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2019.02.06

文例本,4刷です

「教師のための実務文例集」が刊行されてまもなく1年になります。
この1年間で版を重ね,先日4刷になりますという連絡をいただきました。
多くの方が手にとってくださること,有難いことです。
アマゾンではこちらからです。

以下,まえがきです。

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 「はんこだけではなく,一言書くだけで保護者は担任を信頼するようになるものだよ」。初任時代に同じ学年の先輩から言われた言葉です。連絡帳に書かれた家庭からの簡単な連絡には,はんこを押すだけで返却することが多かったのです。また,「先月の工場見学の御礼文書がまだのようだけど……」と管理職から指摘されたこともありました。子どもたちに工場見学の御礼の手紙を書かせたものの,私自身が書く御礼状の書き方の例を探しているうちに,発送が遅れていたのです。

 共にもう30年以上前のことですが,私にとっては少し苦い思い出です。考えてみたら,「連絡帳の返信の仕方」「御礼状の書き方」は改めて時間を割いて指導されたことはありませんでした。自分で学んでいくしかありません。諸先輩に聞きながらその方法を覚えたり,書籍や雑誌等からサンプルを見て学んだりしてきました。経験を重ねるうちに,書き方のポイントもわかってきました。

 本書は,これまでの自分の経験が,「どうやって書いたらいいんだろう」と迷う先生方の役に立てばいいと思い執筆しました。
 第1章では,教師にとって書く仕事がいかに重要であるか,また,実際に文章を書く際のポイントを記しました。
 第2章から第5章は実践編です。「保護者向けの連絡帳・手紙の書き方」,「学級通信や連絡文の書き方」,「実務文書の書き方」,「社会人としての文章マナー」について,それぞれ具体例をあげながら示しました。
 また,自分の文章に関わる経験をコラムとして各章の最後に記しました。
 どこから読んでもすぐに役立つ構成になっています。

 この本が学校での実務や学級経営に役立つのなら,著者として望外の喜びです。自宅の本棚よりは,教室や職員室に置いて,活用してくだされば幸いです。

 本書の発刊に際しては,明治図書教育書編集部の林知里さんに大変お世話になりました。執筆の取り組みが遅れたにもかかわらず,何度も温かい励ましをいただき,刊行することができました。心より感謝申し上げます。

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