたちが太陽の光を真正面に受ける場所で話すと、眩しくて教師をしっかりと見ることができません。教師が太陽に体を向けるようにして、話すようにします。
3 板書は子どもたちが見やすい位置で
黒板に正対してしっかりと書くのが板書の基本です。しかし、ずっと黒板を向いているのでは子どもたちの様子が見えません。また、教師の後ろ姿で字が隠れたら子どもたちも見えにくいものです。板書途中で子どもたちの様子を確認したり、時には子どもたちに体を向けながら板書したりすることも必要です。
これらに共通することは「学習する子どもたちの立場に立っている」です。どういう立ち位置が子どもたちの教育効果につながるか、常に意識したいものです。
The comments to this entry are closed.
Comments