『まんがで知る未来の学び』
前田康裕氏の新著『まんがで知る未来の学び』を読んだ。
毎年,問題提起の書籍を発刊し続ける前田氏のエネルギーには感服する。
そして周囲が「今回もすばらしい書籍だろう」という期待も高まる中,その期待に応える書籍である。
帯には「もはや教育書の枠を超えた」と書かれている。
本書に登場する人物は教師たちが中心である。しかしながらその舞台は中学校に留まっていない。「大人の学びカフェ」をキーワードに地域の中にある学校や教師の姿が描かれている。
これは大きな問題提起だ。学校が今のままの姿でいいのか。地域との関わりはどのようにあればよいのか。未来社会で生きていく子どもたちには避けて通れない道である。それを学校側の視点から,「このような取り組みが教育の知見でできますよ」とまんがの特性を生かして明快に示している。そして,読者にはその内容がいつの間にか入っている…そのような感覚をもった。読み始めたら,最後まで夢中になって読んでしまうところがこの書籍の魅力である。コラムで紹介されているビジネス書も魅力的であり,数冊購入した。何倍もお得な書籍である。
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