「お任せ調べ学習」にしない
※連載原稿を転載します。
総合的な学習の時間や社会科等で調べ学習をする時に、「調べ方を教えたらお任せ」ということはありませんか。「1時間ずっとインターネット検索だけをしていた」「関係図書を丸写ししただけで終わり」ということにならないように、調べ学習の具体的な方法を子どもたちに教えましょう。
1 インターネットでの調べ学習の場合
■調べるサイトを指定する:子どもたちがインターネットを活用する場合には、教師がサイトを指定することで子どもたちは適切な情報をなります。「YAHOO!きっず」「きっずgoo」といった子ども用サイトは特に便利です。
■「検索キーワードの工夫」を教える:キーワードで検索をさせる場合には、入力するキーワードを工夫することを教えます。複数のキーワードを入れたり、「~とは」と入力したりすると目的の情報が直接得られます。
■時間を区切る:一定の時間を決めて、その範囲で見付けた情報で次に進むようにします。
2 学校図書館で一般図書を使って調べる場合
索引がある子ども用の事典と異なり、「歴史漫画」といった一般図書を活用する時には調べ方の指導が不可欠です。
■目次で必要な情報を選ばせる:一般図書には学習に不要な情報の方が多いものです。そこで目次から必要な情報がある場所を推測させ読ませます。大切なページには付箋紙を貼り、見やすくしておきます。
■視点を与えて読み取らせる:一般図書では得た情報を学習用に抽出する時に必要なのは「調べる視点」です。歴史だったら「人物の業績」「政策の理由」「その結果と与えた影響」といった視点をもたせてから調べさせると有意義な学習になります。
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