2009.11.14

「教師のための時間術」

教師の仕事術に関わる本はそれほど多くはない。圧倒的に授業関係本、学級経営関係本が多いであろう。
それは各自が一定の仕事の方法をもっているからといえるが、「仕事の方法の改善への取り組み」がなかなか話題にならないということもある。しかし、先進的な実践者は間違いなく自分なりの「術」をもっている。

教師のための時間術」を読んだ。著者は長瀬拓也先生。岐阜県の小学校教師だ。まだ20代。しかもこれが初単著ではない。すでに2冊目。私は2回お会いしたことがあるし、時々メールのやりとりをしている。実に頼もしい若手教師だ。

この本を読んで、長瀬先生の時間術には自分に似ているところが多く共感した。本を読む時、自分に似ている部分があるとホッとするものである。いくつもの学ぶ点があるが、特に印象に残ったところを記そう。

・イレギュラー(思いがけない仕事)を減らす・・・生徒指導上の問題にかなりの時間を割かなければいけない先生がいた。放課後にその先生の研究授業の打ち合わせが始まったら、「先生、ケンカです」と呼ばれてそのまま流れてしまう。そんなことがしばしばだった。学級づくりが教師の仕事時間に影響を与えることを痛感したものである。
・アライアンス(同盟)で考える・・・「時間を他の人にプレゼントする」と書かれていた。自分はまさにこの立場である。
・子どもができる仕事は子どもに、来た仕事はすぐ、だいたいでよいということにこだわる・・・「子どもと一緒に仕事」「その場主義」「80%主義」という自分の考えに通じるものがある。

自分が若い時からこのようなことを意識していれば、自分の仕事ぶりも今よりは精度が上がっていたのではないかと思う。その点から若手教師にはぜひ読んでいただきたい一冊である。ベテランにとっても固定化した自分の時間術を見直すいい機会になると思う。お勧めである。

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2009.10.20

読み応えある11月の教育雑誌

月に十数冊の教育雑誌を購入しているのだが、前任校のつながりで実家のある奥州の本屋さんで年間購読をしている。自分が土日に帰った時に、本屋に取りにいくというしくみ。
昨日、11月号を取りに行き斜め読み。そうか、もう11月号だ。今年も暮れていく。

今月号は自分の立場で読み応えのあるものが多い。

授業研究21(明治図書)
特集が「指導力アップ「校内研修」の改革論。現場教師はもちろん、研究者、校長も提言をしている。特に校長のリーダーシップは参考になった。

学校マネジメント(明治図書)
「OJT時代!人材育成プランの作成と活用」が特集テーマ。OJT(On the Job Training)についてはあまり文献を読んだことはない。初めて知るために適切な原稿が多い。

現代教育科学(明治図書)
「全国学力テスト」について著名な研究者(市川伸一氏、山際隆氏ら)が鋭い論考を書かれている。

 今月号には「社会科教育」誌に原稿が掲載。地誌学習ということで苦労した原稿であった。また、この「社会科教育」では真っ先に新保校長先生(北海道)の「私の乱読日記」を読む。今回も切れ味抜群である。

 先週娘が「お父さんの名前が書かれていたよ」と「一番受けたい授業」(朝日新聞社)のことを教えてくれた。地元書店で学校名と私の名が本のPRとして使われていたらしい。ちょっと恥ずかしいことであるが・・・嬉しいことでもある。

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2009.10.04

情報教育特集

初等教育資料」10月号の特集は「新しい学習指導要領が求める情報教育」である。文科省参事官の解説があり、論説の他に事例が6つ。そして座談会というスタイルである。特集のこのスタイルはいつものパターンであるが、それぞれの立場からの報告が明快であり、このパターンのよさを感じた。座談会には、研究仲間の笠原先生、笹原先生が登場。日ごろのお二人の実践を知っているだけに、とても明快な記事になっていた。

この号で注目したのは、やなせたかしさんへのインタビュー。「正義というのはかっこいいだけじゃなくて、傷つく自分を覚悟すること」「教職という職業に就いた以上は、ある程度覚悟しなくちゃいけないと思います」というメッセージを重く受け止めた。

この「初等教育資料」は20年近く年間購読しているが、かつては「資料のようなもの」として積ん読しておくことが多かった。今は購入した時点でじっくりと読む。1年間トータルで読むと、現在の教育の動向、特色ある教育課程の実践が幅広く知ることができる良書である。

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2009.09.26

10月号の雑誌から

10月号の教育雑誌を読んで、「移行措置関係も一段落か・・・」と感じた。特集テーマは日常の教育活動の取り組みに関するものばかりだ。もっとも新学習指導要領に完全移行する時には、また話題になるだろうけど。
特徴的な雑誌についていくつか紹介したい。

■「心を育てる学級経営」(明治図書) ■「国語教育」(明治図書)
どちらの雑誌も「読書」が特集テーマ。二誌が同時に扱うと、どちらも購入している者は視点が広がるので興味も深まる。雑誌の性格上、「心を育てる・・・」の方は学級経営上で、「国語教育」は国語の授業での実践というように幅広い実践を知ることができる点もよい。このような教育雑誌の実践紹介は、「広く浅く」知識を得る場合には役立つと改めて感じた。

■「学校マネジメント」(明治図書)
 特集が「現場に速効!教育情報の読み方・選び方」である。幅広い教育情報の得るノウハウが具体的に書かれている。痛感したのは、インターネット情報の活用と周囲のあらゆるものが「情報」になるということだ。業務中に得られる情報へのアプローチが自分の場合には少し弱いと実感。今後盛んにしていこう。

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2009.09.22

今日も読書

今日も読んだ本から。

残業ゼロの仕事力」(吉越浩一郎・日本能率協会マネジメントセンター)
 一見「えっ」と思うようなフレーズが並ぶ。
・活気がないのが「いいオフィス」
・「残業は悪いこと」という意識を徹底させる
・人はいつも不足気味にしておけ。そうでなければ人は育たぬ。
 こういう点が魅力の書である。ちなみに「活気がない」というのは、みんな仕事に集中して静かという意味である。確かに、賑やかな職員室は仕事ができないから教室で・・・という先生もいるのでよくわかる。

残業ゼロの人生力」(吉越浩一郎・日本能率協会マネジメントセンター)
 上記の続編。これで自分の今後の人生についても考えることができた。仕事上では3分の2を過ぎたが、人生でも残り3分の1ぐらいだと思っている。いかに生きるかということを真剣に考えていこう。

ラクをしないと成果は出ない」(日垣隆・大和書房)
ここで言う「ラク」というのは、本当に「楽をする」という意味ではなく、「賢さ」という意味であろう。
・自分に対する相手の優先順位を上げてもらうことが仕事の基本
・依頼には即決で答える
・好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年2割ずつ削除する
・今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない・・・・
 自分の今の仕事にも生かせそうだ。

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2009.09.21

読んだ本から

連休中は贅沢なことに読書の時間が豊富である。今までは仕事が多くて、ゆっくりと読書もままならなかったが、今回は別。もっともそれも今日までだが。単身赴任の自分にとっては、家にいること自体がくつろぎであり、それに読書が加わったら贅沢以外の何物でもない。
今日は読んだものの中から、教育書以外のものを。

1 「しがみつかない生き方」(香山リカ・幻冬舎)
 最初ネットで知った本。内容のうち勝間さんに関わる部分はごく一部であるが、ネット(週刊誌)でこのように取り上げられるのはしかたのないところ。お金や子ども、老い等にしがみつかない生き方について論じられている。どちらかといえば、「常に前向きな生き方」の本を読むことが多い自分にとっては、一歩立ち止まってあれこれ考えさせてくれた本である。

2 「勝つための言葉」(川相昌弘・KKロングセラーズ)
 現中日の川相コーチの本。野球選手って結構本を出しているんだなあ・・・と実感(ライターがいるのだろうけど)。この本は、いろいろなことわざや故事等をご自身の経験と照らし合わせて紹介しているもの。その中に「おいあくま」に大学以来出会った。「怒るな、威張るな、焦るな、腐るな、迷うな」から来ている。大学時代の至らなかった自分に大いに響いた言葉であった。今も通用する部分がある。

3 「プロの残業術」(長野慶太・草思社)
 副校長職は「残業が当たり前」になっている(一日3時間ぐらい)ので、そのヒントになるのでは・・・と思い購入。すぐに役立つというわけではないが、こういう意識をもって仕事をするのは確かに自分をキャリアアップさせるであろう。

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2009.08.15

価値ある情報

・参考文献が参考になる
 「明日の教室4」を読む。5巻シリーズの4巻目。発行元のぎょうせいでも販売に力を入れており、学校宛にもちらしが届いた。全国各地の小学校に配布されているのであろう。
 今巻は「子どもに接する・語る」である。様々なケースやパターンでの接し方・語り方が紹介されている。その内容自体も学ぶ点が多いのだが、何十冊と紹介されている参考文献が実によい。特に読書傾向が違う方の紹介する本は未知のものが多く興味がわく。この本のよさである。

・著名実践者の実践
 熊本の前田先生がブログで「プレゼン力」について書いている。実に参考になる内容である。まるで講座を受けているような感覚だ。「プレゼン1」のエントリーなどは仕事術にも通じる。
 学会等での前田先生のプレゼンを拝見する度にいつも感心する。また、常に発表者に鋭い質問をする姿勢にも感銘を受けている。その方が発信する情報である。やはり違うものである。

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2009.08.11

夏休みの読書

夏休みは読書時間も増える。もっとも今年は原稿がらみの読書が多く、「楽しんで読書」という感じではない。ようやく昨日夏季休暇をとったので、リラックスして読書できた。その紹介である。

・「勝間和代現象を読み解く」日垣隆著・大和書房
 勝間さんの本も日垣さんの本もけっこう読んでいるので、本をみて即購入。勝間さんの批判本ではなく(疑問を呈しているところはあるが)、その主張や戦略を読み解いているので、共感できる部分が多かった。この本を読んだ後に勝間さんの本を読むとまた違った読みになるであろう。

・「日本を貶めた10人の売国政治家」小林よしのり編・幻冬舎
 小林さんのゴーマニズム宣言も十数年前からずっと読んでいるので、これは新聞広告で読みたいと思った。政治についての見方は乏しいので、その見方を広げる本。

・今月は「社会科教育」と「授業づくりネットワーク」に原稿が掲載された。社会科教育は6年で役立つ教材について、授業づくりネットワークは仕事術である。どちらも楽しめて書けた原稿だった。

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2009.08.02

学習ゲームに関わる本

明日はこの夏、2つ目の講座講師。夏休み中も、自分の立場は基本的には毎日学校出勤(特別休暇は別)。その中で、こういう場が与えられ、周囲の理解で登壇できることは有り難いことである。

今回は全国学校レクリエーション研究大会岩手大会。「学習ゲームを取り入れた授業づくりのコツ」というテーマで分科会を行う。このために関係書籍をかなり読み直したり、新しく購入したりした。その中でのオススメ本。

・「パッと使えるすきま時間の遊び」(家本芳郎編著・フォーラムA)
 「授業の中でも遊ぶ」という項目が役立った。家本先生のコラムが秀逸。
・「子どもの意欲を育てるワークショップ型授業3・4年」(上條晴夫編 木附隆三・関奈巳著 教育同人社)
 いろいろな教科のゲームアイデアが豊富。(体育も図工も)
・「授業導入ミニゲーム集―はじめの5分が決め手」(上條晴夫編著 学事出版)
 導入が一気に楽しくなる。「簡単ゲーム作りのコツ」は保存版である。
・「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出! 」(中村健一著 黎明書房)
 教室に置いて使えば楽しい雰囲気のクラスになること間違いなし。
・「やる気と集中力を持続させる社会科の授業ミニネタ&コツ101」(上條晴夫監修 佐藤正寿編著 学事出版)
 今回の講座でのこの中のネタをやはり多く使う。

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2009.07.19

判断力・決断力・決裁力

管理職向けの雑誌をいくつかとっているが、その中で「総合教育技術」の野口芳宏氏の連載が楽しみである。野口氏の著書は新採用時から読んでいるが、今までの多くは授業や学級経営に関わるもの。管理職向けに書かれているものは初めての内容が多く、その点で多くのことを学ぶのである。

7月号は「判断力、決断力、決裁力」というテーマだった。一般的にそれらが大事と説くのではなく、具体的で強烈なエピソードが描かれていた。その答えに「大校長」という言葉が浮かんだ。
・反対する部下もあろうが、山中校長は十分に納得する理論と人徳を備えているから心配はないだろう。
・責任者たるものは、突然襲ってくる逆風や激風に対して、揺るぎない信念の下に高度な判断力と決断力とを発揮できなければならない。
・単なるハウツーの「行動術」「経営技術」の問題ではない。その行動を支える「判断力」「価値観」「人生観」の問題である。
重く価値ある言葉が続く。

 8月号には野口氏が管理職になった時の改善事例が多く書かれている。授業実践者としてだけではなく、管理職としてもすばらしい実践者だったことがわかる。

・退勤時間を過ぎても校務の都合で帰宅できない、というのは管理職に責任がある。
・そのように部下職員を鍛え、育てるのが管理職の仕事である。
・改善、改良すべき点は随所にあり、それを具現することによって教育はより良く進展することになる。改善を楽しむリーダーでありたい。

これらの言葉も重い。

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2009.07.13

最近の本棚より

読書のペースがなかなか上がらないが、その中で読んだ本について。

学級担任のための食育の授業」(藤本勇二著・ひまわり社)
知人である徳島の藤本先生の単著。長年食育にこだわり、実践してきただけに、この本の幅の広さにまず驚く。そして、これらが特別の授業ではなく、日常の学活、社会、家庭、理科等の教科で実践できる点がすばらしい。これなら確かに「学級担任のための」という題に結びつく。

新しい社会科の授業づくり」(田所恭介・鎌田和宏著 日本標準)
新学習指導要領での指導のポイントを単元ごとに示している。学習指導要領は示されたが、では具体的に・・・と思っているうちに教科書ができて、それに従って授業をする・・・・という事態は「社会科」に限っては避けたいと思っていた。そういう自分にぴったりの本であった。

算数ミスを減らす指導法―3・4年生編」(福山憲市編著・明治図書)
実際に算数を教える時間が一番多いので、算数の本はよく購入している。その中でも指導に役立った一冊。子どもたちのつまずきに対応した指導法が具体的に書かれている。

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2009.06.22

どんな職場の雰囲気がよいか

例によって、来月の雑誌群を本屋へ取りに行く。十数冊になる。
ザーッと斜め読み。そんなに時間はかからない。今のトレンドや目立つ原稿がわかればいいと思っている。特集に注目するが、くわしく読む必要はないと思っている。必要な時に役立てばいいのだから。

さて、今月の雑誌で目に入ったのが「現代教育科学」の連載・明石要一先生の「職場の育成力-どんな職場が『やる気』を育てるか」である。
管理職からすれば気になるテーマである。その中で「どんな職場の雰囲気がよいか」ということで、調査のうちの10項目を紹介していた。

・職場で気楽に話ができる同僚が一人以上いる
・職場の飲み会に参加することが好き
・放課後、部活の担当をしていて退勤時間まで自分の時間がもてない
・どうしてもしゃべりたくない同僚がいる
・自分にきつくあたる同僚がいる
・困っているとき声をかけてくれる同僚がいる
・職員室には笑い声が響いている
・学年を越えて話をしている
・問題のある児童は全職員が把握している
・仕事は公平に分担されている

プラスの評価の項目もあればマイナスもある。たとえプラスの評価項目が9割選んでも1割は選んでいないことになる。全体の雰囲気がよくてもその教師にとっては、マイナスの職場というのもあるだろう。
こう考えると、これらは学級経営の原則と似ている。であれば、よりよい職場作りも、学級作りの筋道で考えていけばよいということになる。全てということではないが、ある程度はそうであろう。自分の学級経営を思い出そうと思った。

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2009.06.07

このごろのインプット

ずっとインプットより、アウトプットの方が多い期間が続く。反省しつつ、限られた本を紹介。

1 「野中信行のブログ教師塾」(野中信行著 学事出版)
 野中先生がかつてブログに書かれていたものをまとめたもの。ブログ自体は私もずっと読んでいた。価値ある内容ばかりで、「お薦めブログ」として何度か紹介したほどである。この本にも野中先生の思想が具体的に表現されている。私にとってインパクトが強かったのは、第2章の「学校の現場からの発信」、第4章の「若い教師に問いかける」。職場作り、若手教師を育てることに奮闘される姿から自分の仕事に共通するものを多く学ばせていただいた。多くの人に読んでほしい一冊である。

2 「明日の教室2 学級をつくる」(「明日の教室」研究会・ぎょうせい)
 1も内容の濃い本だったが、この2もすばらしい。力のある先生方の学級経営のワザが書かれている。それにしても、ここに書かれている参考文献は本当に参考になる。さっそく何冊か注文した。

3 「これが正しい敬語です」(金井良子著・中経の文庫) 
  「きれいな字が面白いほど書ける本」(山下静雨著・中経の文庫)
 これらは自分の仕事上の課題を克服するための本。読むより引く本。学校の机に置いておくと間違いなく役立ちそう。

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2009.05.18

教育雑誌のターゲット

6月号の教育雑誌を読む。
目立つのが「若手教員」をターゲットにした内容が多いということだ。
「若い教師のための授業上達法」(授業づくりネットワーク)、「若手との絆=神通力のある言葉かけ100選」(学校マネジメント)というように、特集名に若手教員をはっきりと出しているものもある。
大都市周辺では若手教員がどんどん入ってきている。これからもこの傾向は続くであろう。
しかし、本県や地方では別である。教員平均年齢は40代半ば。統合と少子化でここ十数年は新採用は激減。一番の若手教員が30代後半という学校も珍しくない。こういう年齢構成の学校運営のあり方も学びたいと思っている。(雑誌の特集にはならないだろうが)

さて、土日読んだ中からの紹介。

現役力」(工藤公康著 PHP)
 同年代の人が監督をしているのに現役にこだわっている工藤投手の本。野村監督のようにじっくりとではなく、軽い感じで読める。これを読んで、「担任ではないが授業にはこだわる現役でありたい」と思った。自分が今後何をすべきかのヒントも得ることができた。

授業研究21」6月号(明治図書)
 連載で有田先生が「研究を一本化して専門教科をつくる」というテーマで書かれていた。自主研究会を公開する学校のプロセスについてである。こういう学校が理想である。

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2009.05.04

連休中に読んだ本

原稿を書く時間の方が長く、本はわずかに3冊。うち新刊は1冊である。

・「断る力」(勝間和代著・文芸春秋)
 周りのことをあれこれ考えて、結局断れない・・・そんな人にお勧め。自分も当てはまるので、本屋さんで本を見た時に即購入した。限られた時間を有効に使うためには集中と選択が必要と数年前から考えている。それを改めて実感させる本。この本で現状についてあれこれ思いを巡らせた。

・「子どもと生きる教師の一日」(家本芳郎著・高文研)
 初任から定期的に読み続けている本。「明日の教室」を読んで、自分だけではなく他の複数の執筆者も参考文献として書いていたので、改めて読んでみようと思った。25年前に発刊された本であるが、ここに書かれている教師の生き方は今も理想である。若い教師の必読書である。

・「野村再生工場」(野村克也著・角川書店)
 以前にも紹介した本。昨日、一昨日と強い楽天のゲームをテレビで見て、その秘密を読んでみたくなった。実在のかつての選手はもちろん現在の楽天選手をどう育てたかということが書かれている。「人を育てる」ことを考えるヒントも満載である。

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2009.04.20

 5月号の雑誌より

 5月号の雑誌が届いた。今月号も知りたい情報は満載である。

「社会科教育」5月号(明治図書)
特集が「新社会科 気迫ある指導案 書き方&見方」が面白かった。指導案の特集は久々である。「私の乱読日記」の新保先生(北海道)の連載も絶好調。新保節が炸裂している。新保先生のような文章を書いてみたいと思いつつ、なかなかその域まで達せず。

現代教育科学」5月号(明治図書)
「移行期の現場研究に問題はないか」という特集が目を引く。「移行期間に、どれだけ条件整備を図られたかによって、その後の10年間の学校の教育内容の質的保証が定まるといっても過言ではない」という向山行雄氏の言葉は重い。

総合教育技術」5月号(小学館)
内容も充実しているが、今月号にもDVDがついてきた。そこには、学級通信やテンプレート等の他に「授業画像」も入っている。これはこれで貴重である。

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2009.04.05

図書紹介

今回紹介するのは以前読んだ本、再読した本である。とある仕事のための文献は、けっこう購入して勉強をしているので、読書ペースは変わらないのだが、読書範囲が狭くなっていることを実感。

1 「若い教師のための読書術」(長瀬拓也著 ひまわり社)
 教師としての日々のトレーニング方法を具体的に伝授している本。「若い教師のための・・・」と書かれているが、長瀬先生も若い教師。まだ20代だ。このような頼もしい後輩たちが育っていることを嬉しく思う。
 この本の中に私の著書も出てくる。恐縮する限りだ。
 なお、若手教師だけではなく、どの年代層の教師も身につけておきたい読書術が書かれている。図解や表等、みやすくデザインされている新書である。オススメの一冊。

2 「超一流の仕事術」「超一流の時間術」(中谷彰宏著・ファーストプレス)
 どちらも以前紹介した本。今の自分にどんどん入ってくるフレーズが示されている。
■「超一級の仕事術」
 ・今の仕事が、常に次の仕事のプレゼンになる
 ・迷う時間が、もったいない
 ・100冊続けるつもりで、1冊を書く
■「超一流の時間術」
 ・止まらない人が一番速い
 ・リーダーは質よりも速さを評価する
 ・やらないことを決めれば、時間は増える
 ・・・・一流の人には共通することが多い。 

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2009.03.17

4月号雑誌

4月号の雑誌が発売されている。十数冊年間購読している自分にとって、4月号は注目の号である。どのような新連載が始まっているか。トレンドは何かがわかる。その中から、2冊紹介。

・「学校マネジメント」(明治図書)
特集テーマが「移行期研修-疑問に応える重点資料25選」である。タイムリーな特集は、やはり雑誌ならでは。学力テストの秋田と大阪の話が興味深い。

・「授業づくりネットワーク」(学事出版)
 今月号には執筆していないが、お二人の先生が私のことを取り上げてくださっている。上條先生の連載の中で、自分の実践である「質問がメインの授業」のことを、長瀬先生の楽しい実践の中に自分との出会いが短く書かれている。取り上げてもらえることは、やはり嬉しいことである。

・「ベテラン教師の超ワザ222」(ひまわり社)
 雑誌ではないが、自分も関わった仕事術ミニネタ集。1年で2刷になった。やはり、ニーズがあるのだろう。


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2009.03.05

「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!」

2005年から2年近く、「授業成立プロジェクト」というメルマガの編集長をしていた。週1回の発行である。原稿を集め、編集しての発行。時には自分も原稿を書いたから、時間がない時は編集作業が厳しかった。
その後、山口の中村健一先生に引き継いだ。中村先生は計画的に原稿を依頼し、適切に編集してくださった。一応自分も「編集サポート」として、スタッフになっているが、サポートは全く不要だった。それだけで、中村先生に敬意を表したい。その他にも、編著「社会科の授業ミニネタ&コツ101」の本にも副編著者として、たくさんのネタを執筆していただいた。
もう何年も一緒に仕事をしているのだが、実はまだ一度もお会いしたことはない。全てネット上でのやりとりである。それでも、日ごろの仕事ぶりには敬意を表している。

その中村先生が単著を発行された。
子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!」(黎明書房)である。「笑い」で子どもたちの心をつかみ、子どもたちが安心して自分の力を発揮できる教室づくりの、楽しい73のネタを紹介している。

「初めての出会いのアイディア」「月曜朝のどんより重たい空気を変える!」「自然に拍手が起こるクラスをつくる!」「教室がなごむ教師のちょっとした話術」といった項目を見るだけで、楽しい学級が想像できる。自分もそのような学級を目指しただけに、共感できる。
実際のネタも、「拍手の練習―いいとも風の終わりかた」「仲直りはショートコント風で」「小声で正解を教える」というように教師の遊び心だけではなく、子どもに対するやさしさが垣間見える。(くわしい目次はこちら

さらにこの本で特徴的なのは、「携帯ブックス」と銘打っているという点である。文庫本より少し大きいだけのサイズであり、教室の教卓や本棚に置くだけではなく、移動した時にも持ち運びに便利である。むろん、鞄に常時入れて、すきま時間に読みミニネタを自分のものにすることも可能である。

ということで、温かい学級経営を目指している先生方にはお薦めの一冊である。

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2009.03.02

最近の本棚から

久しぶりの図書紹介である。読んだ本のうち3割~5割を紹介しているが、久しぶりということは、それだけ読書量が最近少ないことを表している。反省。

□「社会経済システムの理解」(福山憲市著 明治図書)

著書の福山先生は20年以上も前から有名だった。同世代として「すごいなあ」と思っていた私は、福山先生の「学習ゲームのネットワーク募集」の呼びかけにすぐに申込み、数ヶ月ほど情報を送っていただいていた。インターネットなどない時代。郵便で定期的に魅力的な学習ワークが届いた。お礼を書くとすぐに返信が届いた。そのエネルギッシュな様子に刺激を受けたものだった。
さて、この本は先週の出張で経済教育に興味を感じたので購入。小学校での経済教育の本は限られている。これを読むと3年~6年の社会で十分に実践できることがわかる。特に歴史分野での実践には驚いた。

□「野村再生工場」(野村克也著 角川書店)

野村監督の本はいつ読んでもおもしろい。この本の副題は「叱り方、褒め方、教え方」と書かれており、教育に通じる部分も多い。一番参考になったのは、田尾監督解任のエピソード。管理職として、どういう振る舞いを同僚にすべきか考えさせられた。むろん単なる読み物としてもおもしろい。

□「学ぶ意欲の心理学」(市川伸一著 PHP新書)

このような本を学生時代や若い頃に読んでおけばよかった・・・とこのごろ痛感する。基礎的な知識を身につけるだけではなく、どのような考え方をしていけばいいか読みながら考えさせられる本である。


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2009.02.01

このごろの読書から

この頃の読書も相変わらず原稿絡みの本が多いが、それはそれで目的をもって読んでいるので意義がある。それらの中から・・・。

■「子どものやる気と集中力を引き出す授業30のコツ」(上條晴夫著・学事出版)
以前メルマガでミニ原稿を書いていた時に大変参考になった書。授業成立のための基礎技術を考える基本的な視点を学ぶことができる。

■「上手な登校刺激の与え方」(小澤美代子・ほんの森出版)
原稿のために参考にさせていただいた本。本校には不登校の子はいないし、自分自身も十年以上そういう子は受け持っていない。しかし、予防のための実践や現実に起こった場合への対応としてこのような本を読む機会を得たということはよかった。事例別の対応になるほどと思った。

「「授業力向上」実践レポート」(千々布敏弥・教育開発研究所)
 前任校とも少しだけ関わりがあった千々布氏編集の新刊。校長先生方が各学校での実践の奮闘記を記している。少しだけの関わりから前任校の校長先生も執筆された。ワークショップ型研究会の運営に関わっての原稿である

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2009.01.22

最近読んだ本・雑誌から

教育分権のすすめ」(日渡円・学事出版)
 教頭職になってから、学校という組織のあり方、学校の裁量権限について「もっと勉強しなければ」と思っていた。それらについて考えさせられる本。教育ルネサンスで日渡氏の記事が出ており、それを本校事務職員と話していたら、紹介された本である(日渡氏は小学校事務職員の経歴があり、県の事務職員の研修会でご講演されていた)。

これは困った 保護者とのトラブル解決のヒント80事例」(家本芳郎編著・ひまわり社)
原稿のために再読した本。保護者とのトラブルについて具体的な対処方法を書いた本。一つ一つの対処方法に家本先生が「コメント」をつけている。これがピリリと効いている。指導の根底に流れる思想を感じ取ることができる。

Hot Education第6号」(エルモ社)
 実物投影機の活用事例をわかりやすく書いたこの雑誌も6号で最終号となる。本校では毎号を先生方が食い入るように見ていた。無料で購読ができる。なくならないうちにどうぞ。


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2009.01.19

伝統と文化に関する教育

年間購読している『授業研究』誌(明治図書)と『初等教育研究資料』(東洋館出版)のどちらも2月号は「伝統と文化に関する教育」の特集であった。

新学習指導要領で、「伝統と文化」の学習内容の充実が図れていることは、自分にとっては追い風である。このブログのメインテーマが「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」であり、「伝統と文化」もその中に含まれている。

2冊の雑誌を読むと、「伝統と文化」が実に多くの分野に関わっていることがわかる。全教科・全領域で実践可能なことがわかる。その中で注目したのは、市毛勝雄氏の「敬語教育」の主張である。これは自分自身も「敬語がよくわからないなあ・・・」ということがある。数十年前の日本映画を見ていると、「言葉遣いが今と違うな。美しい!」と思うこともしばしばである。結局自分たちの世代で敬語を駄目にしているのではと思っている。1時間の授業で・・・ということではなく、随時実践可能な分野として、取り組んでいきたいと思っている。

 ※「授業研究」誌に書いた内容は朝日新聞の『花まる先生』に掲載されたものをもとにしている。こちら。ちなみに最新号は日頃お世話になっている、北海道の雪プロジェクトの割石先生である。

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2009.01.12

再読もいいものだ

原稿執筆のために、この連休はけっこう多くの文献にあたった。
新しい本を注文し、ネット上での文献にも目を通す。そして、家にある本を探し、再読する。実際には「これを読むのは何回目だろう」というぐらい読んでいるものもある。やはりいいなあと思った。
その中でいくつか紹介。

■「いきいき教師の仕事術」(家本芳郎・学事出版)
 副題に「仕事サボりの教職学」とある。本を読むと決して「サボリ」ではなく、効率的な仕事の工夫が書かれていることがわかる。自分が生き生きとしてうえで教育実践をする・・・そういう環境を作らなければと思っている自分にとって、今の職場での実践につながるアイデアがいくつか見つかった。
 アマゾンでは新品はなく、中古商品のみである。

■「パッと使える朝と帰りの会」(家本芳郎編著・フォーラムA)
 自分も執筆に関わった書。朝の会、帰りの会について幅広く知ることができる。その名の通り「パッとすぐに使える」点が魅力。
 ※もう一冊、野口芳宏先生の「学級づくりに生かす朝の会・帰りの会」(明治図書)を紹介したかったが、アマゾンでは何と4万4800円の値が中古商品としてついていた。23年前の本である。自分が15~20年ぐらい前に購入した本の多くは絶版になっているんだなあ・・・。その分、自分がもっていることは貴重になるのかもしれない。

■「子どものやる気と集中力を引き出す授業 30のコツ」(上條晴夫著・学事出版)
 かつて「授業成立プロジェクト」のメルマガの編集をしていた時に、この本に出てくる「授業成立の基礎技術 10のアイテム」をもとにメルマガ連載原稿を書いていた。発展性のあるその解説に今回も改めて視点を学ばさせていただいた。
 

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2009.01.02

年末・年始に読んだ本から

年末・年始。たくさんの本が読めるのでは・・・・と思っていたが甘かった・・・。それでもふだん以上のインプットはできた。その中から2冊紹介。

1 「見抜く力」(平井伯昌・幻冬舎)
 平井氏は水泳の金メダリストである北島選手のコーチである。NHKの特番でもそのコーチぶりが放送されており、書店で本を見つけた時には迷わずに購入。某所のアトラクションの待ち時間で読了。本があれば待ち時間もあっという間だ。
 内容は自分の仕事のヒントになるものがたくさん。

・私が指導するときに気をつけているのは、何よりも選手自身の人間性を把握し、本質を見抜くということ。
・古橋廣之進氏が、選手に対して事あるごとに「挨拶、言動、礼儀」について苦言を呈しているのを耳にしたことがある。
・もっと大切なのは、調子が良くても記録も上がったときに、「どうして良かったのか?」と考えることである。
・「自分の目を信用するな。もっと機械を使え!」という教えがある。
・その成功は、勝った瞬間に捨て去らなければならない。立ち止まっていたら、その日が人生のピークになってしまう。

 教員一人一人への対応や、実践に対する考え方、そして自分の人生への心構えについて考えさせる本である。自分には「勝った瞬間に捨て去らなければならない」という言葉がぐいぐいと入ってきた。なかなか捨て去ることができないのが普通である。

2 「算数力がつく教え方ガイドブック」(志水廣・明治図書)

 算数の基本的な教え方が87項目書かれている。まさにガイドブック。「教科書の役割は」「問題と課題の違いは」といったものから、「意味づけ復唱法」のような志水先生の主張まで網羅されている。これ一冊で多くのことが学べる。むろん他教科にも応用できる。

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2008.12.16

「教育実践練習問題」

以前に「どうして教頭先生になろうと思ったの?」と聞かれたことについての記事を書いた。
やはり関連情報が集まってくる。

雑誌の中にある笑い話である。
生徒A「せんせい~。教頭先生ってなにやってるんスか~?」
担任 「教頭先生ねえ・・・」
生徒B(自分)「無職・・・」
全員爆笑。だって、1年間、教頭先生がなにかやっているところをみたことないんだもん。(1年生)

家本芳郎先生の『教育実践練習問題』(ひまわり社)の中にあった話である。おそらく高校1年生と担任の会話だろう。高校となれば、教頭は確かに生徒とは遠い存在になるであろう。それにしても「無職」と感じられるのは、生徒にとっては「何の仕事をしているのか」わかりにくい存在だと言える。
さらに担任が子どもたちの前で説明にしにくそうにしている。これも教頭の位置をある意味物語っているのだろう。

さてさて、これは笑い話として紹介されているが、その後に「教頭先生って偉いの?」と聞かれたら、どう答えるかという「練習問題」があった。この本はそういう練習問題が実際に書かれている本なのである。
「そういわれれば・・・」と考えてしまう練習問題も多い。

・チョークの保管で注意しなければいけないことは何だろうか。
・次の掃き方はどんな掃き方か、説明しなさい。「円舞掃き」「止め掃き」「お墓掃き」・・・

指導法や子どもへの対応法だけではなく、このような知識を得ることができる。
まさに知識を増やす本である。

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2008.11.26

「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」

大人になれなかった弟たちに・・・・・・」(米倉斉加年・偕成社)
中学校の国語の教科書にあるお話。今まで題名は聞いたことがあったが、今回の研究授業で初めてじっくりと読んだ。(これも小中併設校のメリット)
さらに助言者の先生から、絵本を紹介していただいた。内容はもちろんだが、あとがきにもジーンときた。
読み聞かせをしたい本がまた増えた感じ。

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2008.11.17

本屋は欠かせない

先週の土曜日、東京での会議前に30分ほどいつもの丸善に立ち寄った。地元の本屋には時々行っていたが、丸善は久々。次々と書いたい本が出てきた。「山のように」買いたかったが、4冊を購入。
そのうち3冊は移動や待ち時間、帰りの新幹線で即読んだ。「出し惜しみ」ならぬ、「読み惜しみ」してはいけないと考えた。それぞれ満足。

公務員教師にダメだしを!』(戸田忠雄・ちくま新書)
戸田氏の本はいつも辛口批評。今回も教師批判が炸裂して、小気味よいぐらいだ。もっとも元校長先生で、しっかりと実践を重ねてきたことが随所からわかる。管理職について書かれている部分は特に納得。

授業の作法』(野口芳宏・学陽書房)
長らく野口先生の本に接している者にとっては、「どこかで聞いたな・・・」という話が多い。それが自分にとってはいいので購入。「そうそう、このお話には感動した」と十数年前の東京での講演を思い出した。「授業の作法」という書名ながらも、教師として、人としての生き方も考えさせられる本。

教師のコミュニケーション力を高めるコーチング』(千々布敏弥編・明治図書)
教育と関わりのあるコーチングリーダー9人による書。「学校風土変革」の部分が特に参考になった。もっともっとコーチングを学びたくなる本である。


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2008.11.03

連休中に読んだ本から2

何度も書いているが、原稿執筆はインプットのチャンスである。
雑誌の原稿依頼を受け始めた頃は、可能な限り関連文献を集めた。勉強不足の分野の依頼の時には原稿料以上の出費(それもかなりの)になった。それでも「自分の書いたものが雑誌に掲載されることは実に光栄なこと」という満足感の方が大きかった。
今も文献を集めるというのは変わらない。とあるテーマで、関連文献を読み、考察や実践をしてアウトプットするわけだから、これほど効率的な勉強はない。
さて、今回は原稿執筆のために何度も読み返している本の紹介。今回も役立った。それだけではなく、新しい発見が必ずある。

授業づくり上達法」(大西忠治著・民衆社)

アマゾンではこの書名ではなく、「シリーズ・教育技術セミナー」と書かれている。今回は連載原稿のヒントを得るために読み返したのだが、「しゃべる」という項目に目がいった。「声の悪い教師はどうしたらいいのか」「自分の声を使いこなしているか」「自分の口ぐせを自覚しているか」・・・・今はすっかりこのような視点が授業づくりで抜け落ちている。さらに、「読み聞かせ」がしゃべり方の訓練になるとも・・・。改めてこだわる部分が出てきたという感じである。

発問上達法」(大西忠治著・民衆社)

先のシリーズの2である。書名では「発問」がメインで書かれているが、教師の「説明」「指示」「助言」を含んだ「指導言」という括りが魅力的である。

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2008.11.02

連休中に読んだ本から

連休中であるが、読んだ本の中で印象に残ったものを紹介。

■「脳を活かす仕事術」(茂木健一郎・PHP)

自分がしていることの意味づけが多く書かれていて、その点に納得した本。たとえば、自分がこうやってブログを書いていることは「運動系学習」として意味があるということがわかった。自分のためにも書き続けることが大切だと強く感じた。
「偶然の幸運に出会う能力」・・・これは実感としてよくわかる。自分は本当に僥倖と言える出会いをしてきたと思う。出会うための努力はこれからもしていこう。
「瞬間集中法」は明らかに自分に欠けている部分。トレーニングしようと思わせる本である。

■「相手に「伝わる」話し方」(池上彰・講談社現代新書)

「週刊子どもニュース」の元キャスターということで、参考になる部分が多かった。同時にキャスターのプロとしてのトレーニングが教師のトレーニングと似ていて、「プロになるための修業は同じ」と感じた。
 

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2008.10.04

点が線になりそうだ

読書する時、納得する部分や気になったところはアンダーラインを引いたり、書き込みをしたりする。同時に、再読する時にそれらが検索しやすいようにそのページの上端を少し折っておく。その折り目が多ければ多いほど、自分にとって学びが多い本といえる。

「『教えて考えさせる授業』を創る」(市川伸一著 図書文化)は、最近最も折り目がついた本だ。共感する部分が実に多い。実際の授業設計→実践まで踏み込んでいるので、主張も明快である。
具体的な内容は省くが(下手な解説を避けるためにも)、一つだけ点が線になった部分があったので紹介をする。「予習タイム」のことが書かれていた。これは家庭学習の話ではなく、授業の最初の5分間ぐらいで本時の予習時間にあてるものである。志水先生の講演の中にも、「授業の最初の時間に予習させればいいのです」という趣旨の発言があった。私も社会科で、その時間に扱う教科書の部分を授業の早い段階で音読させることがけっこうある。これらが結びつくのではないか・・・という話である。今日の学習会でも、それに類する実践が紹介された。新たな授業展開のパターンが自分の中に出てきそうである。

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2008.09.23

仕事のヒントをつかむ本

ここ数日読んだ本で、今の職で役立ちそうな本。

1 「教員の多忙を解消する」(群馬県教育委員会著 学事出版)
  「『忙しい』と言っている人は『自分には能力がない』と言っているようなもの」ということを聞いてから、「忙しい」は禁句にしている。しかし、それはあくまでも個人レベル。職場では、何らかの業務改善を行い、効率化できる部分は効率化するのが自分の役目である。そこでできた時間が「先生方が子どもたちに向き合う時間」になればいいと思っている。そういう動機から期待して購入した本。
 自分の職場に即応用できるかといえば、それはまた別の話だが、実際に取り組んだモデル校の管理職のインタビューが参考になった。方法だけではなく、「考えを知る」という点がやはり本を読むメリットである。
 ちなみに、群馬県の教育委員会の取り組みはこちら
 岩手県も同様に取り組み、提言をまとめている。こちら

2 「教師のための実践マナーブック」(有村久春編 教育開発研究所)
 教員のマナーについて自分自身がまずはしっかりとしなければいけない・・・と思い購入。いくつもの耳の痛いエピソードが出てくる。
 たとえば、陰山英男氏が書かれている部分。
「ある年の土堂小学校の研究発表会のとき、閉会のあいさつの終了を待たず、帰り支度をして出ていく教師が多くいました」
 確かに出ていくまではないにしても、閉会のあいさつの時に、筆記用具を片づける音に「失礼だなあ・・・」と思ったことが何度かある。
 「『モンスター』になりたくてなったわけではない」という文言にもドキッとする。安易に「モンスターペアレンツ」と決めつけて、真摯に保護者とのよりよい関係を築く努力を怠っているのであれば、それは反省すべきことである。 というようにあれこれ考えさせられる本であった。

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2008.09.15

管理職としての実践を考える

今日もインプットとアウトプット。いい3連休だった。
今日読んだ2冊は共に教頭としての実践を考える点で優れた本だった。

■「教師のための「クラス・マネジメント」入門」(岡本薫著・日本標準)
岡本氏の新著が発刊されたと聞き、即購入。「クラス・マネジメント」と書かれているが、「スクール・マネジメント」としても応用できる内容である。
管理職になってからは、「マネジメント」というキーワードがあちこちで聞かれる。その研修も何回かあったが、今一つピンとこなかった。この本で納得。

■「新学校づくりの記」(大森修著・明治図書)
6年前に読んだ本。今回の整理で巡り会った。
斎藤喜博の「学校づくりの記」に確かに匹敵する。校長が「ふきだまり」と言われる学校をどのように変えていくか、具体的に書かれている。授業等に厳しい反面、年休や病気をもっている先生への配慮などを読むと、「大校長」という言葉がぴったりである。

このお二人、共に講演で似た話を聞いている。
岡本氏は3年前の教育工学協議会(長野)で、大森氏は7年前の東京での研修会で。その時の、お二人の熱弁ぶりが思い起こされた。講演で聴いたからこそ、本を読みたくなる。逆もそう。そういうものである。

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2008.09.08

今日も少し行動が変わる

昨日、本の紹介をした。シリーズものだったので、昨日のうちにアマゾンに注文をした。といっても午後である。届くのは火曜日あたりか・・・と思っていたら、何と職場に昼過ぎに到着した。荷物を受け取った事務さんにそのことを話したら、びっくりしていた。へき地でもこうである。どこでも学べると実感。

さて、注文した本は「超一流の仕事術」と「超一流の時間術」(ともに中谷彰宏著 ファーストプレス)。
今日も行動が変わる(といっても少しだが・・・それでも変わるということが大事だ)言葉が並ぶ。

・速くするより、止まらないようにしょう。
・速い人を、基準に進めよう。
・しないことを決めよう。
・「その次のプレゼン」も、しておこう。
・答えながら、考えよう。

自分に合った本に出会うと仕事も生活にもリズムが出る。さらにインプットもアウトプットも増えそうだ。

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2008.09.07

行動を促す本

アウトプットが多ければインプットも盛んになる。最近読んだ本から・・・。

超一流の整理術」(中谷彰宏著 ファーストプレス)
 この本を読んで、なかなか処分できなかった本や雑誌を処分する気になった。「捨てることの大切さ」は今までもいろいろな本で読んできたが、「運をよくしたいと思ったら、スペースをつくることです。運は、自分のスペースを探します」という言葉にハッとした。自分の行動を変える本にはなかなか出会えない。
 人をやる気にする本に時々巡り合う。しかし、実際に行動を変える本に出会えるのは幸せそのものである。

数値目標が学校を変える ゴーン流で学校改革」(小堀道和 学事出版)
日産出身の校長の学校改革記。民間出身ならではの強みを生かした学校経営。特に、「PDCAサイクル」が「PDPDサイクル」「PPPPサイクル」となっているという指摘に共感。

「ひねり出す時間術」(清水克彦 角川書店)
 副題の「30分ジグザグ仕事術」という部分に反応して購入。「小さな一勝で仕事に勢いをつけよう」「『熟考』はやめて『即決』に」「満点を狙うのではなく70点を目指そう」と自分のモットーと似ている部分が多い。新しいものだけではなく、読者が「自分と同じ」と思う本もいいものと感じた。

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2008.08.28

『楽しい「指導」入門』

アウトプットはインプットのチャンス。
昨日に続き、学級活動原稿の話である。この原稿に関わって、いくつもの文献を読んでいるが、一番心に残ったのがこの『楽しい「指導」入門』(高文研・家本芳郎著)である。

家本先生の「指導」へのこだわりにはいつも学ぶことばかりであった。たとえば、体育館での集会での生徒の態度があまりよくない。ふつうなら「きちんと体育すわりをしなさい」と注意で終わる。それを教職員で「座り方」の研究をしたこというエピソードが強く印象に残っている。調べてみると、座り方だけで十数種類もあり、実際に子どもたちにいろいろな方法を試させて、どれがいいか選ばせた・・・・というものである。これぞ「実践」だと感じた。

この書も随所にこだわりが感じられる。たとえば、第1章は「「注意」に注意」である。注意だけでも、これだけの指導法があるのかと唸ってしまう。もちろん、NGのものも紹介されている。こういうことを知識として身につけているかいないかだけでも、指導法は変わってくるであろう。
最後の章は「子ども共和国づくり」。学級を一つの共和国とみなした実践である。憧れではあったが、とうとう実践できなかったことが自分の中では悔いが残る。

この書は、5年ほど前に家本先生が水沢に講座で来られた時に購入した本である。
その時にサインもいただいた。家本先生のお名前と共に「星を望み地を歩む」という座右の銘をいただいた。家本先生にお聞きしたら、「星」とは「理想」、「地」とは「現実」とのこと。つまり、「理想をめざして現実を歩む」ということであり、「理想を胸に現実を歩み続ければ、いつしか、この手に理想をつかむことができるだろう」という意味である。むろん、「現実の歩み」は平坦ではないし、時々休みたくもなる。しかし、確実に歩んでいく以外に理想に近づく道はないと思っている。アウトプットすることにより、多くのインプットができ、人生訓を学ぶ。こういう機会は有り難いと改めて思った次第である。

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2008.08.21

「情報化時代の 学校変革力」

情報化時代の 学校変革力
「いい本を読んだ。また読み直そう」と思って「すぐに」読み直す本はそんなに多くはない。多くは、あとで必要が生じた時や気の向いた時に読む。ところが、この本は違った。読み始めて「これはすごい!」と感じ、読み終わってからもすぐに再読した。

学校と情報化に関するテーマについて、日本教育界の各分野でトップクラスの先生方に、インタビューをした本である。まず、インタビューされている方々に驚く。本の順番に書いていくと、梶田叡一氏、清水康敬、陰山英男氏、堀田龍也氏、石原一彦氏・・・第2部でも玉置崇氏、副島孝氏と続き、最後は野口芳宏氏とまさにゴールデンメンバーである。書かれている内容も、「子どもの学び・教師の学びと情報化」「電脳陰山メソッドアイテムと学力向上のための新展開」「ここからはじめるICT活用」「学び合いを創り出す学校経営と情報化」「元気な学校づくりに学ぶICTの活かし方」等、読み返したいテーマがずらりと並ぶ。

特に、中教審副会長の梶田氏や授業名人の野口氏がICTについて語っているところは読み応えがある。

・一番大事なのは、「子どもに力をつけること」と、「子どもを育てる」ことです。そこに結びつくものであれば、黒板も大事だし、パソコンも大事です。結びつけなければ黒板も要らないし、パソコンも要らない。話は簡単なのです。
・パワーポイントの不完全さが話題になると、もっと完成度を上げようということになりがちです。そして、パワーポイントと子どものかかわりがどうかということにはあまり目が行かない。

 このような文章がぐいぐいと頭に入ってくる。一流の思考はどのような分野においてもやはり輝いている・・・そう感じさせる本である。

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2008.08.09

刺激的なビジネス書

夏休み中に読んだビジネス書で刺激を受けたものを2冊紹介したい。

『ラクをしないと成果は出ない』(日垣隆著 大和書房)
 日垣さんの本は自分にとっていつも有益だ。ハズレがない。
 この本は題名を真に受けると勘違いされるかもしれない。ここで言う「ラク」というのは、「賢さ」という意味に近いと思う。それにしても刺激的な言葉が並ぶ。
・自分に対する相手の優先順位を上げてもらうことが仕事の基本
・若いうちは1日1冊、40代は1日で5冊
・依頼には即決で答える
・「この社と切れたら自分がアウト」という取引先は作らない
・好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年2割ずつ削除する
・今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない・・・・
 まだまだあるが、書ききれない。「あとがき」によれば、これらの原型がある日の風呂上がり、天から降ってきたとのこと。このエピソードも面白かった。

『「残業ゼロ」の仕事力』(吉越浩一郎著・日本能率協会マネジメントセンター) 教頭職になって、自分の仕事の密度を時々考える。薄くなってはいないかと。担任であれば、子どもたちの指導に集中する時の密度は濃い。では、教頭職で密度の濃い仕事をしているか。生産性の高い仕事の方法どのようにあればよいか。そんなことを考えさせられる本である。
 圧巻なのは、残業ゼロにもっていくプロセスである。意識改革だけではなく、「定時になったら電気を消して歩く」「残業したら罰金」というように半ば強制発動のような形も入れて取り組む。むろん、「生産性を上げながら・・・」ということが前提である。単に「勤務時間終了時刻なので終わり」ではないのだ。特に全員が2時間集中して働く「がんばりタイム」の設定は働く環境作りのモデルである。

 この2冊、読み進めていくと共通する主張がいくつもあることに気付いた。関連図書を集中して読む効果である。

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2008.08.02

「決断力」

夏休みはいい。休みが増えるわけではないが(「教師は夏休みは休んでいる」と思っている人もまだいるだろうか)、心理的な負担や時間外の勤務が少なくなる。その分、読書の時間も確実に増える。
何冊か読んだ中で『決断力』(羽生善治・角川書店)が今の自分にぐいぐい入ってきた。ちょっと前に話題になった本である。

内容はむろん将棋の話だが、それが一般化され、自分の生き方や仕事にも通用する部分が多い。

・知識は「知恵」に変えてこそ自分の力になる
・経験は、時としてネガティブな選択のものにもなる
・すべてを捨て、一から学び直した
・人間は、どれだけ訓練をつんでもミスは避けられない
・才能とは継続できる情熱である

特に強く印象に残ったのは、米長邦雄氏の話だ。なかなか名人戦に勝てない米長氏は、今まで自分が経験して培った将棋のスタイルを全て捨て、若い人に最先端の将棋を教えてもらう。フルモデルチェンジしたからこそ、50歳近くで名人になれたという。経験豊富が逆に足かせになり、その壁を突破するために、その経験を捨てる。かなりの勇気が必要である。まさに決断力と感じた。

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2008.07.25

移行措置のために

本校では今日が終業式。おそらく日本一遅い夏休み入りであろう。
ちなみに始業式は8月18日。これは逆に日本一早い夏休み明けではないかと思っている。
つまりは夏休みは相当短いということだ。さらに夏季休暇以外は出勤・出張・講師等のどれかなので、例年通りあっという間に過ぎると思っている。

さて、この夏休み中に来年度の移行措置のことを学ぼうと思っていた。今までもそれなりに新教育課程のことは勉強してきたが、具体的に本校でどのようなプランが立てられるか考える。
そのために「これはいい」と思う特集が8月号の雑誌に特集されていた。
初等教育資料」と「学校マネジメント」である。

「初等教育資料」は「移行期の展望と実践課題」を教科調査官が具体的に論じている。
「学校マネジメント」は「校内研修の方向性」を提示している。いずれも参考になる資料だ。

それにしても、「初等教育資料」は特集以外でも読みたいという記事が多くなった。今号はパパイヤ鈴木氏のインタビューが掲載されていた。その中の一部。(以下引用)
-----
振り付け師の場合は、自分が100なら、相手には120、130やってもらいたいわけです。どちらかというといざないだけ。僕の振付師の信念というのはそこにあります。(中略)その人のよさが出るように、その人のスイッチをパチッと入れてあげる。
-----
人を育てる基本そのものである。

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2008.06.25

「名人への道」

以前「新任のうちに読んでおきたい3冊の本」という記事を書いた。
「新任」ではないが、「数年経たら読んでおきたい本」で真っ先に勧めるのが有田和正先生の「名人への道」である。初版は日本書籍から発刊されたが、現在は明治図書の「社会科教師 新名人への道」になっている。

年に数回私は読み返している。社会科教師ということでの参考というのもあるが、それ以上に一小学校教師の歩みが自分の励みになるからである。最近もまた読み返す機会があった。
この本の中で一番共感するのが、有田先生の優れた実践よりも、うまくいかなかった時のエピソードである。公立小学校から附属小学校に転勤した時の研究会で、徹底的に批判をされ、「附属をやめて、田舎に帰った方がいい」とまで言われた。その時に書いていたノートの文字が涙でぐしゃぐしゃになった。
そして、くじけそうになるとこのノートを見て、「この時もくやしさをバネにがんばった。今がんばれないはずはない・・・」と思うという話である。

有田先生ですらそういう時代があった。ましてや自分の置かれている状況なんて・・・と何度もこのエピソードから励まされた。気付けば自分が順調に行っている時ではなく、何かしら打開しなければいけない状況の時に、この本を読んでいる。
教師になって数年すれば、壁にぶつかる時もあるだろう。初任の時のように手とり足とり教えてはもらえない。自分で解決しなければいけない。そういう時に励みになる本であり、その意味でお勧めである。

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2008.06.09

新任のうちに読んでおきたい3冊の本

私も執筆したことがあるスクール55のWebが面白い。
今回の「新任教師の皆さん、まずはご覧あれ!」のテーマは「新任のうちに読んでおきたい3冊の本」である。3人のベテランの先生方が3冊ずつ本を紹介している。なるほどなあ・・・と思う本がやはり紹介されている。
10人ぐらいの先生方に聞いてみたら、さらに幅広くおもしろい本がどんどん出てくるであろう。

では自分だったら何の本を「新任のうちに読んでおきたい3冊の本」として推薦するか。
あくまでも「新任」という点がポイントだ。次の本である。

「子どもと生きる教師の一日」(高文研・家本芳郎)
「授業で鍛える」(明治図書・野口芳宏)新版はこちら
授業の腕を上げる法則」(明治図書・向山洋一)

3冊とも自分が実際に初任か2年目の時に購入して、大きな影響を受けた本である。
この3冊に共通するのは「やさしい言葉で深い思想を語っている」という点である。
二十数年経ても時々読み返す本である。

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2008.05.29

「ケータイ世界の子どもたち」

尊敬する研究者のお一人、藤川大祐先生(千葉大学)がケータイに関する新書を出されたというので、さっそく購入し、読んだ。「ケータイ世界の子どもたち」(講談社新書)である。

藤川先生との出会いがなかったら、今の自分はどうなっていただろうと思う。7~8年前、宮古にいた時に、縁あって、「総合メルマガを引き継いでほしい」という依頼をされたのが、最初だった。それまで藤川先生編集の本にいくつかメディアリテラシー学習の実践を執筆していたのがきっかけであった。
この「メディアリテラシー学習」がキーワードで、翌年NHKの「体験!メディアのABC」に藤川先生の推薦でプロジェクトに参加させてもらう。これがきっかけとなり、情報教育の道を知る。その後、何度か一緒に仕事をさせていただいたし、私の授業も2度見ていただいた。まさに縁である。

さて、本の話。堀田先生はじめ、何人もの方がブログ等に書かれているが、実にいい本である。ケータイ社会で何ができるか、ここ数年考えているものの、自分が現状を十分に知っていないし、整理しきれていないという思いがあった。この本で、それらを理解できる。さらに、どう向き合うかという点でも必読である。
嬉しいことにブログを拝見すると、私の好きな番組「ウェークアップ」(土曜日:8時~)にビデオ出演されるとのこと。これも楽しみである。

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2008.05.16

雑誌を購読する効果

5月も中旬になった。年間購読している雑誌群を「読む。
担任ではなくなっても、管理職になっても教科専門雑誌や学級経営に関するものはとり続けている。
「とり続けていてやはりよかった」と今回も改めて思った。

まずは「学習指導要領」関連の特集が多いことがわかる。学習指導要領そのものの特集もあれば、「言語力育成」というように具体的なテーマに絞ったものもある。一誌だけではなく、多くのもので似た傾向にある。やはり、トレンディであるし、その動向から教頭としてすべき仕事も見えてくる。

さらに、新しい用語や考えを知るのは、やはり雑誌が多い。「メタ言語活動」「ファックコミュニケーション」「エラーレスラーニング」「ピア・サポート」・・・等。聞いたことのあるものもあるが、改めて用語についての原稿を読むことにより、自分の知識が増える。こういう記事が少しでもあるだけで、その雑誌を読む価値はある。

管理職向けの雑誌も少しずつ購読を増やしている。自分のフィールドをまずは広くすること。しばらくは読書のスタンスはこれである。

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2008.05.07

「強運になる4つの方程式」

平日はなかなか読書ができない分、休日には可能な限り読書するようにしている。
3連休、4連休などは、新たに購読した本、再読したい本、ためていた雑誌等を時間をかけて読めるチャンスである。このGWはその点で有り難い連休であった。
この本はその中でも、印象に残ったもの。著者はワタミ(和民)社長渡邉美樹氏。

半生はテレビ等で様々なエピソードが今まで何回か紹介されていたので、ある程度知っていたが、この本に惹かれたのは、その「方程式」である。
1 神様が応援したくなるような努力
2 原理原則を外さない
3 明るくて、人との出会いがある
4 心に一点の曇りもない
特に最後の「心に一点の曇りもない」というフレーズ。そういう人生なら、自然に笑顔になるだろうし、常に堂々としていられるだろう。氏の器の大きさはこの方程式から来ているのだと納得した。
このような本を読むと読者である自分の気持ちもすっきりとしてくる。不思議なものだ。

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2008.04.29

「こんな上司と働きたい」

ここ数日にビジネス書をいくつか読んでいる。
この本はその中で一番自分の中に入ってきた本である。アマゾンのサイトはこちら

4月になってから当たり前だが、「立場の違い」を意識するようになった。
前任校でも特定分野で責任のある立場にいたのだが、自分よりも年配の先生方がけっこういたこともあり、あまり意識はしていなかった。
しかし、今は年齢的にもぐっと上になった。さらに、「教頭先生・・・」という形で決裁、相談が来る。そういうこともあり、著者の中谷彰宏氏の言葉がぐいぐい入ってきた。

・管理職の仕事は、部下のコンサルティングである
・敗戦処理投手を評価する
・たった3人の部下でも、キャスティングで勝負が決まる
・部下は楽な仕事を望んでいるのえはない。つらいけれども楽しい仕事を望んでいる
・悪い報告こそ、穏やかに聞く
・部下は自分を伸ばしてくれる上司についていく
・部下指導は、管理職が犠牲になってするものではない。部下と自分自身の能力向上のために行う

自分の今の立場に置き換えて、これらのタイトルから思い当たることがいくつもある。
その点で刺激的な一冊であった。

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2008.01.05

「仕事の哲学」

おみくじを引いた。中吉。「『吉』と『中吉』はどちらがより目出度いのか」とふと思い、ネットで調べた。
そうしたら、多くのサイトに「女子道社が日本のおみくじの7割のシェアを誇る」と書かれていた。
そこの3代宮司のメッセージがいい。

「おみくじは占いではありません。たとえ、凶が出ても縁起が悪いと落ち込むことも、大吉が出て有頂天になることもありません。内容をよく読み、反省すべき点は反省し、励ましのお言葉として受け止め、日々努力を怠らないことが大切です。」

今日自分が読んだものも確かに励ましあり、自分への注意点もあった。広く通用する言葉で書かれているから・・・というのもあるだろうが、このようなメッセージは有り難いと思った。

家に帰ってから、仕事をしている時に、ふと「仕事の哲学」(ドラッカー・ダイヤモンド社)に目がいった。「反省すべき点は反省し、励ましのお言葉」といえば、この本もそうだ。改めて読んでみた。価値ある言葉が並ぶ。

・成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の積み重ねである。実践的な能力は、修得することができる。それは単純である。
・成果をあげるための実践的な能力は5つある。第一に、何に自分の時間がとられているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に管理する。第二に、外部の世界に対する貢献に焦点を合わせる。第三に、強みを中心に据える・・・・。
・不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

意識はしていなかったが、自分のこのごろの目標とすべき行動は、かつて読んだこの本がベースになっている。何度も読み返したくなる本である。

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2008.01.02

「年収10倍アップ時間投資法」

年末・年始は可能な限り読書に勤しもうと考えていた。今のところ快調。学期が始まってしまうと、ペースはダウンしてしまうし、どうしても教育に直結する本の割合が高くなる。そのジャンル以外の本は今が読みどきだ。

一日平均2~3冊程度のペースで読んでいっているが、その中で自分にとって新しい視点を与えてくれたのが、この「年収10倍アップ時間投資法」(勝間和代著)である。この勝間さん、アマゾンのランキングでも最近常に上位に数冊入っている。どこの本屋さんでも平積み。ならばということで購入。
確かにビジネス書として、自分にとって新たな視点を提示してもらった。特に、「新しいことを続けるには目標よりも行動にフォーカスする」という話には納得。自分の行動が少し変わりそうだ。
手帳に「目標」を「予定」として書く話も「確かに」と感じた。
このような本を読めば、本代は本当に安いものだと思う。

今日はこの本と同時に「類語辞典」も購入。先日紹介した「文章のみがき方」に紹介されていた方法だ。電子辞書やネット類語辞典もあるが、点ではなく面として活用してみるのもいいなと考えた。これも安いものだ。

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2007.12.29

「文章のみがき方」

年末のインプット生活は順調である。
その中でのお勧めの一冊がこの本信頼できる方の日記に書かれているので、本屋さんに行った時に即購入した。
このごろ、このブログの文章も「もう少し工夫できそうだけどなあ」と思いつつ、保存をクリックすることが時々あった。
書き方が実際に変わりそうな本である。再読したい本である。

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2007.12.23

「デッドライン仕事術」

朝、テレビの「がっちりマンデー」ではとバスのNO1ガイドさんの仕事ぶりを見た。マニュアル本の他に、より価値のある情報を乗客に伝えようと熱心に勉強をしている姿を映していた。このような努力があるからこそNO1になっていると改めて感じた。当たり前だが、努力は実を結ぶ。

もともと今日は読書デーにしようと決めていたから、この番組はよけい刺激的だった。その結果、いつも以上に集中して読書できた。今日の中で一番のお勧めは「デッドライン仕事術」(吉越浩一郎・祥伝社)である。最近出版された本で、アマゾンでも高位置をキープしている。

主張はシンプル。
・毎日、「お尻の時間」を決めて仕事をする
・すべての仕事に「締切日」を入れる

締切日は多くの仕事には入れているが、「すべての仕事」には入れていない。気付けば、先の重要な仕事はなかなか進まないという現状がある。そういう仕事こそ、締切日を決めなければ・・・と思った。
むろんそれだけではなく、タイムマネジメントや仕事の段取り、会議の仕方でも学ぶところが多い書である。

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2007.12.16

雑誌の読み方の比重

今日は受信デー。1月号(「2008年」が新鮮)の雑誌を一通り読んだ。
そこで、自分自身の読み方として、雑誌の読み方で時間的な比重が変わってきたことを自覚してきた。
教科教育に関わるものを昨年度まではじっくりと読むことが多かったが、今年は「現代教育科学」「学校マネジメント」といった総合的な内容のものの方をじっくりと読むようになった。これはやはり、今自分が置かれているポジションを物語っている。
そうすると、自分の中でのキーマンも変わってくる。今日もこの人の本を読んでみたいという方を見つけた。雑誌はそういう点でも購読する必要がある。

もっとも、自分が担当をしていない教科の雑誌も現在4誌購読しているが、これらは本当にあっさりとなってしまった。
来年度は今までのスタンスと変わった雑誌の購入になるかもしれない。

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2007.11.15

「NEW教育とコンピュータ」

学研「NEW教育とコンピュータ」12月号が届いた。
その中に、「休刊のお知らせ」というプリントも入っていた。この日が来てしまったかという思いであった。
自分が情報教育に力を入れ始めた5~6年前、一番参考にしたのがこの「NEW教育とコンピュータ」誌であった。

そのうち自分も登場するようになり、2年前の取材では皆川先生@宮城と共に別冊として特集にもなった。(これについてはWebにある。こちら
このような掲載とは別に自分にとっては学ぶところが多い雑誌であった。

しかしながら、教育書や教育雑誌にとっては冬の時代なのか、休刊である。教師が本を読まなくなったのも影響しているだろうし、インターネットに教育情報が多くあることも一因であろう。残念であるが、今まで自分が学べたことを改めて感謝したい。

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2007.10.25

雑誌で視野を広める

自分の担当外の雑誌でも、「自分の勉強になる」「視野を広める」というものはとり続けている。
たとえば、「学校運営研究」(今は「学校マネジメント」という誌名)などは、管理職向けのものだが、20年ぐらい購読をしている。「学校全体を見る」という視点を学ぶことができた。

今も算数と社会しか授業では担当をしていないが、国語・理科・体育・道徳の専門誌は購読している。「また役立つ日がくる」ということも考えているし、「ずっと購読していて、やめる方に違和感がある」という理由もあるからだ。

さて、今年度になってから「教職研修」(教育開発研究所)と「総合教育技術」(小学館)を購読しはじめた。担任外で総務関係の仕事も多くなったので、学校全体を考える参考資料としたいという思いからだった。
知っている人は執筆しないだろう・・・と思っていたら、結構登場する。たとえば、今月の「教職研修」には、三木市の梶本先生や東京の野間先生がご執筆されている。知識を増やす雑誌であり、お二人の原稿から学ぶところも大きかった。
また、「総合教育技術」には、私の「授業のアイデア」「ノート指導のコツ」等、一連のイラストを描いてくださった斉木さんが、教育現場マンガ?を描かれている。知っている皆さんのご活躍ぶりを拝見させていただくのは楽しいことである。

ちなみに「総合教育技術」には、水泳の長崎宏子さんのインタビューが掲載されている。秋田県出身のオリンピックスイマーである。実は私が大学時代、ちょっとした縁で長崎さんの中学校3年生時代の学級に入ったことがあった。学生が中学校で授業をする様子を撮影するカメラマンである。当時は全盛時代で、オリンピック代表にすでに選ばれ、優勝を期待されていた超有名人であった。しかし、学級では発言はよくするもののきわめて普通の中学生。今考えると当たり前なのだが、「意外」と感じた記憶が蘇ってきた。

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2007.10.07

「教育力をみがく」再読

自分の執筆する本の関わりで家本芳郎先生の「教育力をみがく」(寺子屋新書)を読む。
改めて名著だと感じた。自分が執筆する時の参考にももちろんなったのであるが、それ以上に、今の自分の「教育力」の見方・考え方に一考を促すという点が強烈であった。

たとえば、廊下歩行の指導。一言「廊下は走らないように」と言ってすませてしまいがちだ。ここに示されている指導の深さ。
たとえば、体育館での座り方の研究。「子どもたちの立場にたって考える」とよく言うが、ここまで考えた教師集団はないであろう。
たとえば、「雨の日に花にわざわざ水をやる」子どもの見方。普通なら、「今の子は、こういうふうになっている」と言って、エピソードの一つになるのかもしれない。その子の真意を確かめてみれば、その行いもなるほどと思う。そして、表面ばかりを見ていた自分の浅はかさを恥じる・・・。

担任外になってから、このような指導についての自分の感性や考えが鈍っている気がする。しかし、学校全体が指導の場なのだから、担任と同様の気持ちで指導にあたりたいと思った。
家本先生が亡くなられてから2年近くが経つ。しかしながら、本を通じて教えは残る。また、直接受けた励ましの言葉は一生残る。改めて「ありがとうございました」と言いたくなった。

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2007.09.20

ぶれない主張

10月の教育雑誌を読んだ。受けもたない教科も多くなっているが、二十年来の習慣なので、購読はしている。
今月号で印象に残ったのは、「授業研究」誌。「よい授業・わるい授業-名人の考える基準」が読み応えがあった。

野口芳宏氏・・・「ぎりぎり、この三つ -学力形成、全員参加、教師主導」
有田和正氏・・・「材料七分に腕三分の授業」

これらのキーワードだけで、「ああ、なるほど」とピンと来る。
お二人からの主張は20年前から学んできた。その原点と言うべきものである。そして、その主張はずっとぶれていない。この点が、名人たるゆえんであろう。
20年前の著書も自分の本棚にある。改めて接してみたいと思った。

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2007.09.06

「教師になるということ」

京都橘大学の池田修さんの新著「教師になるということ」をザーッと読んだ。
扉に「~これから教師を目指すみなさんに~ いま教師のスタートを切ったばかりのみなさんへ~」とある。これを「いま教師のみなさんへ」と読み替えたいぐらいの好著である。
池田さん個人の教師歴をもとに、教師の魅力、授業、教師になるためにすべきことがわかりやすく書かれている。新書版である。「わかりやすさ」は命だ。

いくつもの印象に残る部分があるが、一番は「教育はラグビー」という部分である。

私は、今までにいろいろな先生方にさまざまな宝物をもらってきたと思っています。
直接指導を受けた先生もいえば、本の中だけの先生やブログから学ばせてもらっている先生、お名前を知った時にはすでに亡くなられていた先生まで様々です。「ボール」をパスされて、私なるに前に進んで行きました。(中略)
パスは前にはできません。それが教育です。学級で、授業で私は自分が受け取り学んだものを生徒に伝える仕事にやりがいと喜びを得ていました。

全く同感である。そして今、自分もボールを子どもたちだけではなく、私たちの後に続く後輩教師たちにもパスすべき立場にいる。私がもらってきた「ボール」も、まさに宝物だ。同僚の先輩先生、著名な先生方、研究仲間そしてかつての教え子。関わった皆さんの教えが「ボール」に込められている。
「池田さんも同じ思いでこの本を書かれたんだなあ」と感慨深かった。

今日はあくまでもザーッと読んだ感想だ。すぐに再読したい。
ちなみに詳しい紹介はこちらのWebへ。
アマゾンにも掲載されている。

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2007.08.14

「スクールリーダーのためのコーチング入門」

夏休みは発表・講座・講演で自分自身が勉強させていただいているようなもの。
同時にアウトプットをたくさんするのだから,インプットも同じくらい(本当は倍くらい)必要と思っている。
それなりに読書をしているが,ペースダウンしているのが実情だ。
そんな中,今まで読んだ中でのベストは「スクールリーダーのためのコーチング入門」(千々布敏弥著・明治図書)である。
昨年度「学校マネジメント」(明治図書)に連載されていたものである。その時から,本になって発行されればいいなと思っていたら,さっそく発刊された。ここでの具体的なコーチングの会話は,教員同士のやりとりに大変有効である。

この本の中で「教員研修センター」の存在を知った。いや正確に言えば,自分も14年前に海外研修の事前研修会で4日間ほど利用したのであるが,その時には単なる「建物」という記憶しか残っていなかった。Webを拝見すると役立つ動画もいくつかある。
その中にコーチングの動画教材もあるのだ。本とWebの連動がさりげなくここでは行われていた。ちょっとお得な気分である。

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2007.07.20

刺激的

ようやく8月号の雑誌を斜め読み。斜め読みだから,気軽にできそうなものだが,それもできない。時間がないことはない。意志の問題だ。

今回一番刺激的だったのは「学校マネジメント」の岡本薫氏の原稿。「学校選択制を迎え撃つ?学校装備の重点」だ。

その中で岡本氏は,「同じプロであるはずの医師と教師を比較すると,プロ集団としての教師の未成熟がよくわかる」と述べている。例として,免許を持たない社会人教員の積極的採用をあげている。無免許でもできるという教師の仕事は確かにプロとは言えないだろう。医師と同じぐらいの専門性を自分たちが発揮できないと意味がない。

さらに学校選択制に係わるスクールマネジメントで次の5点を主張している。
1 うわべだけの「イメージ戦略」ではダメ
2 「情報」を隠すな・・・まずい情報は特に
3 「最低保障水準」を示せ
4 「顔」を見せよ・・・教職員全員を紹介せよ
5 「他の業界」から学べ
確かに今の時代はこの方向に向いている。学校も聖域とは言えないと感じた。

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2007.05.04

教育雑誌を増やす

この3月に今まで継続して購読していた教育雑誌2誌が廃刊となった。
さらに今年は担任外ということで、社会、算数というように限られた教科の指導がほとんど。過去20年間ぐらい購読している教科の専門誌(図工・音楽・家庭以外の各教科)を購読しようかどうか、一瞬迷った。
でも、今まで同様に購読しようとすぐに決めた。私にとって、教科専門雑誌は「毎月読む」と同時に、「ずっと保存しておくもの」だからである。このおかげで今まで何度も助かったことか。

逆に「もっと増やさなければ・・・」と思い、2誌を追加購入することにした。担任外として自分の視野を広げる必要性を感じているからだ。実際に読んでみると、今までの自分に入ってこなかった情報があった。一冊千円ほどであるが、自分にとっては「安いものだ」という感覚だ。
さらに、ビジネス誌の積極的購入も検討中である。求めなければ情報は入ってこないのである。

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2007.03.29

ようやく4月号

3月は今年度で一番読書量が少なかった。片手ほどだ。
もっとも今日、明日も3月なので、少し追い込んで両手近くになるようにはしよう。

中旬にドッと届く教育雑誌類(十数冊)も、ようやく今日読んだ。斜め読みだ。
中には10分ほどでおしまいにしている雑誌もある。似たライターが似たことを書いているものもある。
しかし、保存しておけばのちほど役立つこともある。これは自分で何度も経験していることなので、自分流の読み方でこれからも続けるだろう。

さて、今回注目したのは「授業研究21」(明治図書)の「力をつける校内研究の改革プラン」である。
この中の大学の研究者の先生方の「提言」に校内研のヒントがいくつもある。
以前であれば、教育雑誌で真っ先に読むのは現場の教師の部分だった。しかし、今は研究者の先生方のものもじっくりと読むようになってきた。堀田先生はじめ大学の先生方に接する機会がここ数年増えて、「もっともっと研究者から学ばなければ・・・」と痛感しているからだ。
問題はお一人わずか1ページの提言から、自分がどれくらい読み取れるかということ。それは教師自身の力量の反映であろう。

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2007.03.15

「新卒教師時代を生き抜く心得術60」

メルマガ「授業成立プロジェクト」の編集長を2年近く務めた。
そのメルマガに実に明快な実践原稿を書かれたのが横浜市の野中信行先生である。
それをきっかけにブログも注目するようになった。今は毎日必見のブログである。

その野中先生が3冊目の著書を出された。「新卒教師時代を生き抜く心得術60」(明治図書)である。
先週すでに献本されていたのであるが、ようやく読み始めたところである。

対象は新卒。しかしながら、その内容は若手教員はもちろん、中堅、ベテランにも通用する。
しかも特徴は、新卒教師が陥る「つまずき」を具体的に出している点である。たとえば、「出勤簿、出席簿を毎日きちんとつけるためには」という項目がある。この対処法は「けもの道を歩くようにせよ」ということである。出勤して歩く道をいつも決めておくということである。これは全く同感である。教師の仕事は、様々な習慣づけがきちんとできていれば、事務処理は大変ではない。「あとでする」「まとめてする」という発想があるから、仕事が遅れていくのだ。同学年複数の先生方がいる場合には、それが足を引っ張る場合もある。

まだ読み始めたばかりであるが、これは私自身の実践や仕事術を見直すいい機会だと思っている。しかも、増刷も決定いるとか。これから読むことが楽しみである。

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2007.01.02

久々に本の紹介

年末年始は昨年の反省から、読書にかなりの時間を割いている。
その中で印象に残ったもの2冊。

刺さる言葉 -目からウロコの人生論」(日垣隆・角川書店)

いろいろな言葉について日垣氏が独自の定義づけをしているもの。「お金の章」「メディアの章」等、8つの章で論じている。ビジネスに役立つものはやはり「仕事力の章」。納得の行く定義が並ぶ。

・仕事の本質は「依頼」と「締め切り」にある。
・「仕事ができる」の定義は、私見によれば何より、初動時に仕事の終着イメージが完璧にできる人のことだ。
・(専門家とは)具体的には、特定分野の新刊や研究論文に、おおむね一般人の20倍の速さで目を通してツボがおさえられ、その「新しさ」と「意義」について、著者も納得のゆくかたちで評価を下せる人のこと。

自分の身近な「仕事ができる専門家」にぴったりと納得した。

「〈旭山動物園〉革命」(小菅正夫・角川書店)

北海道旭川市の旭山動物園園長さんが書かれた本。
ビジネスモデルの本として売れているようだ。学校現場にも十分通じる本だ。
動物園としては不利な地にあり、さらに予算もなかった。それからどう復活したか。「知恵を出し合う」「アイデアで話題を作る」といったきわめてオーソドックスな方法だ。しかも、「スターのような飼育員は不要」と言う。それなら、普通の小学校でも改革はできるなあ・・・と思わずやる気になる本。

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2006.12.26

1月号の雑誌から

冬休みは読書の時間がふだんよりとれるのが楽しみ。
実際に本屋に行く回数が増えた。
まずは、1月号の教育雑誌から印象に残った部分を。

■英国は義務
 「NEW教育とコンピュータ」(学研)。「英国の目指す方向から日本のICT教育を考える」で日本と英国のICT活用の違いが比較されて掲載されている。英国のキーワードは「義務」だ。
・教科ICTはすべてのキーステージで必修
・各教科でICT活用が義務づけられている
 義務ということは、国がその必要性を痛感してのことだろう。社会や家庭でのIT活用が身近になってきているのに、授業ではまだまだ・・・。義務にしなければいけないのはまさに日本だ。

■手づくりテスト
 「社会科教育」(明治図書)。社会は市販のワークテストを使っている。しかし、この特集の手づくりテストを見ると自分で作成してみたくなる。子どもたちに考えさせるものが多い。

■免許更新制で教員の質は向上するか
 「現代教育科学」(明治図書)。教員の質を向上させるための具体的な提案が数多く出されている。「授業改善コンサルト」という案がおもしろいと思った。会社なら、会社のお金を使って「経営コンサルト」と契約を結ぶ。同じように学校でも「授業コンサルト」を雇うようになったら、ずいぶん変わるのでは・・・と思った。もちろん質のいいコンサルトだけど。

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2006.11.26

授業に置き換える

どんな本も授業か学級経営か仕事術に結びつく・・・そう思う。
教育書やビジネス書はもちろん、ちょっとした小話は学級でのお笑い話に転化できる。小説などは、人間理解を深める・・・・いつもいつもそういう読み方をしているわけではないけど、自然にそんな目で読んでいる。それは、教師としての幅を深めているのに間違いない。だから、教師に読書は不可欠だ。

寝る前によく本を読むが、昨日読んだ本(再読)が授業や仕事術に置き換えられるもの多く、改めてどんな本も教師の役に立つと感じた。「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」(若松義人・PHP選書)である。以下、注目したフレーズと自分のコメント。

・形を持つ人が、形を破るのが型破り。形がないのに破れば形なし
 →そうなのだ。授業では、まず自分の形をきちっと作ることだ。(無着成恭さんの言葉だそうだ)
・対案なしに反対するな
 →これが常識になれば研究会、会議はどんどん進む
・(まねをする)やり方だけでは、トップランナーを追い越すのは難しい
 →トップランナーになるのは、オリジナルがどうしても必要だ
・「元気を出せ」「危機感を持て」といくらかけ声をかけても、会社の「見える化」ができておらず、元気の出る仕組みが整っていなければ、ただの精神論に終わってしまう。
 →「見える化」「仕組み」が組織では不可欠。
・量をこなしていくと質に変化が起こる
 →このことを信じてブログを毎日書いているようなものである

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2006.11.23

久々に読書

11月に読んだ本から。

「子育てハッピーアドバイス3」(明橋大二著・1万年堂)
子育て本のベストセラーの第3弾。今回も期待を裏切らず、いい内容だ。読者からの質問への答えが秀逸。気になる結果が一つ。文科省の調査で「自分は他の人々に劣らず価値のある人間である」と答える子が日本は3割。中国やアメリカは8割以上。確かにこういう育て方はしていないなあ・・・。

「小学生までに身につける子どもの作法」(野口芳宏著・PHP)
小学生向けに野口先生が書かれた本。そういえば20年近く前、野口先生が教頭先生だった時代に、全校朝会で「野口先生のワンポイントマナー指導」をしていたことを雑誌で読んだことがあった。国語教育だけではなく、家庭教育、生き方等、野口先生から学ぶことは多い。

「知的ストレッチ入門」(日垣隆著・大和書房)
4日前のブログに書いた。今、再読をしている。仕事のスキルを上げる点でお勧め。

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2006.11.18

テスト作成対決?

3週連続の遠出や講演等が終わり、今日は一息をつく。たっぷりと読書。発信するからには、それに見合った受信をしなくては。

今回刺激的だったのは、雑誌「学校マネジメント」の〈事例研究と分析でシミュレーション?〉全国区教師が出題する「私だったらの学テ問題」。
実際にテスト問題を教師が作っている。考えてみれば、本格的な単元テスト問題を作成したことがない。このような問題作りはきっと教師としての腕を上げることになると思われる。教師としての総合力がベースとなっているからだ。
ここでは「小学6年・国語―「私だったらの学テ問題」/野口 芳宏・椿原 正和」というように、著名な先生方が問題を作っているだけでもいい内容なのだが、さらに「相互の問題を読んで思ったこと」をコメントしている。これが、またその教師の教育観を反映している。対決風の教科もあり、なかなか読ませる内容だ。
こんな企画の雑誌だったら、価値がある。

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2006.10.09

後半に向けて

いつの間にか平成18年度も後半戦。
実は前半戦で「ダメだなあ・・・」と思っていたことがあった。読書である。
研究や原稿等の関係の本は買って読んでいたし、教育雑誌もいつものペース。しかし、それだけで終わることがこの前半は多かった。だから「読書」のカテゴリーの更新もほとんどなし。

アウトプットが出来るのは、それ以上のインプットがあってこそ。しかし、そのインプットのペースが明らかに鈍ってきているのだ。「時間的余裕がない」ということはない。自分より余裕がない人で、読書も仕事もハイペースで行っている人を知っているからだ。要はやる気と時間術の問題。物事は単純だ。

後半戦、「読書」カテゴリーのエントリーを増やすことを目標としよう。

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2006.09.26

「Family」(プレジデント社)

京都シンポジウムで池田先生から「Family」誌(プレジデント社)のことを教えていただいた。
以前から知ってはいたが、受験生の親が読む本なのかな・・・と思いこんでいて、書店で見るたびに「まあ、購読しなくていいか」と思っていた。

ところが、シンポジウムの打ち合わせの時に、池田先生も杉渕先生も写真入りで今月号に紹介されているという。というわけで、シンポジウムの帰りに東京駅内の本屋さんでさっそく購入した。さっそく拝見すると、お二人とも全身の写真付きで明快が主張が書かれていた。「授業の達人」としての紹介にも納得。

「担任教師の能力判定」というテーマにドキッとするが、書かれている内容は教師からすれば、きわめてオーソドックスなことだ。それよりも注目したいのは「学校生活の問題撃退マニュアル」「モンダイ教師の実践的攻略法を教えます」といった親側からの、学校対策の具体的な方法指南の記事。このような内容の記事が今後もきっといろいろな雑誌や本で増えてくるのだろう。私たち教師が情報として、その内容を知っておくのは損ではない。そう思った。

なお、この雑誌のホームページはおもしろい。記事の一部が読めるのは有難いし、縮小版公開ではページをめくることができる。ただ、「我が子の担任をアンケートしてください」という記事も・・・。恐い部分でもあるなあ。

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2006.08.21

肯定質問と未来質問

9月号の教育雑誌の中で目を引いたのが,8月号と同じように「学校マネジメント」(明治図書)の千々布敏弥氏の連載である。「教師を元気にするコーチングの活用」が連載テーマだ。

今回は「承認と質問」という内容。授業研究会でどのような質問をしたら,教師の心を動かすかということである。
キーワードは「否定質問よりも肯定質問」「過去質問よりも未来質問」。具体例をあげよう。
・否定質問・・・「うまく行かないのはなぜか」
・肯定質問・・・「うまく行くためには何が必要なんだ」
・過去質問・・・「どうすればよかったんだ」
・未来質問・・・「これからどうすればいいと思う」
 ちょっとした言葉の変化だ。でも受け取る側は印象がずいぶん違うし,肯定質問や未来質問なら失敗した授業でも自分が前向きに進める話し合いになるだろう。
 しかも,キーワードにしているだけにわかりやすい。

 この質問,生徒指導でも活用できる。今まで子どもたちに過去質問ばかりしてきたように思う。未来に育っていく子どもたちだ。未来質問をしていこう!

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2006.06.25

今週の本棚より

昨日、今日とたっぷり読書をした。実に贅沢なひとときだった。読んだ本の中から3冊の紹介。

1 「新ゴーマニズム宣言 中流絶滅」(小林よしのり著) ゴーマニズム宣言シリーズは10年ほど前からかなりの割合で購入している。一時期は連載している雑誌も熱心に読んだものだった。今回も楽しませてもらった。共感するのは一つの章を描くのに、資料を徹底して分析しているところ。自分が原稿を書く時や教材開発をする時に資料の量が、このごろ減っているだけに改めて背筋が伸びた。

2 「叱らないしつけ」(親野智可等著)
 超人気のメルマガ発行人の親野先生(本名は別だが)。家庭教育の本で読みたかった著書のお一人である。とてもわかりやすい内容で参考になる部分も多々あった。しかしながら、一番共感したのは著者が学級担任発表の時の「苦い経験」。弱い部分、失敗した経験を生かすことの大切さを改めて感じた。

3 「教室の空気を変える!授業導入100のアイデア」(上條晴夫編著) このごろ忘れていたことに授業でのゲームや遊び心がある。先週久しぶりに学習ゲームを行い、そのよさを感じた。この本は5月の授業成立メルマガで紹介をしたが、改めて読んで今週実践してみようと思ったもの。明日からが楽しみだ。

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2006.06.17

一級品

今日は思うところがあって、自分が初任校時代によく読んだ本を何冊か読む。正確に言えば読み返しだ。
有田氏、野口氏、向山氏、そして家本氏。もう20年ぐらい前の本である。
改めて先達の本のすばらしさを感じ取ることができた。

・20年近くたっても内容が色あせない。いいものはいつの世でも通用するということだ。
・明快な文章である。思わず引き込まれる。
・その人らしさ、現状に対する怒り、問題提起がシャープ。

自分がかつて受けた共感をまた得ることができた。一級品の本は、このように読み返すことができるものだと思う。今の自分にとって、かつて読んだ本は必要なのである。

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2006.05.03

今日のインプットから

今日は久々に長時間読書に没頭できた。至福な時間だった。その中から3冊。

1 「子育てハッピーアドバイス2」(明橋 大二 著・ 1万年堂出版)

 前作の「子育てハッピーアドバイス」もいい本だった。これも同様。実際に小さなお子さんを持つ親が読むと励まされる本だ。特に、父親がどう育児に関わればいいか考えさせられる。10年前に読みたかったなあ。家庭教育関係の本をこのごろ多く購入しているが、いい本が多いと実感。

2 「巨人軍論」(野村克也著・角川書店)
 
 V9時代のエピソードがおもしろい。野球の話ではあるが、自分の教師修行やリーダーの在り方に共通する部分が多くある。

3 「時間をプレゼントする人が成功する」(中谷彰宏著・ダイヤモンド社)

 いつものように中谷さんの本には印象に残るメッセージがいくつもある。
・「やりたいこと」のスーツケースにはいくらでも詰め込むことができる
・本当に忙しい人を見ると、「自分の時計」の遅さに気付く
・1時間ドラマの最終回が90分になると、つまらなくなる。
 くりかえし読みたい本である。

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2006.04.18

5月号雑誌より

5月号の雑誌群を読む。十数冊購読をしている。1冊平均すれば800円から900円。20年ぐらい続けている習慣である。合計するとけっこうな値段になる。それが高いと感じるかどうかは別。私などは実に安いと思っている。継続してとり続けて「助かった」と思うことがたくさんあった。

さて、今月おもしろかったのは「学校マネジメント」(明治図書)の連載「教師を元気にするコーチングの活用」(千々布敏弥)。職員の仕事のやりとりにコーチングの手法を取り入れて、意欲を喚起する方法を紹介している。こういうことも一種の「仕事術」。同僚との仕事のチェックの時に役立つ。

それから「ツーウェイ」の岩手・田村さんによる故阿部哲郎氏の思い出。20年前に鬼籍に入られたが、いいエピソードが語られている。「教師の汗の量と子どもの幸福は比例する」は名言だ。

「心を育てる学級経営」誌には拙稿掲載。「心のノート」について書いた。未知の分野。雑誌の「依頼原稿」は自分の幅を広げる。

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2006.04.03

「最強のコーチング」

ここ数日、繰り返して読んでいる本がある。
「最強のコーチング」(清宮克幸著 講談社)だ。著者は早稲田大学ラグビー部前監督。今年度からはサントリーの監督になる。
そもそも、自分はテレビでのラグビー観戦が大好き。最近は早稲田がどんどん強くなる様子に驚いていた。強くなるにはきっと秘密がある。そう興味を持った時に手に入れた本である。

読むと、組織を強くするための興味深いエピソードがちりばめられている。キーワードだけ記そう。

・コーチングの出発点は「なぜ」
・「場」が作り出すエネルギー
・アナログな練習をデジタルに
・スローガンが果たす役割
・コンバートの重要性
・「あこがれ」を持つチームの強み
・目標の数値化
・キャプテンシーの活かし方

これらは自分の教師修行に通じる面があるなあと共感する。
たとえば、「場」が作り出すエネルギー。講師や訪問授業という「場」を引き受けることによって、自分を高めようとするエネルギーがわいてくる。
たとえば、今年の自分のスローガンは「グレードアップ」。現状維持は「後退すること」だと思っている。
たとえば、「あこがれ」。自分がかつて見たあの学級にあこがれる。自分がたくさん学んだあの教師にあこがれる。それらもエネルギーになっている。

「強くなるための原則」は一緒なんだと改めて感じた本である。

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2006.03.28

マネジメントのヒント

転勤するわけでもないのに,充実した(?)春休みを過ごしている。卒業式後,少しは余裕を持ってあれこれできるかな・・・と思っていたら,全く見当違いだった。ただ4月1日は「教師にとっての元旦」であるから,午前中はじっくりと一年の計を考えたいと思っている。

そんなわけで春休みになってから読もうと思っていた本が積ん読になっている。依頼原稿関係の本が優先になってしまうのは仕方ないが,これではいけないと思い,岡本薫氏の「日本を滅ぼす教育論議」(講談社現代新書)を読み始めた。

岡本氏の本は他に数冊読んでいるし,昨年の長野の教育工学協議会では講演を聴かせていただいた。「本当に頭のいい人がいるんだなあ・・・」という印象が残っている。当時は文科省の官僚だったが,ご退職され,今は大学院大学教授だ。

読み始めた段階だが,序章のマネジメントの話が示唆に富む。日産のゴーン社長の話である。日産のマネジメントの基本問題として,次のような点を指摘したという。

・会議で使われる用語の定義が統一されていない
・販売不振の原因を究明しようとしていない
・目的と手段が混同されている
・命令系統内の指示が具体性を欠き,精神主義的
・将来のことを語るときに予測と希望が混同されている

学校現場にも通じることがこの部分でもかなりあるなあと感じている。これから読むのが楽しみだ。「マネジメント」は自分の今年のキーワードの一つになりそうだ。

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2006.03.25

家庭教育おすすめ本

「おはよう奥さん」のHPに家庭教育の原稿を書くようになってから、家庭教育関係の本をかなり読書するようになった。読んでいて、「ああ、このようにすればよかったのか」と我が家の家庭教育を反省することもしばしばだが、我が子が中学校と小学校なのでまだ手遅れではないと思っている。

さて、今日はそれらの本の中から3冊紹介する。

「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二・1万年堂出版)
編集者さんに勧められて購入したとても売れている家庭教育の本。アマゾンでは166位だった。筆者は医者であり、カウンセラーでもある。「『がんばれ』より『がんばってるね』と認めるほうがいい」「ありがとうという言葉をどんどん使おう」と、ふだんの学級経営でも意識している言葉に惹かれる。半分がカラー漫画というのもユニーク。

「子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト・PHP文庫)
あまりに有名な詩「子は親の鏡」の作者の本。その詩はいろいろな訳がされているようだ。この間、テレビで皇太子さまがこの詩に共感されたことが放送されていた。自分はどのような鏡になっているか。ん・・・。

「自立を育てる基本的生活習慣のしつけ」(家本芳郎編著・ひまわり社)
昨年の春発刊された本。私も数ページ書いている。いろいろな生活習慣を学校だけではなく、家庭でどうすべきかも書いている点が特色。

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2006.01.13

「学習情報研究」

教育雑誌はかなりの範囲で知っているつもりだった。
しかし、今回縁があって「学習情報研究」の1月号が送られてきた。「学習ソフトウェア情報教育研究センター」の発行である。

この5月号に関わりがあることは知っていた。しかし、具体的にどのような雑誌なのかは知らなかった。送られてきて、「情報教育関係でこのような雑誌があったのか!」という思いだった。1月号に限って言えば、国の重要な施策が文科省の担当者や教育工学関係の著名な先生の報告が書かれている。もちろん、情報教育関係の実践も掲載されている。
これは「研究会員制」の雑誌ということで今まで全く知らなかった。今回の縁をきっかけにさっそく購読することにした。

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2006.01.12

反響

できる教師のデジタル仕事術」が発刊されてから、ほぼ1カ月がたった。

この本の反響が大きい。
まず、私がふだん見る方々のブログに紹介されていたこと。これはセミナーともタイアップしていたことも関連する。そして、個人メールで感想が届くということ。知人はもちろん、未知の方からも数は多くはないものの何通か届いている。今まで出した本ではこのようなことはなかった。やはり、インパクトが強いということがわかる。
「情報教育を後ろ向きに考えていたが、がんばろうという気になった」「一気読みをした」というようなメッセージを読むと、著者の一人としてこのうえない喜びを感じる。
改めていい仕事に携わらせていただいたと感謝したい。

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2006.01.03

今週の本棚

年末年始はふだんよりゆっくりと読書ができた。

1 「挑戦!教育実践練習問題」(家本芳郎著・ひまわり社)
知っていそうで知らないことが満載の本。家本先生ならではの本である。たとえば、「ほうきでの掃き方」などに種類があること(それも何種類も!)など全然しらなかった。消しゴムの使い方やチョークの歴史も知らなかった。知らなくても実践には影響はないのだが、それでも知っておいた方が確かに役に立つ。その他にも、
・「先生、大嫌い」といわれたら
・居眠りへどう対応するか
・居眠りしたとき、どう指導してもらいたがってるか
・保護者からの贈答品への態度
といった誰も教えてくれないようなことをしっかりと教えてもらった感じだ。

2 「「できる子」の親がしている70の習慣」(七田眞著・PHP文庫)

わけあって家庭教育の本を数冊読んだ。その中で一番ためになった本がこれである。
印象に残ったのが「勉強の3つ目的を教える」という項目。偶然にも今日移動中にカーラジオのCM(公共広告機構だったかな?)で「なぜ勉強するの?」と子どもが問いかけるものがあった。「どう答える?」と家内に聞かれたばかりだった。皆さんならどう答えるだろうか。
①自分の成長のため②人生の成功のため③社会貢献のためとここでは書いてある。これは今の自分の学びの目的にぴったりと当てはまる。日本では「社会貢献」という視点が薄い感じがする。自分もあまり話していない。でも大事だよなあと改めて感じた。

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2005.10.08

今週の本棚

1 NEW教育とコンピュータ11月号(学研)
 「堀田龍也の情報教育授業指南」に8月30日の佐藤学級の取材授業(社会国語)の記事が掲載されている。4ページに写真と活字がぎっしり。自分の授業の特徴を的確に記事にしている。記事の概略はこちら。なお、この取材授業がきっかけとなり、さらに11月に一日取材が入ることになっている。

2 「教育論議を『かみ合わせる』ための35のカギ」(岡本薫著・明治図書)
 教育書の中でも異色の本だ。筆者は一定の主張を筆者が主張してはいない。教育を考える時のベースになる点を教えてくれている。たとえば・・・
・「ルール」と「モラル」を区別できない不思議
・何でも「〇〇教育」を「追加」して解決しようとする不思議
・「戦略」という発想ができない不思議
 自分が今まで使っていた言葉もこの本を読むといい加減だったなあと痛感する。さらに随所に固定観念を打破するデータも出てくる。もっと考えねば、もっと調べねば・・・と思わせてくれる本である。

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2005.09.26

今週の本棚

執筆活動が多くなると読書が滞る。
自分の脳みそを活性化させるためにも,執筆の時ほど読書をすべきなのだが。それでもやはりできない。フラッと書店にも行くことすら1週間ほどしなかった。何とかこの10日間ほどで読んだのは,家の中にある本。そのうちから2冊。

1 「プロ教師は授業改革に挑戦する」(有田和正著・明治図書) 学校公開研究会が10月12日にある。自分は社会の授業を行う。指導案はもう提出しているので,あとは授業のみ。2月の有田先生を迎えての研修会の時の「もっとこだわりのある授業を」というコメントがずっと残っている。改めてこの本を読み,「こだわり」の重要性を感じた。それにしても研究会についての章はごもっとも。「研究会で本当のことをいわない」「帳面消しの形式的研究授業」「口のうまい人が『やり手』になっている」。自戒したい。

2 「40代でしなければならない50のこと」(中谷彰宏・ダイヤモンド社)
 40代も3年が過ぎた。あっという間だ。改めてこの本を読む。40代になってからこそ人生は楽し!というメッセージがたくさんだった。「コーチの年になっても,コーチについて学ぼう」「『謝れなくなること』を老化という」「余裕のない人に,笑顔はない」など,今の自分にスーッと入ってくる。

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2005.09.14

「学校マネジメント」

月刊誌の中で今年度注目をしているものの一つが「学校マネジメント」(明治図書)である。数年前まで「学校運営研究」という雑誌名だったが、名称を変更してからよりテーマが斬新になった気がする。管理職を主に対象とする雑誌ではあるが、学校づくりは管理職だけが行うものではないと考える。教職員全員が学校づくりという視点で仕事をしていくと、もっともっと学校は変わると思う。

今月号も連載の玉置先生の「校長日記」から読む。特集テーマでは雪プロの新保先生と割石先生が執筆されている。やはり知っている先生方の原稿には目がいく。お三人とも歯切れのいい文章だ。
今月特に注目したのが岡本薫氏の「敗戦の教訓が生かされていない」だ。問題点を「現状認識」「原因究明」「目標設定」「手段開発」「集団意志形成」という観点から述べている。その具体的な論じ方に感心。こういう学習も自分には必要だなあ。

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2005.09.09

今週の本棚

今週は3冊。

1 「学力はこう伸ばす!」(陰山英男・学習研究社)来年度からの転身が話題の陰山氏の書。いろいろと批判もあるが、「学力をつける」ために様々な工夫を氏が行ってきたことがわかる。一緒についているCDにはプリントや授業映像も入っており、実にお得である。

2 「食の教育QA事典」(戸井和彦編著・明治図書)
食育プロジェクトのためにいくつか読んだ文献の一つ。基本的なことが一通りわかる。やはりこの小事典シリーズは役に立つ。

3 「日本が子どもたちに教えなかったこと」(金美齢・PHP研究所)
題名にひかれて購入。「学校で何を学ぶのか」「責任ある社会をつくるために」と教育を考えるヒントもたくさん。

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2005.08.28

今週の本棚

余裕時間が少なくなると本の読むペースが落ちる。しかし、発信のレベルを維持するためには、継続的な受信も不可欠である。絶対的な読書時間が不足しているわけではない。すきま時間はいくらでもある。
ということで、来週はせめて3冊は紹介したいと思う。

「ディズニーランド流心理学」(山田眞・三笠書房)
TDRには我が家も年一回ずつ行っている。地元岩手のテーマパークはほとんど行かないのに。この本を読むと確かにその魅力の分析ができる。同時にこれは、企画のヒントにもなる。「ハピネスを提供する」というポリシーは多くの企画に共通するテーマだ。

その他に、「初めての教育論文」(野田敏孝・北大路書房)、他食育の本を2冊読み始める。

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2005.08.21

今週の本棚

1 「職員室の裏ワザ100連発」(おまかせHR研究会・学事出版)
 高校の教員の本である。小学校とは違う部分も多いが、その発想の根底にあるのは「仕事も私生活を楽しむ」という精神。若い頃に先輩に「実践は『遊び』みたいなもの」という言葉を思い出した。今の職場にも応用できるものもいくつかあり。特に職場作りの参考になる。「わが基盤は家庭なり」というコラムに、休日に家を空けることが自分を重ねて合わせて苦笑。

2 「問題な日本語」(北原保雄編・大修館書店)
 話題だった本。職場によく、「・・・。なので、・・・・」と話す同僚がいる。最初は違和感を感じていたが、聞き慣れてしまうと違和感も減ってきた。言葉とはそういうものだろう。そのようなちょっと違和感のある日本語をわかりやすく解説している。「コンピューター」の方が「コンピュータ」より多用されていることも初めて知った。もちろん「なので」の解説もある。

 2学期がスタートしている。読書量は減らしたくないが・・・。

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2005.08.14

今週の本棚

北海道、福島と出歩いた週。その分、移動時間に本を読むことができた。それにしても研修で出会う人は本当に財産だ。雪プロの先生方から有り難いコメントをたくさんいただいた。ネットワークでは池内さん、阿部さんからコメント。特に池内さんとは久々にお会いした(3年前の北海道以来?)。講座についての長文コメントは本当に有難い。池内さんのブログも読み応えがある。

さて、今週の本棚。

1 「分かりやすい説明」の技術」(藤沢晃治・ブルーバックス)
 自分の説明技術の未熟さを反省して購入した本。原理原則はかつて取り組んだプレゼンプロジェクトの内容と重なるなあと思いながら読む。「たとえる」という部分は特に弱いなあ。トレーニングが必要。

2 「授業入門」(斎藤喜博・国土社)
 本棚から思わず取った本。十数年前に購入したもの。NHKわくわく授業で授業の様子を見てから、改めてその偉大さを感じる。この本には島小の教師たちの魅力の描写がびっしり。校長としての斎藤氏の毅然さも随所に。

3 「現代教育科学」9月号(明治図書)
 特集が「『学力低下論争』は何を提起したか」で様々な観点から論じられている。論の鋭さを学ぶ点でも読み応えがあった。

4 「夜回り先生と夜眠れない子どもたち」(水谷修・サンクチュアリ出版)
 家内が研修会(盛岡)で水谷さんの講演会を聞いてきた。自分はテレビで水谷さんの講演の一部を聞いたことがあるが、凄まじき取り組みはやはり迫力がある。

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2005.08.07

今週の本棚

本は購入しているが,なかなか読めず。夏休みなのになあ。

マニュアル不要のパソコン術』(朝日新聞be編集部・講談社)
 朝日新聞に連載されている時から,「ほー,こういうふうにするのか」ということが多かった。それらをまとめたもの。実用的である。これは「読む」というより「引く」方が多そうだ。

『新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖国論』(小林よしのり・幻冬舎)
 ゴー宣は8年ぐらい前からだいたい購入をしている。その思想に賛成,反対といったこととは別にして,とにかく刺激があるからだ。この本の内容自体は雑誌ですでに読んだものが多いが,改めて読んでもやはり刺激を受ける。アマゾンの売り上げランキング4位というのもわかる。

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2005.07.31

今週の本棚

これから定期的に購読した本の紹介をしていこうと思う。今までは一冊の本をくわしく紹介するパターンだったが、「紹介量を多くすることが大事」と考え、簡単に紹介する。(今日は日曜日だから正確には先週の本棚だが)

「『ダメな教師』の見分け方」(戸田忠雄著・ちくま新書)
 ダメの教師の例が逆の意味で参考になるのでは・・・と思い購入。事例は高校で小学校には通じない部分もあるが、このような実態は世間では確かに知られていないということが多く、共感。

「教師力アップのためのコーチング入門」(河北隆子著・明治図書) 著者は教師ではない。コーチングのプロ。子どもとの会話が具体的に出ているのを見て購入。なぜその対応がいいのかという理由が明快なところがよい。

「プレジデント」(8/15号 プレジデント社)
 「40代勝ち方分析」という特集にひかれて購入。「これからの10年を語れる」。なるほど。自分は教育のこれからの10年を語れるか。現時点では難しい。

2日続けて本屋に行ったのも久しぶりだった。そこでこれからの仕事のヒントも見つける。ネット注文にはないよさだ。

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2005.06.26

日経ビジネスAssocie

久しぶりにビジネス雑誌を購読した。
数年前まではよく購読していたものだが,ここ1~2年は立ち読みで済ませていた。(せこいなあ)
購入したのは「日経ビジネスAssocie」。お勧めされた雑誌である。信頼できる人に勧められるとやはり購読したくなる。不思議なものだ。

内容は教育そのものに関わるものはない。しかし,自分の仕事に役立つことは多い。
たとえば,キーパーソンとしてあげられているロッテのバレンタイン監督。人心掌握術は学級経営につながる部分が多い。
特集の通勤時間の究極活用術。これは通勤時間がほとんどない自分でもヒントになる。たとえば,学級と職員室の移動に時間がけっこうかかる。その時に子どもたちと一緒に廊下・階段を移動して雑談をするのが,自分は好きだし,貴重なコミュニケーションタイムにもなっている。これも活用術と言えるだろう。
エッセーの「少子化のメリット」もおもしろかった。「逆転の発想を」というが,そんな簡単にはできない。だから,このような文章に価値がある。

こう考えるともっと本屋に直接足を運ばなくては・・・と思った。ほとんどネットで注文しているのが現状。じかに本や雑誌を手にとってこそ,見えてくるものもあると思う。

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2005.05.16

校内研に役立つ「初等教育資料」

教育雑誌で十数年定期購読している雑誌が十数冊ある。
その中の一つ「初等教育資料」(東洋館出版社)は定期的に重宝している。「定期的」と書いたのには理由がある。校内研で研究授業をする時に特に役立つからである。
今回,社会で発展的な学習を扱う研究授業を行う。今日はその指導案書き。
ある程度の理論的なことをもとに指導案を書きたい。そう考えて先週,教科調査官の文献を探した。
すると昨年の12月号にそのテーマがあった。
注目するキーワードを探す。

・発展的な学習は一人一人の学習状況に応じて行う学習である。
・発展的な学習は,身につけた基礎・基本を応用・発展させていく学習である
・社会科の発展的な学習には,「深める」タイプと「広める」タイプが考えられる。

「なるほど」と思いながら読んだ。これである程度構成が修正される。理論的にも強くなる。
改めて有難いと思う雑誌である。購読して熟読することはないが,資料としての保存性は本当に高い。
しかも,これらは定期購読している雑誌がない「図工」「音楽」「家庭」の情報が貴重な存在である。「320円」という価格が数倍でもいいと思う雑誌だ。

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2005.05.07

「100億稼ぐ仕事術」

新幹線車中で「100億稼ぐ仕事術」(堀江貴文著・SB文庫)を読んだ。他の方のブログにも時々出ていて知っていた本であるが,例の騒動の時は読む気がしなかった。騒動が終わってから本屋で目にして購入した。

今までもかなりの仕事術の本を読んできた。堀江氏の場合,特徴はやはりメール術にある。たとえばメール速読術。メールの書き方の本は読んだことがあるが,速読術は確かにない。「やるべき仕事は自分にメール」もなるほど。MLの効果的な活用は自分も様々なプロジェクトで経験している。そういうのが本校で何らかの形でできないかな~と思う。
この本を読んで自分はメールの機能をほとんど知っていないことがわかった。ちょっといろいろと試してみる価値はあるなと感じた本である。

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2005.04.17

あなたの話はなぜ「通じない」のか

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー・筑摩書房)

先週の家族旅行であいた時間で読んだ本。待ち時間が長いアトラクションの時には、この本で少し気分転換できた。(でも並んでいる時に本を読んでいる人はわずかなので、ちょっとずつしか読まなかったが)

このごろお気に入りの山田ズーニーさんの本。具体的な事例をもとに人を説得する技術、共感の方法等が述べられている。読んでいる時には、「うんうん」とうなずくが自分が実践しないと身につかない・・・そんな気がする。その点では、必要な時に再度読みたい本である。
特に自分にとっては「説得する」という部分に興味を持った。この本では「上司に対して」が例としてあげられている。私たちにとって上司は管理職である。今までは「学校として新しい提案」を出すこと(大きなこと)はあまりなかった。これからはそのような機会が出てくると思われる。何も管理職だけではない。別の相手に提案する機会もあると思われる。そのような場に役立つ本である。(具体性に欠けるがご容赦を)

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2005.04.04

「伝わる・揺さぶる!文章を書く」

今日紹介をするのは「伝わる・揺さぶる!文書を書く」(山田ズーニー著・PHP新書)である。
プレコン全国大会の企業プレゼンで紹介されていた著書である。

小論文指導のプロだっただけあって、その視点は鋭い。一番役にたったのは実践編。「上司を説得する」「お願いの文書を書く」「議事録を書く」「お詫びをする」「メールを書く」といったように、自分があまり書かないジャンルの文章のコツを学んだ。
特に「メールを書く」では新たな視点を得た。「相手にとっての意味を決める」というものである。たとえば、「お読みいただくだけで、特に返信はいりません」「お忙しかったら読み飛ばしてください」といったことを添えれば、相手は自分にとっての「メールの意味」が明確になる。
ここまで考えて自分はメールをしていなかった。考えてみれば、これと似た表現のメールは今まで受け取ったことがあった。印象的なメールを書く方々ばかりだ。メールの作法も学ばなければ・・・と思った次第である。

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2005.04.02

教師のための「聞く技術」入門

新幹線車中で『教師のための「聞く技術」入門』(家本芳郎著・高文研)を読んだ。私も関わった共著でこの春家本先生の本が6冊出たが、この本は単著である。

教師は子どもに話すことが重要な仕事だが、聞くことも重要な仕事だと考える。聞くことによって子どもを理解する。時には聞くことが子どもの癒しになる。しかしながら、いつの間にか子どもたちの話に慣れてしまって「聞く」ことにおろそかになっていることはないだろうか。自分自身を振り返れば、昨年度の6年生は3年連続で担任(途中クラス替えはあったが)したこともあって、いつの間にか「聞く」ことがおろそかになっていたのではないか・・・とこの本を読んで反省した。

同時に教師は話す技術は研修をしていても、聞く技術は意外と研修をしていないのではないかということを感じた。たとえば、あなたの「聞く技術」は何ですか?と聞かれたら、「肯定して聞く」「目を見て聞く」といったことは出てくるだろうが、それらの他にどのようなことが出てくるだろうか。
本書では「ひと手間かけて聞き出す」「想像力で補う」「雑談する」といったような具体的なわざを書いている。教師自身がこのような具体的な技術がなければ、子どもたちの「聞く」指導は難しいであろう。考えさせる一冊であった。

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2005.02.18

「スピード」シリーズ

金曜日。ホッとする。同時に気抜けもする。翌日,学校に行くわけではないので,気分はゆったりだ。
でも,それでペースを落として休日にすべきことの半分もできなかったということがしばしばだ。ただ明日,あさっては大事な仕事があるのでペースを落としたくない。そこで久しぶりに中谷彰宏さんの本を読んだ。「大人のスピード時間術」「大人のスピード仕事術」だ。スピードを落としたくないという思いが数年前の本を読む気になった。

ここで特徴的なのは従来の「じっくりと検討するのがよい」「丁寧に仕上げるのがよい」といった概念が心地よく壊されていることだ。たとえば・・・

・企画書なんか5分で書けなければ成功しない
・会議も商談も,予定の5分前に終わらせる人が成功する
・遅い変革は,変革ではない
・クオリティを3倍上げるために,3倍速くしよう
・「もっと速くしよう」ではなく,「時間を半分にしよう」と考えよう
・忙しい人のアポイントメントは,今日が一番とりやすい

このような見出しが並ぶと小気味よい。
まずは自分の仕事をスピードアップ。学校での仕事は他の人と一緒だから,単純にこのようにはいかないことが多いが,できる立場になる日のためにこころがけよう。

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2005.01.22

「ネット依存の恐怖」

「ネット依存の恐怖」(牟田武生・教育出版)。
献本されたものである。題名からするとインターネット否定論者かと思われるが、そうではない。ネット社会は現実として必要という立場で書かれている。恐怖の対象はオンラインゲーム。以前テレビで韓国のオンラインゲームにはまる若者を見たことがあった。食事以外オンラインゲームをしている状態。これは確かに異常だ。その韓国では専用の治療所もできているという。
韓国よりインターネット事情が遅れている日本でもいずれ問題化してくるに違いない。そのための対策として学校でできることは何か。いずれ考えてなければいけないことと思いながら読んだ。

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2005.01.10

「キミは日本のことをちゃんと知っているか!」

「キミは日本のことをちゃんと知っているか!」(PHP研究所)は齋藤孝さんの「ガツンと一発」シリーズの第8巻である。子ども向けに書かれた本だ。

「子どもたちが将来、外国に出た時、日本のことを自分の言葉で語れるようにしたい」・・・・そういう願いを10年間持っている。10年というのはアメリカ研修を経験した後のことだ。自分のホームページのタイトルを「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」というものにしているのもそういう願いからだ。ホームページの内容は様々なものが実際は入っているが、自分の授業実践のメインテーマはあくまでも「地域のよさ・日本のよさ」である。

そのテーマにぴったりの本がこれである。「日本とはこんな国」というのを、歴史・風土・国民性・心等、様々な面から取り上げている。小学生向けの本だけに、読んだ後、外国人に対してすぐにでも説明できそうなものもある。たとえば、「細やかな心づかい」「工夫グセ」などはなるほどと思う。
かつて、子どもたちに伝えたい日本大好き小話を集めようとした時があった。十話ぐらいで頓挫してしまったが、このような軽いタッチでもう一度集めてみようかなと思った。

あとがきの原爆の話はぜひとも後生に伝えるべきエピソードだ。悲惨な状況の中でも誇りを持って亡くなっていった中学生。読んでいて息が止まった。

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2004.12.15

「授業研究21」1月号

教育雑誌の1月号が届き始めている。学期末の時期はなかなかすぐに読めないのだが、今回は通知票を終えてサーっと目を通すことができた。
今購読している教育雑誌は20冊ぐらい。教師になって2年目ぐらいからこのペースである。「すぐに役に立つ」というものではない。しかし、長年購読していると「このテーマで書かれていた雑誌、あったかな・・・」と探した時に便利である。教科指導や学級経営であれば、たいていのテーマは書かれている。
「教師は本を読まなくなった」と書かれている文章を時々目にする。とりあえず教育雑誌数冊を継続して購入し、ストックしておくだけでも違うのだが。

さて、今月目を通した中で注目したのは「授業研究21」(明治図書)である。特集が「『プロの技術』を追試で掴む」である。有田氏、向山氏、野口氏らが教師修業についての提言をしている。「修業の時計を止めないこと」「模擬授業と技量検定が授業技量の向上を保証する」「研究と修養の二面の充実」とタイトルだけでも、自分に必要なことを指摘されているような感じだ。先達から学ぶことはやはり多いと感じる一冊になっている。

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2004.12.02

要点を伝える力

今年度の本校の研究は4教科である。その中の社会科部会に属している。部長をしているが、発展的な学習の理論についてなかなか文献を見つけることができなかった。
それが『初等教育資料』(東洋館出版)の12月号に文科省の教科調査官の安野氏の「社会科の発展的な学習・補充的な学習の工夫」という原稿が掲載されていた。これはタイムリー。

読んでいて「このように要点を伝えられれば・・・」と感じた。たとえば、テーマについて次のような小見出しが書かれている。
・発展的な学習には、「深める」タイプと「広げる」タイプが考えられる。
・学び機会を充実し、学ぶ習慣を身に付ける補充的な学習
このような見出しは思わずメモをしたくる。そして「深める」と「広げる」はどのような例があるか知りたくなる。同時にその違いもだ。

今年度、社会科部会では4つの研究授業を行った。それらの成果を、この原稿のように要点をまとめて理論化していきたいと感じた。そのような力もつけなければ。

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2004.11.08

「学校間交流学習をはじめよう」

「学校間交流学習をはじめよう」(稲垣忠編著 黒上晴夫・中川一史・堀田龍也監修 日本文教出版)が発刊された。「こんな子どもたちを情報教育で育てたかった!」と本の帯に書かれている通り、インターネットを活用した学校間交流学習についてディープに書かれている。
「ディープ」と書いたのには理由がある。240ページに情報がぎっしり詰まっているからだ。理論はもちろん、実践も11本。しかも研究者のコメントが入っている。資料編も充実しており、Q&A、監修者3人による座談会、ワークシートもある。まさにこれ一冊で学校間交流学習の魅力、方法、指導、理論がほぼ網羅されているのだ。筆者の稲垣先生のアシストで、私も1実践を書かせていただいた。「味・日本一」のりんご・みかん交流(静岡の藤原先生)である。

この交流学習で初めてIT関係のプロジェクトに入らせていただいた。1年前のことである。それから自分の情報教育実践が激変した。もちろんプラスの方向にである。堀田先生にいくつかのプロジェクトに誘っていただき、そのたびに大きな学びをしている。その点でもこのりんご・みかん交流は自分にとっては、忘れられない実践である。

交流学習をしている人はもちろん、興味を持っている人であれば絶対にお得な一冊である。ちなみに稲垣先生はまだ20代。私が初任で担任した子どもたちと同じぐらいの年令である。

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2004.11.01

コメント力

齋藤孝著「コメント力」筑摩書房。

教師はいくつかのコメントをする機会がある。
子どもたちの発言にコメントをする。研究会でコメントをする。家庭学習ノートにコメントを書く。職員室での雑談でこコメントをする・・・・。子どもたちの発言や家庭学習ノートのコメント数はけっこう多い。
考えてみれば、自分自身今までコメント力を伸ばすという意識が薄かった。子どもたち相手だと適当なコメントで済んでしまう(本当はその子に響くコメントをすべきなのだが)し、大人相手のコメントは数が多くないからである。
その点では、シンポジウム等で聴衆がうなずくコメンテーターは本当にコメント力が抜群なのだと感じてしまう。

自分に不足しているコメント力について学ぶのに適切なものが本書である。
ユニークなのは「コメント力」トレーニング集。有名人の有名コメントがクイズ形式で出ている。これを読むだけでユーモアたっぷりのコメントができる気分になる。
第3章の「優れたコメント力」、第4章の「独創的なコメント力」は仕事でも日常生活でも役立つ。

子どもたちのノートを見る前に読んで、勢いをつけてコメントを書けばいいと思う本である。

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2004.10.18

「公立校の逆襲」

「公立校の逆襲 いい学校をつくる!」(藤原和博著・朝日新聞社)の紹介です。
愛知県の玉置崇校長先生のweb経由で知った本です。
著者は民間人校長であり、よのなか科の授業で有名です。一度著書を読んでみたいと思っていました。

民間人校長といえば、「企業で行われている手法を教育現場に導入して活性化しているのだろう」と考えることでしょう。確かにその事実も書かれています。「意志決定のスピード」「学校現場にインターンを」「校長のマネジメントとリーダーシップ」といったことです。
しかし、それ以上に一校長先生として学校改革をしようとする志が感じられました。そこには「民間人出身」という垣根はありません。そもそも授業のこと、学校の仕組みのことをよく知っています。「授業に必要なリズムとテンポ」の項目など、思わず頷いてしまいました。
学校改革の具体例として「図書館改造」「学校緑化計画」「よのなか科公開授業」といったことが書かれています。そして、学校内に「地域本部」という仕組みを作っています。仕組みがあれば、校長が変わってもその中学校の特色やよさは引き継がれます。

「学校を改革しようとする志」「組織を作ったり、プロジェクトを企画・実行したりする行動力」が管理職にとっては大切ということがわかります。(もっとも、これはどの仕事にも共通することですが・・・)

もう一つ、この本で進んで一般的な学校事情を公開をしています。教頭の仕事や夏休み中も教員は休めないといったことを書いています。このようなことは教員以外にはあまり知られていないことです。管理職の情報公開に対する意識が高い学校であれば保護者も注目をすると思います。その点での意識の高さも管理職には必要と感じました。

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2004.10.10

「あたりまえだけど、とても大切なこと」

紹介する本は「あたりまえだけど、とても大切なこと」(ロン・クラーク 草思社)である。
新聞の広告等で存在は知っていた。全米最優秀教師の本である。
本屋で見て、「これはきわめて『日本的』」と感じて購入をした。アメリカの学校は海外研修の時にその様子を見て、「学級経営・道徳には力を注がないんだなあ・・・」と感じたからである。だからこの教師の主張はアメリカでは新鮮だったのかもしれない。

一つ一つのルールはきわめて「当たり前」。題名の通り。
でも自分の学級に不足していることもある。「だれかに質問されたら、お返しの質問をしよう」「意外な親切でびっくりさせよう」などは、6-1の子どもたちにすぐにでも言いたいことだ。

「だれかがすばらしいことをしたら拍手をしよう」で思い出したことがあった。もう22年前になる。教育実習で秋田大学附属小学校に行った時のこと。初日に2年生の担当教官の授業を見て、やたら友達の発表に拍手をする子どもたちを見て「2年生が内容を理解して拍手をしているのか疑問」と批判めいたことを実習日誌に書いた。今考えると非常に失礼な実習生だった。それに教官は「理解している、していないとは別に『拍手できる子どもを育てたい』と考えている。大事なのは育てること」と丁寧にコメントを返してくださった。そこで初めて「育てる」ということを意識した。この学びは教師になってからも生きている。

これらの「当たり前」のことであるが、ふだん私も言っていることが多い。自分なりのルール集を書いてみたくなった。自分との違いは、これらのルールを明文化していること。そして、それらを出会いの日にきちんと子どもたちに伝えていること。私はそのつど、必要性に応じてしている。
これから改めて明文化して、子どもたちに時間をかけて伝えてもいいなと思った。

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2004.10.05

「初等教育資料」

昨日の校内全体研究会は社会科部会の担当だった。
本校は4教科の研究をしており、各教科一人ずつが代表で全体研究会を行う。他の先生方も一人一回は研究授業をするが、それは部会研究会となる。私は社会科部会の部長であり、今回は授業者を支援する立場だった。
研究会では部会としての考えを述べることになる。

今回その点で役立ったのは「初等教育資料」(東洋館出版社)という雑誌である。文部科学省の発行。政府刊行物だけに安い。税込みで320円。しかも1ページが上質の紙を使用している。丁寧な雑誌作りで、各ページのわきには「初等教育資料 平成16年10月号」というように書かれており、引用しても何の文献かわかるようになっている。NOは最新号が786号なので増刊号の発行を考えたら50年以上は発刊されている雑誌と思われる。教師3年目から17年間、継続して購読している。

この雑誌、購読した直後は斜め読みである。それでいいと考えている。
というのもこの雑誌に限らないのだが、「教育雑誌はあとで辞典のように引くもの」というように考えているからだ。
その場で役立たなくていい。あとて「社会科関係で本校テーマに関係ある文献がほしい」という時に、初等教育資料にはそのニーズにあった原稿が多く書かれている。
たとえば、「発展的な学習で何かないか」といって探したら「『確かな学力』を育てる学習指導の工夫改善(社会)」という記事がバックナンバーにあった。「評価」も同様である。「指導に生きる評価の推進」があった。どちらも教科調査官による概論と具体例の紹介と理論づけが示されていた。

このようにバックナンバーを保存しておけばまさにオーソドックスな研究の理論づけに大いに役立つ。地味だが頼りになる存在である。

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2004.09.25

「指導」を深く考える本

『教育力をみがく』(家本芳郎著・子どもの未来社)を読んだ。(アマゾンはこちら
学級づくりでの「指導」を考えるのにぴったりの本である。

たとえば職員朝会で「このごろ廊下を走る子が増えています。学級で指導してください」というように、言われることがある。「指導」という言葉は便利だ。頻繁に使われる。
さて、その「指導」だが、担任が学級に行った時、多くの場合には単なる注意だけにとどまっていないだろうか。今日の講演会でも家本先生は、「いかに注意しないで指導をするかを工夫すること」の大切さを説いていた。全くその通りであろう。朝から教師の注意ばかりだったら、子どもたちもやる気を失うだろう。

この本にはその指導の例が具体的に紹介されている。廊下歩行の話、紙くずが窓から捨てられていた時の話等、実際にある話だ。集会時の子どもたちの座り方を研究した話などは痛快だ。むろん、その指導の背景には家本先生の深い思想がある。

指導をおもしろがって楽しんでいる・・・。自分もかくありたい。

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2004.09.20

3度目のつぶやき

3連休の最後の日。
昨日、一昨日と反省・自戒と来たが今日も同様。
今度は自分の分掌について。

「校務の能率化を量る主任の仕事術」(明治図書・教育サークル21四十代の会)を読んだ。
自分の読書で「〇〇術」「〇十代」は一つのキーワードである。20年以上前からビジネス書や「〇代ですべきこと」といった類の本は好んで購入をしていた。この本は教育書では珍しくどちらのキーワードが入っているので、迷わず購入したものである。

共著ということでライターによって書く内容や質が違うなあという印象を持ったが、共通しているのが「自分の分掌について書くべき内容がある」ということだ。
現在自分は学年主任、情報教育主任だ。考えてみれば前期は6学年のことのみで終始してしまっている。といっても学年主任の活動は「すべきことはしている」というレベルと感じている。ましてや情報教育についてのサービス活動はもっとすべきだ。

学級づくり、授業づくりについて語れるのはもちろん、主任だったら自分の分掌についての「実践」も発信できるようでありたい。

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2004.09.18

忘れていたもの

教育雑誌の10月号を読んだ。
今回明治図書の雑誌は「授業技量」をテーマにしたものが数誌あり(なるほどと思う戦略)、自ずと目が行った。
多く出ていたのはTOSS授業技量検定のD表だった。次の5つが評価項目である。

①授業の始まり(15秒)のつかみ
②子どもへの目線
③あたたかな表情、対応
④明確な発問、指示
⑤心地よいリズム

日常の授業では①④⑤は常に意識しているつもりである。しかし、②③はこのごろ意識をしていなかった。
そして、ハッとした。
「新しいものを追いかけるあまり忘れていたもの」があるのではないかと。
自分の中で新しい型の授業をする。そのことばかりに神経を注ぎ、授業の基本的なことがおろそかになってはいないか。子どもたちは6年生で持ち上がり。教師に合わせて学習をしているのだ。

これは何も新しい学びを否定するものではない。過去の学びを生かしつつ、新たな授業を創ることを心がけていかなけば・・・と痛感した。

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2004.09.10

最大の休息は働くことだ

今、自分の中で一番心に刻み込まれている言葉。

「働くことが、休息になる」ような仕事をしよう。

『オンリーワンになる仕事術』(中谷彰宏著・KKベストセラーズ)の中の言葉である。
逆説的である。「働かないことが休息」が一般社会の常識だろう。でも仕事が好きなら確かに休息とイコールだと思う。働いていることが楽しい。ストレスもない。だったら確かに「働くことが、休息になる」。

中谷氏はこの本の中で「好きなことをやっている人は、働いていることが休みです。私は365日、本を書いていますが、365日、休みという感覚です」と述べている。好きなことなら常にオンの方が楽しいに決まっている。

この言葉を知ってから、気持ちの中でゆとりがある。忙しく動き回っている時も「休息を楽しんでいる」という意識になるからである。

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2004.08.15

『サッカーで「人」を育てる』

夏休みに入ってどんどん読書ができるかと思っていたら、逆に学期中よりペースダウンをした。原稿も同様である。同時進行の方がいい時もあるのだ。

今日紹介するのは『国見発 サッカーで「人」を育てる』(小嶺忠敏著 NHK出版)である。
この夏休み読んだ本の中で印象に残った本のうちの一つである。
今開催されているオリンピックの日本サッカー代表の大久保選手・平山選手・徳永選手らを育てた監督の著書である。先日「初等教育資料」のエッセーに共感をしていたので、表紙を見ただけで迷わずに購入した。
子どもたちの教育に関わるエピソードがたくさんで示唆に富む。
特に監督の「信念」はシンプルだが実に重い。

・普通のことをしていては、普通のことしかできない。人の考えないようなことをしなければ、人の上に立つことはできない。
・言い訳をしない。
・人間教育のできない指導者は二流・・・・等

教師として自分はこれからどのような目標を持って行うべきか。刺激的な本であった。

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2004.06.19

『カッコよく生きてみないか!』

子ども向けの本、『カッコよく生きてみないか!』(PHP)を読んだ。著名な齋藤孝氏の本である。このごろいろいろな分野で齋藤氏の著書を見かけるようになった。これは子ども向けの本であり、「先生のお勧めの一冊」で紹介しようと思い購入した本である。

「人に喜んでもらう生き方」「あこがれ力を身につける」といった小学生にとっても分かりやすい言葉で、生き方が語られている。少し生き方を意識している担任する6年生にとってはいい本だ。(出てくる事例が男子向けかな・・・。女子バージョンもあったらいいなあ。)

それだけではない。これには授業のエキスも詰まっている。

・あこがれの人を書く。その理由は?
・親から「してもらったこと」と、親に「してあげたこと」を書き出す。どちらが多いか。思ったことは?
・伝記の紹介。
・野茂、イチローと友達の行為の共通点は何か。
・「プロジェクトX」の考えから学ぶこと・・・等

10分ぐらいで指導したいことが次々と浮かんでくる。仕事のヒントにもなる。

ところで齋藤孝さんのホームページを見て、次のサイトに釘付けになった。
「教師を目指す諸君へ」
「教師を目指す」を「教師である」に代えて読みたいメッセージである。

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2004.06.15

『メディアとのつきあい方学習』

堀田先生の単著『メディアとのつきあい方学習』を読む。楽しみにしていた本だ。
本の題名にもなっているように「メディアとのつきあい方」がキーワード。14もの実践例をもとにわかりやすくその意義・方法を説いている。

現場にいる者からすれば、どうしても実践例に目がいく。その実践アイデアにやはり「なるほど」と感じてしまう。自分がNHK「体験!メディアのABC」のプロジェクトチームにいただけに特にそう思う。(この「体験!メディアのABC」のこともこの本の中に書かれている)
しかし、それ以上に有意義だったのは、第1章の「メディアが支える情報社会」と第2章「これからの情報教育~メディアとのつきあい方学習~」である。というのもここに堀田先生のメディア観、そして主張のおおもとが記されているからである。「観」があってこその主張だけに実践例の解説も明快である。

この本を読み、さらに自分なりの実践をしたくなった。第6章には「メディアとのつきあい方学習を推進するために」として「日常の活動に組み込む」「知識だけにとどめない」といった8条を提示している。これをよりどころに考えていこう。

これからの情報教育の必読書であるとともに、メディアについて考える多くの大人にぜひ読んでほしい一冊である。

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2004.05.23

「カリスマ体育教師の常勝教育」

実践に裏づけされた重みのある一冊である。
著者は原田隆史氏。私と同世代。大阪市で中学校教諭を20年間勤めたのち、現在は天理大学の講師である。陸上部の指導者として全国大会で13回優勝する等、大いなる成果をあげる。
以前テレビで「教師塾」の紹介がされたことがあった。未知のことだったので、「このような研修もあったのか」と印象に残っていた。それが原田氏の主宰だったことをこの著書を通じて知った。

この本の魅力は、教師自身の自己啓発書にも、そして子どもの指導のための書でもあるということだ。(もっとも、ビジネス書としても相当売れているようだ。発行は日経BP社。)
教師である私にズシンと響いた言葉。

・徹底したのが「静」と「動」の態度教育(静→靴をそろえる、椅子を入れる等、動→返事、相手よりはやい挨拶等。似たことを自分も要求していることに共感)
・目標設定用紙は周りの人に見せてコミット(宣言)して自分を追い込む。(ここまで自分はしていない)
・仕事と思うな、人生と思え。(こう思うと給料をいただきながら人生勉強をさせていただいているという気持ちになる)
・教師としてゆるぎない理念がなければ心に響きません。(いつか書き出してみたい)
・教師がやるべきことは、目標、役割に対する「やり切り、やらせ切り」指導です。(自分はここまで徹底していない)

途中まで書いたがこのような言葉がいくつも出てくる。これをどう自分の仕事、いや人生に生かすか。それを考えてさせてくれる書である。

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2004.05.17

「週末起業」という発想を生かす

藤井孝一著「週末起業チュートリアル」(ちくま新書)を読む。本屋で「週末起業」という言葉はよく目に入っていた。たまたま昨日見たテレビに藤井さんが出ていて、買ってみようと思ったわけである。

といっても別に新たに仕事をするわけではない。今まで自分がやってきていることを、この「週末起業」という形に置き換えるとずいぶんわかりやすいなあと感じたのである。
学校での仕事とは別に、様々な原稿を書いたり、いくつかのプロジェクトに参加したりしている。ホームページの更新もだ。それらは本業をより生かす「週末起業」と言える(「週末」にはこだわらない。「早朝」でも同じ。)。もちろんお金が目的ではない。より充実した本業のためにしていることであり、また、かっこよく言えば「人生の充実」「社会貢献」と思っている。

この本で自分の中で「起業」にするには次の2点が必要と感じた。
1 「起業」の時間を固定する
 今は本業と起業の時間を区別をしていない。平日の夜に原稿を書くこともあれば、朝学級事務をすることもある。要するに締切ぎりぎりの仕事の仕方なので目の前のものを片付けるのが優先なのだ。そうではなく、朝は起業のみとしたらよい。おのずと学校の仕事はその日の夜までという限定。
2 「コンサルタント」がキーワード
 この本の中で一番読み応えがあったのは「週末コンサルタント」の部分である。週末起業をするためのお勧めはコンサルタントになるということである。「元手がいらない」「会社の理解が得やすい」「即オンリーワン」「満足度が高い」といったことがその理由。
 自分も「〇〇教育コンサルト」と名乗ってみたいと思った。もちろん夢だが。そのようなゴールを持つことによって本業も起業の部分も相乗効果で高まる。

藤井氏は「週末起業フォーラム」というwebを運営している。この中にもヒントが様々ありそうだ。

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2004.05.02

「生徒指導おもしろチャレンジ20」

 家本芳郎氏「生徒指導おもしろチャレンジ20」(学事出版)を読む。つくづくやわらかい発想ばかりだと感心する。
 前任校では生徒指導のことなど考える必要もあまりなかったが、今の学校はやはり別。どう指導していくは重要な課題である。しかしながら、どうも今の自分はストレートすぎるなあと思いこの本を購入したのである。
 いくつも自分のためのヒントがあった。

 「流行にはアバウトな指導」「危機を乗り越える力を育てる」「優先順位をくみかえよう」「子供たちと雑談しよう」「自慢大会で吹き飛ばせ」「もっと楽しようとと考えよう」「生徒指導に校長の出番を」等々・・・・。
 子供たちへの直接的な指導は確かにもっともっと工夫があってよい。そして、ゆとりもだ。今の自分は結果を求めているので性急すぎる気がする。「子供と雑談」だって短い時間でしかできない。「教師が楽をして子供に力がつ」・・・・
表立ってこのようなことを主張するのは気がひけるが、そうやって浮いた時間でさらにいい教育ができるのだから、心の中ではそうしていくべきである。
 家本氏の「知恵」から学ぶものは多い。

 この本で感心することは子供たちへの指導だけではない。
 「職場作り」と「日常の教育学」という発想である。職場作りの話などなかなか読むことはできない。サッカーやお笑いから学ぶ「日常の教育学」はこのサイト作りに共通する部分である。嬉しくなった。

 考えてみれば自分は生徒指導で頼りとしているものはない。しかし、今まで家本氏の考えに学んできたものも多かったはずと考える。今はそれを忘れていたのである。
 教科の授業と異なり、生徒指導は毎日が実践である。「おもしろく」実践していきたいなあ。

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