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2018.03.18

学校図書館の積極的活用

※連載原稿を転載します。

学校図書館の利用法は、かつては読書が中心でした。今は、「学習に必要な情報を得る場」という機能も加わり、子どもたちの学習に欠かせないものとなっています。これは、「学校図書館の積極的な活用は、子どもたちの調べる力を伸ばすことにつながる」ということを意味しています。では、どのような活用の工夫があるのでしょうか。

1 学校図書館のレイアウトを教える

学校図書館のどのコーナーに何の図書や資料があるのか、子どもたちに実際の本を示しながら教えます。特に学習用の事典や「環境」「科学」といった学習テーマ別の書籍のコーナーで時間を十分にとるようにします。

2 調べ学習で必要な資料の検索方法を教える

調べ学習で子どもたちが苦労するのが、欲しい情報を探すのに時間がかかることです。テーマに関連する図書がない場合の検索方法として、児童用百科事典の索引の活用方法を教えます。これで基本的な情報は得られます。

3 「総合コーナー」を開設して活用させる

3年生以上の学年では、総合的な学習の時間に学校図書館を利用することが多いものです。その時の学習内容に合わせた「総合コーナー」(例:「福祉学習コーナー」)を期間限定で設けます。子どもたちの興味も広がります。

4 学校図書館に行く回数を増やす

 「工作のヒントとなる本があるよ」「『ごんぎつね』の新美南吉の本だよ」と教師が紹介して学校図書館に行く回数を増やすようにします。「図書館探検チーム」を学級に作り、その子たちに朝の会等で本を紹介させるのも効果的です。
 大事なことは、ここに示した活用方法を何度も繰り返し行うことです。子どもたちが「図書館で調べたい」と思ったらしめたものです。

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