2016.09.25

【HP移行原稿】ふるさとの人から学ぼう2

★ 岩田さんから話を聞く計画を立てよう

 4時間目。調べてわかったことを発表する。それぞれの発表から、子供たちの津波に関する情報が蓄積されていく。
 一番子供たちが興味を示したのが、「エピソードについて」である。数多くのドラマに子供たちは共感したのである。
 A男が、「助け合った様子を想像すると『すごいな』と思う。実際に話を聞いてみたい。」と感想で言った。
 『みんなもそう思う?』「うん、聞きたい、聞きたい!」
 自然に「ゲストティーチャーを呼びたい」という要望が出てきた。
 ゲストティーチャーには、子供たちが参考にした冊子にエピソードを書かれていた岩田アイさんを招くことにした。

 招くのはいいが、問題はゲストティーチャーからどうお話を引き出すかである。次のように投げかけた。

  テレビでトーク番組というのがあります。ゲストから、司会者がいろいろなお話を聞くというものです(「ああ、わかる」という声)。今回は班ごとにトーク番組形式でやってみましょう。

 事前にすべきことがいくつもある。次のように子供たちと確認をする。
・役割分担(司会、質問者、カメラマン、記録等)をする
・話題の中心テーマと質問を考える
・ゲストを迎える机配置を考える
・リハーサルをする……等
 この方法は効果的であった。テレビ番組にあるのでイメージ化できている。また、一回調べ学習をしているので班の中心テーマや質問がすぐに浮かぶ。だから、リハーサルも活発なものとなった。

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★岩田さんから学ぼう
 
■当日の形

 1 岩田さんの紹介・代表あいさつ・授業についての説明(5分)
 2 Aグループ・トークタイム「岩田さんと津波」(10分)
 3 Bグループ・トークタイム「チリ地震津波の様子」(10分)
 4 Cグループ・トークタイム「津波後のエピソード」(10分)
 5 自分たちの「学び」の発表(8分)
 6 感謝の言葉(2分)

■各グループの様子

 Aグループは「岩田さんと津波」がメインテーマである。出会ったばかりで子供たちも緊張気味である。岩田さんを中心に5人の子が囲む形でトークタイムがスタート。他の子供たちは「会場視聴者」という形で、自分の席でメモをとる。 さっそく子供たちは次々と質問して行く。

・岩田さんの出身は?
・小さいころ、どんな子供だったか?
・小さいころ、津波についてどんな話をされてきたか?
・大人になってから、どんな仕事についたか?

 このグループは「岩田さんはどんな方なのか」ということも知りたいという希望もあった。津波とは関係のない質問も多く出てくる。「みなさんと同じで、小さいころは元気に遊ぶ子でした。今とちがってお手玉や竹馬といったものですが…。」
 ゲストティーチャーの小さい頃のエピソードを聞くうちに、子供たちの親近感もわいてくる。アドリブの質問や笑いも出てくる。
 トーク番組形式のよさで、リラックスをした出会いとなった。

■B・Cグループの様子

 B、Cグループのテーマは、「チリ地震津波の様子」「津波後のエピソード」である。子供たちが調べ学習を行い、まとめている内容である。さらに、子供たちは質問事項をグループで吟味をしている。『自分たちが調べたことをもとにした質問をしなさい。それがわかるような聞き方にしなさい。』と私も事前に指示をした。

Q「本(地元自治会発行記念誌)に、信じられないような奇跡もおこり、流されていた人も助かったということが書かれていました。どんなことだったのですか。」
A『学校のわきに家が流されていきました。家の屋根にいた4人が、学校の2階の窓ガラスめがけて飛び移ったのですよ。その後、すぐに家は崩れて流れていきました。4人は助かりました。見ていた私たちも大歓声です。人間というのはいざという時に大きな力を出すんですね。』
Q「地域の中学生・高校生に修理を手伝ってもらったり、全国の人から配給されたりして、どんなことを思ったのですか。」
A『本当に助かりました。今の高浜があるのは、この皆さんのおかげだと思っています。そして、いつか自分たちも恩返しをしなければという気持ちでいっぱいでした。』

 調べたことをさらに詳しく引き出す質問、冊子には書かれていない気持ちを引き出す質問、知らなかった事実を引き出す質問等、価値のある質問が続いた。
 岩田さんも子供の質問に触発され、「そうね……」「そう、そう……」とたくさんの内容を話してくださった。「皆さんから、たくさんのことを思い出させてもらいました」と最後に述べたほどである。

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2016.09.24

【HP移行原稿】ふるさとの人から学ぼう1

「ふるさとの人から学ぼう」・・・平成13年度に担任をしている5年生の総合のテーマである。ふるさと高浜、ふるさと宮古には学ぶべきたくさんの人がいる。その実践の記録である。

1 チリ地震津波の体験者・岩田アイさんから学ぶ

■1時間目・・・・・・チリ地震津波で知っていることは?

 単元の第一時間目である。津波に関わっての興味関心を高めること、自分たちが
津波について知らないことも多いこと、今後の学習に見通しを持つことがねらいであ
る。

★授業の概略

■ 津波のことで「学習したこと」や「知っていること」は何ですか。
 ・前の高浜小学校の校舎が津波で流された  
 ・津波は大きな波だ
 ・津波の体験者を訪問した 
 ・チリ地震津波の記念碑がある
 ・学校だけではなく、ほかの建物もこわれた  
 ・日本と遠く離れたチリから津波が来たこと
 ・津波は人々の命を簡単にうばってしまうおそろしい大きな波
 ・津波のあといろいろなものが配給された 
 ・津波で道路もぐちゃぐちゃになった
 ・自然のものだから誰にもとめられない
 ※子供たちは4年生の総合で「地域のことを調べよう」という学習を行っている。その中で、
   数名の子は津波の聞き取りを体験者に一度行っている。

■ 津波について「思うこと」を発表しなさい。
 ・津波はこわい   
 ・津波はおそろしい
 ・来てほしくない
 ・記念碑があるからよほどすごい津波だったのだろう
 ・津波にあった人はかわいそうだ
 ・学校がボロボロになるぐらい津波の力はこわい・・・等
 ※ここでは「チリ地震津波30周年記念誌」を合わせて紹介した。津波後の写真が掲載されていて
  改めて津波の恐ろしさを子供たちは感じた。

■ みんなが津波についてはわかることもあるけど、まだまだわからないことが多いです。
  では、これから「津波」の学習をするときに、「知りたいこと」を書きましょう。
 ・なんで津波はおこるのか  
 ・津波のあと、どんなふうになったのか
 ・津波の今までの歴史について
 ・チリ地震津波についてくわしく知りたい
 ・どれくらい波が高かったか
 ・津波にあった人の話を聞いてみたい
 ・津波は時速何キロメートルくらいか
 ・今までに何回ぐらい津波は起きているのか
 ・津波を体験した人の気持ち・・・・等
 ※これからの学習につながる部分である。津波について、「知っていること」「思ったこと」を確認して
  から発問をしたので、多くの「知りたいこと」が出てきた。

 ★調べたいことを次の4つにまとめる
   1 津波の歴史について
   2 チリ地震津波そのものについて
   3 チリ地震津波のあとのエピソードについて
   4 津波そのものについて
  4つのグループを編成する。

■ どんな方法で調べたらいいですか。
 ・人から聞き取りをする
 ・インタ―ネットで調べる
 ・本や資料で調べる
 ・ビデオがあるはずなので、それを使う
  ※それぞれのグループに一番適したのは何か考えさせて、次の時間に調べることと方法を
   確認する。

■ 「人に聞く」ということですが、チリ地震体験者を教室に招いてお話をしていただきたいと思っています。(誰を呼ぶの?)本に津波のことを書いていた人を呼びたいなと考えています。

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2016.09.15

【HP移行原稿】明日の学級活動2

「ハッピーカード」のすすめ

 友達のよさを認め、そのよさを本人に伝え、よさを広めていこうという実践。
 準備するもの。B5版の紙を4分の1に切ったカードを学級人数の10倍程度用意をしておく。例は3年生での実践。

1 今日は友達のいいところについて勉強します。同じクラスの友達のいいところや「ありがとう」と言うような行いを発表しましょう。
 ・数人挙手。指名。
 ・「〇〇くんが一緒に遊ぼうといつも誘ってくれるのでいいと思いました。」

2 一緒に遊ぼうと言う〇〇君もすばらしいし、〇〇君のいいところに気付いた△△君もすばらしいね。
・なるほどといった感じで次々と発表が続く。
・「〇〇さんがいつもやさしく本を貸してくれます。」
・「〇〇くんが音読の時に、大きな声でしてくれます。」

3 いいですね。友達のよいところは、今のように自然に見つかるのではなく、「みつけるもの」です。
  これからカードを〇枚ずつ配ります。このカードを友達のよいところをたくさん見つけてください。最初はとなりの人、次は同じ班の人です。
 自由に書かせると、数のアンバランスが生じる。まずは隣、そして班が基本と考える。
 だいたい書き終わったところで、班の中で発表させる。

4 お互いに書いた相手にカードをプレゼントしましょう。カードをもらってどう思いましたか。
・うれしかった
・私も「ありがとう」といいたい気分になった
・これからも(いいことを)続けていこうと思った

5 みな嬉しかったようですね。幸せにすることから、私はこのカードを「ハッピーカード」と言っています。これからも続けたいですか。(みんな、はいと答える)

6 ではカードを教室において置きます。休み時間等に友達のいいところがあったら、カードに書いて、模造紙に貼ってください。期間はとりあえず1週間とします。

 6については授業時間で可能であれば、その時に行っても構わない。
 書いたことについて何かの機会に発表すると、子供たちは意欲的にハッピーカードを続ける。

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★期間限定・特別係

 係活動をその学期内、ずっと行うものと考えていませんか。
 もっと弾力的に考えていいと思います。一時係活動を中止して別のプロジェクトを行ったり、学期途中で係を変えたり、はたまた希望者だけが係活動を行ったり・・・というようにです。
 目的は子どもたちに自主性を身につけることです。その力をつけるのであれば方法は多様であっていいわけです。
 この実践は教育実習生が学級に来ることになって、日常の係活動を一時休止して、取り組んだものである。
 その様子を学級通信で紹介をする。

学級通信 カルチェ・ラタン 第32号 5月26日より
 教育実習生を迎えるにあたって、私は一つ考えました。「この機会に子供たちに何かしらの力をつけたい」と。
 そこで、H先生(実習生)の教育実習生の期間に、ふだんの係活動とは別に、「特別係活動」を企画しました。
 話し合いをしたのは、先週の火曜日です。そして、子供たちの希望から次のような特別の係が生まれました。

 ■教え係・・・H先生に学校のことは何でも教える。
 ■集会係・・・歓迎の会、お別れ会等の企画・運営をする。
 ■遊び係・・・H先生を交えてみんなで遊ぶ。
 ■新聞係・・・H先生のことを記事にして新聞を作る。
 ■写真係・・・そのものズバリ、写真をとる。

 写真係では、最初に「みんなから少しずつ集金する」という案も出ましたが、私の負担としました(インスタントカメラ)。子供たちにカメラ・・・というのはなじまないと考えられる方もおられるかもしれません。しかし、低学年の生活科では積極的に活用している学校もあります。(注:佐藤、23年前の話です。今とは隔世の感があります。)
 さて、昨日、これらの係活動が実質的にスタートです。まずは、改めてH先生を歓迎する
会が持たれました。

  ようこそ5年1組へいらっしゃいました。  
  みんな、先生がくるのを楽しみにしていました。
  私たちのクラスは、明るく楽しい元気なクラスです。
  1ヶ月間、いっしょに勉強したり、遊んだりして、いい思い出をつくりたいです。

 このようなSさんの歓迎の言葉から始まりました。(中略)

 動き出したのは集会係だけではありません。
 写真係はさっそく歓迎会の様子をパチリと写真にとりました。
 教え係も、給食の時のこと、そうじ区域のこと、学校の案内と大忙しです。新聞係は、すでに記事を書き始めましたし、遊び係も遊びの計画を立てています。
 子供たちの特別係、楽しみです。

★期間限定特別係のよさ
 1 短期間の活動なので集中してできる(マンネリはあり得ない)
 2 テーマや目的が同じなので、他の係とタイアップした活動ができる(この場合、新聞係が他の係によく取材をしていた)
 3 何かしらの特別な活動の時に設定をするので、その活動への取り組みがいっそう意義あるものになる。(たとえば、学習発表会)

 例として教育実習を出したが、特別係はいろいろな場面で活用できる。「学習発表会」「6年生を送る会」といった大きな行事での特別係、学級内での集会活動でもできる。この場合には、「実行委員会」「プロジェクトチー
ム」といった名称になるかもしれない。
 ただ、この係には前提がある。それは学級内の生活を維持させるための最低限の仕組みができていることである。それらは特別係の場合にでも行うものである。

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2016.09.14

【HP移行原稿】明日の学級活動1

レストラン給食をしよう(第3学年対象・全学年可)

 給食時間を今より楽しくする、いい雰囲気で食べたいと子供たちが考える授業です。

■主な流れ

★発問1  ふだんの給食時間で楽しいことは何ですか。
  ・友だちとおしゃべりをする  ・おいしい給食を食べること  ・いろいろと情報交換すること  ・笑うこと

★発問2 では、給食時間に困ることやいやなことは何ですか。
  ・とてもうるさい時がある  ・食べる時間が短い  ・下品なことを言う人がいる  ・立ち歩く人がいる

★発問3 どうして、そのようになってしまうのでしょう。
 ・話が盛り上がってしまって、つい大声になってしまう  ・おしゃべりに夢中になって食べるのが遅くなってしまう  ・準備や片付けの時についふざけてしまう

★発問4 楽しい給食時間にするためには、どうしたらいいでしょうか。
       ・「準備の時」「食べている時」と今までの約束事を確認する。

★発問5 もっと楽しくするために、先生にアイデアがあります。この教室を給食時間にレストランにしてしまうのです。どんなアイデアが考えられますか。
 ・テーブルに花をかざる  ・テーブルクロースをしく  ・BGMを流す  ・かべの模様を変える ・好きな人と一緒に食べる

★発問6 では、それぞれ係を決めてやってみましょう。係が決まったら、お世話することを話し合います。
 ・子供たちから出た提案に基づいて、係を決める。全員が希望している一つの係に入る。
  係が決まったら、名前を決めてお世話することを話し合う。

★発問7  係で決まったことを発表しましょう。
 ・食べ方係・・・・班の中だったら席は自由にしていいです。
 ・かべ係・・・・・・休み時間、折り紙で壁に模様をはります。
 ・テーブル係・・・各班でそれぞれクロースと花を持ってきてください。花瓶はコーヒーのビンなどを使ってください。
 ・音楽係・・・・・・希望のBGMをかけます。リクエストがあったら言ってください。

★楽しいレストラン給食になりそうですね。実行の日は〇月〇日としましょう。

  実際のレストラン給食の日。教室の雰囲気はがらりと変わった。机にはお花。壁には「3の1レストランにようこそ」という看板に、輪飾り。テーブルクロースを持ってくるのができなかった班はナプキンで代用した。BGMは子供たちに人気のアニメソング。ただし、音は小さめである。
  「ふだんより楽しい」「落ち着いて食べられる」と子供たちも感想を述べていた。
 最初は1日だけのお楽しみということだったが、子供たちの希望により1週間することとなった。なお、ずっと継続するのはマンネリ化につながるので、回数は限定した方がよい。

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★学級内クラブを楽しもう

 「学級の文化を創る」方法の一つとして、学級内クラブを作る方法がある。
 クラブのない3年生以下でも、その活動を十分に楽しむことができる。
 といっても、ただ「クラブをしましょう」といっても、子供たちの反応は乏しいであろう。
 そこで、私は次のような方法で行った。(3年生)

1 したい活動を発信させる仕組みを作る

 まずは、子供たちから「〇〇をしたい」という情報を発信させる仕組みを作ることである。
 たとえば、「★提案ポスト」「★書き込み黒板」といったものである。
 このようなものを設けた場合、最初は提案が多いであろうが、そのうちマンネリになって提案もほとんど入らなくなる場合がある。そのような時には、「学級でしたいことをどうぞ。ない人は書かなくても構いません」といった形で、朝の会で書いてもらってもよい。
 いずれ大切なのは、「子供たちからの発信する」仕組みを作ることである。
 提案ポストを設けると次のような希望が出てきた。

■休み時間に自由に工作をしたい。ぼくは工作が上手だから。
■毎日、お楽しみ会をしたい。
■虫とりをしたい。
■ゲーム大会をしたい。クイズ大会をしたい・・・・等。

2 クラブを作る

 子供たちからのアイデアがそのままクラブになるわけではない。
 出てきた中で、「係でした方がよいもの」「学級みんなでした方がいいもの」は別にした。
それ以外の中でクラブとしてできそうなものを決めた。

 ■工作クラブ(手作りペットボトルロケットを作る)
 ■研究クラブ(虫などを研究する)
 ■イラストクラブ(イラストをかく)
 ■おしばなクラブ(いろいろなおしばなを作る)
 ■アンケートクラブ(いろいろなアンケートをとる)
 ■4コママンガクラブ(4コママンガを作る)

 さて、クラブ活動で問題になるのはその時間である。教科の授業時間を充てるわけにはいかない。休み時間は外で元気に遊びたいだろうし、放課後といってもそれぞれに都合がある。
 でも週に1回は活動したいと、楽しみにしていた子供たちに期待を裏切ることにもなる。
そこで、朝活動で行ったり、ゆとりの時間を利用したこともあった。雨の日にはその昼休みを利用した。
 ただ、このような活動はあくまでも期間限定にする必要がある。活動にメリハリをつけるるためである。多くの場合、1ヶ月のみの活動にしていた。

3 学級内クラブ活動、その後

 その後のクラブの活動の様子(1時間行った時)を記す。(当時の学級通信より)

■工作クラブ
 クラブをすることが決まった次の日に、ペットボトルロケットが教室に現れました。聞くとT君が家からもってきたとのこと。さっそくそれを真似てロケットを作り始めました。ペットボトルを切って、テープでつなげてと、けっこう大変な作業ですが、「みんなで作る」を合言葉にしてがんばっていました。まだ未完成ですが、完成したら見事なものでしょう。

■研究クラブ
 当初は虫の研究をするはずだったのですが、今回はリサイクルに関しての研究をしていました。図書館の本を参考に、模造紙にプラスチックのリサイクルについてまとめていました。
それも一枚では物足りず、2枚目にいきました。今学校で、紙とビニールを分別収集しています。アルミ缶の回収もしています。そのようなことも、関係あったのかもしれません。

■イラストクラブ
 イラストですから、私などはてっきり今はやりのアニメを書くのかな?と思っていました。たとえば「ポケモン」です。ところが、実際はなかなか風流な絵を製作していました。その題も「十五夜」です。絵の具で画用紙2枚に書いた風景をさっそく掲示しました。1時間で書いたものとは、思われないような傑作ができあがりました。

■おしばなクラブ
 どのようにして押し花を作るのか興味を持って見ていました。そうしたら、Mさんがまず和紙を用意しました。なるほど、押し花には和風のものが合います。休み時間に、3学年の花壇からとってきたコスモス、マリーゴールドの花を、和紙にセロハンテープで貼り付けていました。見ていたら、なかなかすてきなデザインになっていました。

■アンケートクラブ
 学級のみんなにアンケートをとって、それを新聞にまとめるものです。アンケートをとる時間は、他の子たちもクラブをしている時間です。だから、まさに突撃インタビューという感じです。「好きなアイドル歌手はだれですか」「もしも100万円あったらどうしますか」となかなかいいアンケートです。集計し、新聞にまとめてさっそく掲示していました。

■4コママンガクラブ
 4コママンガというのは、けっこう3年生には難しいと思います。4つのコマの中だけでお話を完結しなければいけないからです。ところが、6人とも、黙々と作品作りに取り組んでいました。本当のマンガ作家並でした。「ゆうれい」「だめなたんてい」「男子、女子のせいべつ」といったタイトルがありました。掲示して、他の人の注目を集めていました。

 このクラブは好評で、1ヶ月だけではなく2ヶ月間行った。さらに、翌3学期も企画実行をした。教師にとっても楽しいひとときであった。

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2016.09.05

【HP移行原稿】「よりよい生活人」を目指す新家庭科教育3

提案4 家庭科情報リテラシーを高める

1 消費者教育における家庭科情報リテラシーの必要性

 今後、情報化社会はより一層進行し、家庭科に関わる情報も今以上に増えてくるであろう。その中でも、特に消費活動に関する情報は、子供たちにとって身近なものである。
 事実、子供たちは日常生活の中で、お菓子、衣料品、玩具類等様々な消費活動をお粉っている。また、そのような消費活動を促進するテレビコマーシャル、雑誌等での宣伝も盛んである。
 そんな状況の中で、子供たちに必要なのは「情報リテラシー(情報を読み解く力)」である。情報を、自分なりの見方で適切に生活の中に取り入れ、判断をし、消費活動の意志決定をすることが大切と考える。

2 実践例「発見!パッケージの秘密」

 現在購入する商品のほとんどが、パッケージされている。そのパッケージには、実に多くの情報が含まれている。ところが、子供たちが実際に商品を購入する際に、そのパッケージをよく見るという子の割合は低い(我が学級で3割ほど)。
 そこで、商品のパッケージの情報に着目させる授業を行った。

 教室にズラリと並んだ商品のパッケージ。お菓子の袋、カレー粉の箱、空き缶等々。子供たちが家庭から持ってきたものである。
 それらを最初に紹介をする。「あっ、それ食べたことがある」「へえ~、そんなも物もあるんだ」と子供たちは興味深そうにパッケージを見つめる。そこで、子供たちに聞く。

 いろいろな商品のパッケージを見て、わかったこと、思ったことを書き、発表しなさい。

 さっそく、実際にパッケージを手にして分析する子供たち。次のようなことに気付いた。

■わかったこと、気付いたこと
・中に入っているものが書いてある  ・保存方法がある  ・注意書き(してはいけないこと)が書いてある  ・作り方がくわしく書いてある  ・一口メモもある  ・メーカーがわかる  ・栄養やカロリーがわかる  ・賞味期限が書かれている  ・量がわかる  ・原料がわかる  ・どこの国から来たものかわかる  ・おまけのプレゼントを書いている  ・お客さま相談室の番号が書いてある  ・ホームページや会社の住所が書かれている  ・調理例がある・・・・等

■思ったこと
・栄養のことが書かれているのは、食べる人のことを考えているんだと思った。
・消費期限が書かれているのは大事なことと思った。
・実際にものの写真があると、その中身がよくわかる。
・いいことをたくさん書くと買ってもらえる可能性が高いのでは。

 たくさん出たところで、子供たちに「これらの情報がもしパッケージになかったら、どんなことが困りますか」と聞く。
 「商品の苦情が言えない」「作り方がわからなくて困る」「いつまで大丈夫な食べ物か分からない」等、これまた多くの反応が出てくる。パッケージの有用性について、少しずつ子供たちは感じとってきた。

 では、それらのパッケージの工夫には、どんなよさがあると言えますか。

 改めてパッケージの情報を得ることのよさを問う発問である。子供たちからは、次のような反応が出てきた。

・作り方が書かれていると初めて買う人にとっても大丈夫だ。
・注意点があると危険がない。
・買うときに安心する。(賞味期限等)
・自分が商品を買うときの目安になる。
・会社名や電話番号があれば、品質保証している・・・等

 このように子供たちの視野は広がった。
 しかし、パッケージの情報にも「買わせるため」の誇大宣伝の例もある。そこで、子供たちに「パッケージを見て買ったけど、失敗した点はありませんでしたか。」と聞き、例を出させた。よさと同時にこのような視点も必要であろう。
 最後に、「あなただったらパッケージを見て、これからどんなことに気をつけて商品を購入しますか」と問い、自分なりにまとめさせて授業を終えた。子供たちは、この授業で次のような感想を持った。

・はじめてよくパッケージを見ました。いろいろな事がわかりました。栄養もわかるし、どこで作られたかもわかるから、パッケージはいろいろと便利だと思いました。
・パッケージがあるといろんなことが分かって、役に立つことがわかりました。今度から、カロリーや作り方をちゃんと見て、おいしく食べたいと思います。
・いつもあまり気にかけていなかったパッケージも意外にとても大切だったと改めて思いました。これからはよく読みます。
・パッケージというのは、私が考えているよりも重要な役割があることがわかった。特に、保存方法や会社名などの意味がわかった。

 感想からわかるように、子供たちのパッケージに対する視野が広がる授業となった。

3 その他の取り組み

①他教科と関連づけて取り組む
 社会科の情報の学習で、「発見!テレビコマーシャルの秘密」という学習を行った。
 これは、テレビコマーシャルが、商品の購買意欲をそそるためにどのような工夫をしているかということを分析するものである。
 子供たちに人気の高いテレビコマーシャル(2000年11月時点)の「ポッキー」「ジョージアの缶コーヒー」について、実際のコマーシャル映像を見ながら分析させた。
 「人気のあるタレントを使っている」「音楽がおもしろい」「思わず食べたくなるようなお菓子の写し方をしている」等、子供たちはコマーシャルでの工夫を発見していった。と同時に、「自分たちがその商品のターゲットになっている」ことにも気付いた。
 商品のテレビコマーシャルについての見方が深まった授業となった。

②家庭学習で取り組む
 先に例を出したパッケージやテレビコマーシャルの分析は、家庭学習でも取り組むことができる。
 授業で興味を持った子供たちは、さっそくパッケージの秘密の追究をさらに行ったり、テレビコマーシャル日記を書いたりした。
 必要に応じて教師はノートをコピーし、学級の掲示板に貼った。そのことによって子供たちの興味や情報の見方もさらに深まった。

 何も1単位時間の授業でなくても、このような日常的な取り組みで、よりよい消費者教育は可能と思われる。

Ⅲ 新家庭科PR作戦

 保護者の中には、自分の記憶に残っているイメージから、「家庭科は裁縫と調理の技能を習得する教科」ととらえている方がいる。
 また、教員でも「家庭科の研究授業を見たことがない」という人は多い。
 「よりよい生活人」を目指すためには、家庭との連携は不可欠であるし、家庭科教育のよさをあまり知らない教員へのPRも必要と考える。その活動の一環として、次のようなことを行っている。

1 保護者に直接的、間接的に学習活動に参加してもらう
 保護者の家庭科教育に関する理解を深めるには、授業に参加してもらうのが一番である。日常の授業に参加してもらうのが大変なのであれば、授業参観の時に家庭科の授業を行い、その中で「家庭での工夫」について話をしていただくことも可能である。
 また、子供たちの家庭での聞き取り活動や、学習したことを保護者の協力のもとに家庭で実践してみることは「間接的」な学習活動への参加となる。
 工夫次第で保護者の学習活動への参加は可能なのである。

2 学級懇談会および学級通信を最大限利用する
 懇談会で話をするだけではなく、家庭科の授業の様子をビデオで見せる。学級通信を通じて、授業の様子および家庭科教育に対する考え方等を保護者に知らせている。
 家庭での話題に一つになっている。

3 地域人材活用は教職員への理解へのチャンス
 地域人材を活用した授業は、日常あまり家庭科教育に関心がないと思われる教職員への理解を図るチャンスである。授業終了後にその成果を、職員集会等で発表することにより、教職員の関心も高まるであろう。

4 ホームページによる発信で、実践の共有財産化を
 自分の実践を公開する有効な方法の一つとして、ホームページによる発信がある。私自身もホームページを作成し、今までの家庭科実践を掲載している。


Ⅳ おわりに
 この1年間、岩手県家庭科教育研究会の授業者として、家庭科教育についてたくさん学ぶことができました。今まで自分なりの教材研究はしてきたものの、本格的に研究をしたことは初めてでした。学べば学ぶほど家庭科教育の面白さ、奥深さを感じました。その点で、たくさん学ばせてもらった県家研下閉伊地区の会員の皆様に感謝いたします。
 また、1年間の実践をまとめる貴重な機会を与えてくださった筑波大学附属小学校の町田先生にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
 むろん、家庭科教育の実践についてはまだまだです。自分が学んだことをさらに今後の実践で生かしていきたいと考えています。

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2016.09.04

【HP移行原稿】「よりよい生活人」を目指す新家庭科教育2

提案2  「総合」で家庭科を強くする

1 総合的な学習を活用して、家庭科を強くしよう

①「総合的な学習→家庭科」という視点の重視
 総合的な学習は、家庭科における「よりよい生活人」の強力な援軍である。ただし、それも「いい関係」であった場合である。次のようにして、家庭科と総合的な学習の「いい関係」を深めるべきと考える。
 総合的な学習と家庭科との関わりを考えると、「家庭科が総合的な学習にどのように結び付いているか」という例が多いのではないか。たとえば、「家庭科で学習した衣服に関わる製作技能が、福祉交流でのプレゼント作りに役立つ」「調理でのゴミの処理や住まい方での工夫が、環境教育に発展する」といったようにである。
 この視点は、家庭科と総合的な学習を考える基本である。
 それに加えて、「総合的な学習→家庭科」という視点をより重視すべきであると考える。
 総合的な学習での経験を、どんどん家庭科の学習に生かすという視点である。

②例・総合的な学習「手作り名人を見つけよう」での「ひゅうず」調べ
 5年生の総合的な学習で、地域の伝統的なお菓子の「ひゅうず」を調べたことがあった。
 これは、「手作り名人を見つけよう」という単元の中で、「地域に伝わるひゅうず作りの名人」も「手作り名人」ということで調べたのである。
 「名人に会う前に、自分たちが『ひゅうず』について知らなければいけない」ということで、子供たちに「調べること」を考えさせた。次のようなものが出てきた。

■ひゅうずという名前の由来と歴史
■ひゅうずの作られている地方
■ひゅうずの作り方
■ひゅうずの種類と売られているお店
■ひゅうずの栄養といいところ
■ひゅうずの思い出

 さっそく子供たちは調べ始める。家の人からの聞き取りだけではなく、親戚に聞いたり、インターネットの資料を活用したりして、ひゅうずが古くから家庭での手作りお菓子であり、昔の子供たちにとっては実に思い出深い味であることに興味を示した。
 また、家庭によって作り方の違いがあることや様々な種類のひゅうずが売られていることを知り、いろいろと工夫できるお菓子であることを知った。
 このひゅうず調べにより、実際にひゅうず作り名人(地域人材)をお迎えした時には、価値のある学習をすることができた。

③総合的な学習が豊かにしたもの
 では、子供たちが総合的な学習で行った「ひゅうず調べ」の経験は、家庭科にどんな点で役立つのか考えてみる。次のような点で、メリットがあったように思われる。

★総合的な学習が家庭科学習の動機づけになる
 →楽しい体験が、食領域での意欲につながるであろう
★総合的な学習で得た調べ学習での視点が、家庭科学習に生きてくる
 →「由来」「意義」「栄養」「作り方」といったような「食べ物調べ」に対する視点が形成された
★地域人材のさらなる活用
 →総合的な学習での地域人材は、家庭科でも活用可能な場合がある

 このように総合的な学習で学んだことは、家庭科の学習を豊かにすると考える。それどころか、教師自身が家庭科を、総合的な学習を活用して積極的に豊かにさせるべきと考える。家庭科自体の授業時数も内容も新学習指導要領では減るのである。この発想は、その対応策の一つと考える。
 そのためには、学校の家庭科および総合的な学習の年間指導計画の関連を見通すことが大切であると考える。
 特に、総合的な学習は3年生から始まる。3年生から4年生までの総合的な学習で、家庭科の学習を豊かにする経験や視点の蓄積が、これからの家庭科教育の武器の一つになるのではないかと思う。

2 家庭科内での「知の総合化」を目指す

 何も総合的な学習ばかりが、家庭科と関連づいているわけではない。他教科との関連も「よりよい生活人」を目指すために重視したい。
 たとえば、ごみについて、4年生の社会科で学習した知識を活用することができる。ごみの種類、その分別の方法についてである。
 ただ、教科との関連で留意しなければいけないのは、あくまでも他教科で得た知識は、「学習を支える一部の知識」にしかすぎないということである。「油を排水口にそのまま流して処理してはいけない」といった知識を得ていても、それが家庭科の場合に実行できなければ意味がない。
 それを前提とした上で、他教科で得た知識も積極的に活用できるようにしていきたい。
 さらに他教科よりも推進していくべきは、「家庭科内での『知の総合化』」である。
 新学習指導要領によって、複数の領域を組み合わせての学習がしやすくなった。そこで、大胆な単元の編成が可能ではないかと思われる。
 たとえば、「冬のくらし」では次のような内容構成が考えられる。

例:単元名「冬のくらしを豊かに」(6年生)
■学習内容
 ・冬に水道代や電気代が上がる理由の追究
 ・街中での冬のくらしのすまいの工夫発見
 ・あったかい手作りおやつはこれ
 ・我が家の寒さ対策
 ・作ってみよう!冬に役立つものを
 ・冬のくらし新聞を作ろう

 一つ一つの学習内容が、子供たちの意識の中でつながっているので、より効果的な学習成果がうまれるのではないかと考える。ただ、このように総合化する場合には、安易な内容の統合をさけるべきである。子供たちの知の系統性や学習意欲の吟味が不可欠なのは、言うまでもない。

提案3 「家族のよさ・地域のよさ・日本のよさ」を伝える視点で

1 子供たちに「誇り」を持たせる

 学習をする中で、子供たちに「家族のよさ・地域のよさ・日本のよさ」を感じ取らせることが大切だと考えている。自分自身の生活の根本のよさを感じることは、「よりよい生活人」になることに直結するものと思うからである。
 「家族のよさ・地域のよさ・日本のよさ」を知ることにより、「家族っていいな」「自分たちの地域や国にはこんなすばらしいことがあるんだ」といった「誇り」を持つであろう。

 国際化の波が教育界にも押し寄せている。総合的な学習で国際理解教育も盛んである。こういう時代だからこそ、「自分の家族のよさ」「自分の地域のよさ」「自分の国のよさ」を堂々と語ることができる子供たちに育ってほしいと願う。

 何も1時間、「家族のよさ」「地域のよさ」というように抽象的に考えさせる必要はない。具体的な事例の中で子供たちが意識化するような手立てをとっていくことが大切と思う。場合によっては、5分程度のちょっとした話でも可能である。
 そのような観点から教材開発をしていくことが大切と考える。
 たとえば、「よりよい生活人の見本、家族から『家庭での仕事のこつ』を学ぶ」「日本に伝わるくらしの伝統行事をさぐる」といったようにである。他にも地域の特産物とその調理法、地域にある住環境等、素材は幅広い。

2 例1「よりよい生活人の見本、
      家族から『家庭での仕事のこつ』を学ぶ」

 5年生最初の単元は「仕事、任せて大作戦」であった。
 家庭での仕事について考え、実際に自分ができる仕事について実践してみるというものである。日常でお手伝いをしている子がほとんどであったが、そのお手伝い以外に1週間、家の仕事を行うというものである。「玄関そうじ」「食事作り」「洗濯物の後片付け」等、子供たちは自分の興味のあるテーマを選んだ。
 自分が選んだ仕事については、ふだんしているわけではないので、当然わからないところが出てくる。そこで、次のように指示をした。

 家族から「家庭での仕事のこつ」を聞きなさい。それをあとで「5年生・家族の仕事百科」にまとめます。

 家庭での仕事については、やはり母親や祖母はプロである。子供たちは1週間、家の人から学んだことをもとに実践をした。そして、今まで気付かなかった「家庭での仕事のこつ」を各自がつかんだ。
 それを表に一人一人まとめた。全員分を閉じると、「5年生・家族の仕事百科」の完成である。読んでみるとなかなかおもしろい。
 お家の人へのお礼の意味もあって、授業参観(算数)の冒頭の時間を使い、その「仕事のこつ20秒スピーチ」を行った。
 子供たちの一人一人の仕事での奮闘ぶりや実際に道具を持ってきてこつを紹介する度に、大きくうなずいたり、思わず拍手をしたりする家の人もいた。いい場面であった。
 単元終了での感想では、「お母さんから、仕事のこつを学んでもの知りになることができ、よかった」といったことが多く出てきた。
 家庭での仕事はやはり「家庭での仕事のプロに」に聞くのは一番、ということを子供は実感した。

3 例2「おせち料理の意味は?」
 日本の伝統行事の中でも「おせち料理」は、子供たちになじみの深いものである。
 しかし、その料理自体の知識はあまり家庭で話されることがないという。そこで、2学期最後の家庭科の最初の時間を使い、「おせち料理の意味は?」という学習をした。(15分ほど)

1 おせち料理にはどんなものが入っていますか
 (黒豆、伊勢海老、田作り、かまぼこ・・・等いろいろと出てくる。「あまり食べないといった」声も聞こえる。)

2 実は一つ一つの料理にはいろいろな願いがこめられています。
・黒豆の「まめ」には、まめに「  」という思いがあります。「 」には何が入るでしょうか。(すぐに「働く」という言葉が出てくる。)そうですね。健康に働けることは今も昔も大切なことです。さらに関東地方では、「しわがよるまで長生きできるように」ということで、黒豆をしわがよるまで煮込むそうです。
・数の子も縁起がよいとされています。何かに恵まれるからです。(子供)それだけではなく、「よいことに数々恵まれる」とも言われています。
・栗きんとんも縁起のよいものです。漢字では、「栗金団」と書きます。「金」がたまるとされています。
・かまぼこは、どこが縁起がいいのでしょうか。(色、紅白) 赤色は難しいことは退ける、白は清らかなことを表しています。

3 おせち料理はこのように一つ一つ願いが込められているのです。

★子供たちの感想
・私が知らなかったお正月のことがわかってうれしいです。子宝に恵まれるように、私はお正月に数の子を食べようと思いました。
・正月は今まで何となくやってきたけど、こうして学習してみると由来がたくさんあることがわかりました。
・大掃除は何となくめんどうくさいと思っていたけれど、必要があったことがわかりました。
・ぼくはおせち料理をあまり食べないから今度は食べるようにしたいです。

 感想からもわかるように、子供たちは改めて「おせち料理」に関する意味を知ることができた。
 このように伝統行事やならわしで衣食住に関わることはけっこう多い。「お月見」「七五三の晴れ着」もそうである。それに関わる学習を、月に一回ぐらい10分程度で行う。子供たちは今まで知らなかったことが多いので、喜んで話を聞く。
 私自身もこのようなことを伝えていくことの大切さを感じる。

4 「家庭・地域・日本」のよさを伝えることのメリット
 
 「家族のよさ・地域のよさ・日本のよさ」を伝える視点を持つことによって、次のようなメリットがあると感じている。

 ・家族を含め、その道の専門家から直接学ぶことができるので、子供たちの学習意欲が高まる。同時に、人から学ぶことは生き方が学ぶことにつながる。
 ・家族・地域の一員としての自覚や誇りが高まる。
 ・学習する対象が身近なことが多く、今までの生活経験の中で得た知識が活用できる。

 そのような教材開発をするためには、まず教師自身が「家族のよさ・地域のよさ・日本のよさ」を学ぶことが大切と考える。そして、教師自身が「おもしろい」「感動した」というものは、子供たちもやはり興味を持つ。そのような内容をたくさん蓄えることの必要性を感じる。

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2016.09.03

【HP移行原稿】「よりよい生活人」を目指す新家庭科教育1

2001年2月の筑波大学附属小学校研修会家庭科部会での発表レポートである。

Ⅰ 新家庭科教育で目指す指導軸

1 子供たちにとって魅力的な教科、家庭科

 今年度、5年生22名の担任になった。
 出会い2日目のスピーチ。「家庭科の授業が楽しみ」と言った子が5人もいた。今まで文化祭での家庭科作品や家庭科室での調理実習の様子を見て、子供たちなりに感じていたのであろう。また、始業式の日に配布された教科書からも、家庭科という教科の楽しさが伺える。それらの要素があいまって、家庭科に期待するスピーチが出
てきたのであろう。
 「子供たちのこの期待に沿う授業をしなければ」と子供たちのスピーチから心したものである。

2 担任が家庭科の授業をするよさを生かす

 岩手県では小規模校が多いため、家庭科の授業は担任がそのまますることが多い。
大規模校は専科もいるが、それも学校ごとの裁量である。
 私自身は4度目の家庭科授業である。
 「専科の先生が家庭科授業を受け持つよさ」、「担任が家庭科授業を受け持つよさ」、それぞれあるだろう。たとえば、専科の先生が受け持つ場合、「より専門性が発揮できる」「教材研究がより深まる」ということが言える。また、担任が受け持つ場合には、「他教科との関連が持ちやすい」「一人一人のよさを深く見ることができる」といった点がメリットである。
 ここで大切なのは、「それぞれのよさを生かす家庭科授業を展開すること」だと思う。私自身、「家庭のよさを生かした授業」「懇談会、学級通信を通して家庭科授業の様子を積極的に伝える」といった点で、担任としてのよさを多いに生かしたつもりである。(これについては後ほど述べる。)

3 「よりよい生活人」を目指して

 現在は新学習指導要領の移行期間である。「時数減に対応した指導方法の改善」「総合的な学習との関連の明確化」といった課題解決も急務である。そのような今、必要なのは、一人一人の教師が持つ「指導軸」ではないだろうか。新学習指導要領のねらいに沿った自分なりの主張および実践である。
 小学校学習指導要領における家庭科の目標は、「衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、家庭生活への関心を高めるとともに日常生活に必要な基礎的な知識と技能を身につけ、家族の一員としての生活を工夫しようとする実践的な態度を育てる」ということである。
 究極のねらいは、最後の文言の「生活を工夫しようとする実践的な態度」を養うことにあると考える。
 このねらいに即して、私は「よりよい生活人」という指導軸を設定している。「主体的な学習を通して、子供たちが質的に高まった生活を送るようにすること」が「よりよい生活人」の目指す点である。
 その過程で、家庭生活を高めようという意欲、生活に必要な基礎的技能、家族の一員としての自覚を高めることができる。そして、その実践的な活動が、子供たちの生きる力に直結するのである。

Ⅱ 「よりよい生活人」になるための提案

提案1 「発見」「広げよう」をキーワードに

1 そのよさ

 単元構成を考える時に、「発見」「広げよう」をキーワードにするようにした。
 そのよさは次の点である。

■「発見」をキーワードにするよさ
・「発見」することは、子どもたち自身が主体的に知識や技能を獲得することを意味する。必然的に、子供たちの主体的な学習活動を保障する学習展開となる。
・「発見」することは、新たな知の広がりを意味する。それは学ぶ喜びにつながり、学習意欲の高まりとなる。
・「発見」は、一人一人違うことが多い。その一人一人の「発見」が、学級全員の学び合いを通して、学級全体の「発見」に発展する。それは、その単元での習得すべき内容であることが多い。

■「(学び)を広げよう」をキーワードにするよさ
・学習の最終ゴールを「広げる活動」にすることにより、学習の目的意識が高まる。
・「広げる活動」は、一人一人が多様な内容で、多様な表現方法をすることが多い。それは一人一人のよさを発揮させることにつながる。
・「広げる」ためには、今までの学びを振り返ることになる。それは、自分自身の学びを自覚することになる。

2 具体的な単元構成

 単元「発見!わたし、ぼく流野菜の食べ方」(5年生1学期実施)から、その単元構成について紹介をする。

①単元の導入段階で強烈な動機づけを
 単元の導入段階で、その単元の学習内容に広がる強烈な意識づけと視点づくりが必要である。教師はそのための布石を打つ。

例・「とりたて野菜、最高」(1・2時間目)

②自分なりの調べ活動で、知識を蓄える
 家庭科においても調べ活動をどんどんさせるべきと考える。そこで得た知識がベースになり、子供の学習意欲は高まり、知識は広がりを見せる。

例・調べたことを画用紙に分かりやすくまとめよう(3時間目)

③試行錯誤から発見させる
 発見は自ら意図的に試みて検証した時に生まれる。そのために、試行錯誤の活動を保障すべきである。ただし、ある程度の知識を子供自身の力で蓄積していること、子供の力で獲得しえなかった基礎・基本的な内容は教師がきちんと教えることが前提である。

例・「発表・実技・観察」で知恵を身につける(4~5時間目)

④わたし、ぼく流を意識させる
 基礎・基本が定着したら、一人一人の思いを実現する方向性で内容を工夫する。それは、「わたし、ぼく流」という言葉でくくることができる。

例・わたし、ぼく流でまずは試し作り(6・7時間目)

⑤広める活動により、自分の学びの自覚を
 まとめの段階で自分の学びを広げる。「学級で・学校で・家庭で・地域で」と方法は多様である。それは、子供たち自身が自分の学びを自覚することにつながる。

例・わたし、ぼく流レシピを発見し、広める(8~11時間目)

3 他の単元でも応用を

 先の5つの単元構成の考えは、他の単元でも応用できる。たとえば、2学期の「発見!わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め」では次のような単元展開を考えた。(略)

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2016.09.01

【HP移行原稿】家庭科・たのしい実践原稿

家庭科・たのしい実践

 1 二つの「+α」

 家庭科の調理実習の時間は、子供たちにとって間違いなく楽しい。計画を立てることも、実際の調理も楽しい。そして何よりも、自分が作った料理のおいしさ。たまらない魅力であろう。
 しかしながら、その意欲が単なる「実習計画→調理」で終えるのはもったいない。
 単元構成をもっと工夫できるのではないか。通常の活動に何らかの「+α」を加えることによって、子供たちはより意欲的に学習をするのではないか。
 そう考えた。
 では、どんな「+α」が可能か。
 五年生の二学期の調理実習。野菜炒めの学習内容で、次の二つの「+α」を考えた。

 その1 「ヘルシー野菜炒め」という視点を組み入れる

 野菜炒めに「ヘルシー」という視点を加えることにより、調べる観点が深まる。「ヘルシーのためにはどんな野菜を選ぶか」「炒め方や味付けをどうすれば、ヘルシー野菜炒めになるか」というようにである。
 二つ目の「+α」は次の点である。

 その2 「発見」「わたし・ぼく流」「広めよう」をキーワードに

 単元を貫く学習キーワードがこれである。このキーワードを設定することによって、子供たちの単元構成の幅が広がる。今回の単元、「発見!わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め」では、これらをキーワードとすることにより、次のような学習活動の工夫につながった。

■「発見」→調査活動からの発見、試行錯誤からの発見
■「わたし・ぼく流」→自分なりの調べ活動、個性的な野菜炒め
■「広めよう」→学んだことを表現
 以下、具体的に紹介する。

 2 単元「発見!わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め」
(一) 「どうなっている?我が家の野菜料理」 (一時間)
 単元に入る前に布石を打つ。「一週間の夕食の野菜調べ」である。(課外で)
 ワークシートに「夕食のメニュー」「食べた野菜の種類」「思ったこと」の三つを毎日書くように指示をする。そして、最後の日に「一週間の調査で思ったこと、気付いたこと」を書くようにする。
 この夕食調べで子供たちは、今まで何げなく食べていた野菜に目を向けるようになる。事実、子供たちが思ったこと、気付いたことには、次のようなものが出てきている。
・夕食に野菜が多く入っていて、家族の体のことを考えていると思った。
・野菜にどんな栄養があるのかなと思った。
・野菜を食べるとどんな効果があるのかな。
・ニンジンがたくさん出てきたのはなぜか。

 一時間目は、この夕食調べを活用して、ヘルシー野菜炒めについて自分が調べたい課題を決める時間である。
 最初に夕食の野菜調べで思ったこと、気付いたことを発表させる。先の例が出てくる。
 むろん、発表させっぱなしではなく、「どうしてそう思ったの?」「もう少しくわしく説明して」と言って、子供たち一人一人の思いや疑問を深めるようにした。
 子供たちの野菜に関わる思いを深めたところで、次のように言う。
 みんな野菜についていろいろと考えました。今回は野菜炒めに挑戦します。それも「ヘルシー野菜いため」です。
 ここで「ヘルシー」の意味を確認する。「体にいい」「健康にいい」と押さえる。

 ヘルシー野菜いために学習したいこと、疑問に思うことを書きなさい。

 単元の導入で、これからの学習の見通しを持たせるために行った発問である。
 「炒めておいしい野菜は何か。」「野菜にはどんな栄養が入っているか。」「いためる時に、油はどれぐらい入れるのか。」「野菜を切る時に、どのような大きさにするのか。」「ビタミンが多い野菜は何か」等、数多くの発表が出てきた。
 それらを次の五つにまとめた。
① 野菜を炒めたときに、カロチンとビタミンはどうなるのか。
② 炒め道具の使い方はどうしたらいいのか。
③ どんな野菜にどんな栄養が入っているのか。
④ 炒め方の工夫(火加減、順序)は何か。
⑤ 健康によい味付けはどんなのがいいか。
 それぞれ「ヘルシー」を考える点では重要なテーマばかりである。
 これらのテーマについて一人一つ選ばせる。
「家の人に聞く」「試してみる」「本で調べる」といったように調べる方法を確認して、次の時間まで、家庭学習で自分で調べることにした。

(二) 自分のテーマをまとめよう(二時間目)
 一時間目のテーマを画用紙(B4サイズ)にまとめる時間である。
 二十二人中十九人が何らかの調べ活動をしてきた。家の人からの聞き取りはもちろん、図書館で調べる子あり、実際に家で野菜炒めをしてみる子ありと意欲的に取り組んだ。残り三人は資料がないということで、教師の資料を提供することにした。
 わかりやすくまとめるには、どんな点に注意したらいいですか。
と聞くと、「マジックで目立つように書く」「図を書いて、分かりやすくする」「見出しを入れて、パッと何のことかわかりやすくする」「思ったことも書く」と書き方を中心とした発表が続く。
 そこで、『大事な事が抜けています。それは「どうすればヘルシーになるか」ということです。そのことを考えて画用紙にまとめなさい。』
と指示をする。子どもたちのまとめた例とテーマ例は次の通りである。 

★子供たちの書いたテーマ例
1 「カロチンとビタミンのへり方」
2 「フライパンの使い方」
3 「野菜の栄養」
4 「自分流ヘルシー野菜いため」「誰でも食べれる野菜いため」
5 「我が家の味付け」「おいしい味付け」「健康にいい味付け」

(三) どのような工夫をすればヘルシー野菜炒めになるの?(三・四時間目)
 この時間は二時間目に自分たちが調べた内容を発表しあい、さらに具体的に実技やその様子を観察することによって「ヘルシー野菜炒めに関わる知識」を身につけるものである。
 教科書のみで授業をしているのであれば、教師が教え込む場面である。
 しかし、今回は「カロチンとビタミン」「道具」「野菜の栄養」「炒め方」「味付け」と、五つの観点に沿って子供たちがすでに調べている。
 それを発表させ、さらに実技・観察で十分に目的の知識は身につけることが可能である。
 具体的には次のような形で進めていった。
① 各項目のうち代表一人が発表。他に調べてきた子供たち(2~4人)は付け加えをする。
② 発表後、質問・意見・感想で交流をする。
③ 発表内容で実技が可能なものは実際に試してみる。そしてその様子を観察する。
④ 観察結果に関わる教師の発問により、必要な知識を得る。

【例・炒め方】
 炒め方では、野菜の大きさはそろえます。これは、火のとおりが同じになるようにするためです。また、かたい物から順に炒めます。
 同じかたさにすることが大事です。もちろん強火です。
 もし、フライパンに火が入ったら、コンロの器具せんをしめ、なべのフタなどをかぶせて消します。(発表の一部)
 これに他の人の付け加え、質問や意見交流のあと、次のように指示をした。

 では野菜炒めで今のような工夫をするとどう変わるでしょうか。実際に試してみましょう。次の試し作りをします。
1 強火と弱火のモヤシ炒め
2 ニンジンとキャベツの同時炒めと、ニンジン先キャベツ後炒め
です。お願いしていた皆さん(それぞれ代表で炒めてくれる人を事前に依頼し、材料を切ってもらっていた)、お願いします。他のみんなは観察します。

 子供たちは代表の子供たちの試し作りの様子を実際に観察する。気付いたことを子供たちはどんどんメモをしていった。野菜炒めができた時点で試食をして、食感を確かめていた。

わかったこと・思ったことを発表しましょう。
★1 強火と弱火のモヤシ炒め
・弱火は時間がかかって、かたかった  
・弱火はカロチンが吸収できなくなると思った 
・強火の方がだんぜんおいしい
・弱火は生っぽい
★2 ニンジンキャベツの同時炒めと、ニンジン先キャベツ後炒め
・同時に炒めたニンジンは固く、別々だとやわらかかった 
・別々にやった方がおいしかった
・同時だとキャベツがこげてしまう 
・同時に入れてはいけないことがわかった

 強火や別々に炒めるいったそれぞれの工夫は、何を考えていると言えますか
・栄養  ・健康  ・ヘルシー

 このように、「調べる→試しの活動」によって子供たちは強火で炒めること、野菜の固さに応じて工夫して炒めることを学んだ。(他の4項目についても似た活動を行ったが略)

(四) 試してみよう、ヘルシー野菜炒め(五・六時間目)
 前の時間までに身につけた知識を今度は全員が実際に試してみて、「わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め」を決定する時間である。
 ある程度知識が身についたので、すぐにヘルシー野菜炒めの本番というパターンも考えられるが、子供たちは調理実習が二回目。実際に自分たちで道具の使い方も慣れる必要がある。また、自分でいろいろな材料を試したり、様々な味付けもやってみたいということで、
試行錯誤をさせることにした。
 といっても、いくつかの観点を示して行うことが大切である。
 子供たちと話し合い、次の三つの観点をもとに試し作りをすることにした。
■材料選びを工夫しよう
 ・栄養のある野菜がいい
 ・野菜の組み合わせも考える
■調理方法を工夫しよう
 ・道具を正しく使おう
 ・切り方や順番も考える
 ・カロチンやビタミンをとる方法で
■味付けを工夫しよう
 ・健康にいい味付けを考える
 ・健康を考えた自分の好みで
 初めて子もいるので、当然失敗も出てくる。試しの活動なので、それもよし。反省を次回の本番に生かそうとしていた。

(五) ぼく、わたし流ヘルシー野菜炒めに挑戦!(七~九時間目)
 今まで学んだことの集大成。いよいよヘルシー野菜炒めに挑戦である。
 まずはレシピ作り。話し合いをして次の項目を入れることにした。
★工夫したタイトル ★道具 ★材料 ★作り方(イラスト入り) ★注意点やポイント ★感想 ★その他自分で工夫する
 子供たちの希望で最後に、できた野菜炒めの写真を貼りつけることとした。
 そして、いざ本番。ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、ニンジンといった材料から子供たちは作り始める。前に試し作りをしたので、子供たちは自信を持って調理をする。
 味付けも塩・コショウ、オイスターソース、しょうゆと様々。使う材料・炒め方・味付けとヘルシーにこだわった自分流野菜炒めができていった。
 プーンと風味豊かな香りをそのまま写真でパチリ。自信作の出来あがりである。

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2016.08.30

【HP移行原稿】発見!わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め2

★ 調べたことにチャレンジ

■3時間目

■ねらい・調べ活動の発表や試しの活動を通して、野菜いために関わる基礎的な知識と技能を身につけることができる。

■事前に、前時で書いた資料の発表者を決めておく。各項目一人。
 本時で準備しておくものは、フライパン6つ(班ごと)、さいばし、キャベツ1玉(事前に切っておいた)、油(サラダ油とごま油)、試食用皿とはし(各自が用意)

■指示・今日の課題を読みましょう。
     ・どのような工夫をすればヘルシー野菜いためになるのだろうか。

■説明・今日は5つの内容のうち、「カロチンとビタミン」「炒め道具の使い方」「野菜の種類」について発表してもらいます。最初に「カロチンとビタミン」、どうぞ。
    ・カロチンとビタミンの発表。
     内容はビタミンやカロチンは炒める時間が長いほど吸収が悪くなることを
     グラフで示したもの。

■指示・付け加え、質問、感想をどうぞ。
    ・「カロチン」「ビタミン」の言葉の説明やその効果の付け加えが出る。
    ・カロチンとビタミンについて言葉は聞いていたけど、初めて内容がわかったといった感想が出る。

■指示・次に「炒め道具の使い方」について、どうぞ。(発表後)付け加え、質問、感想をどうぞ。
    ・発表は、フライパンの使い方、油の種類、熱してから油を入れること等について。「どうして熱してから油を入れるのか」「油は入れなかったらどうなるか」といった疑問が出てくる。のちほど試すことを伝える。

■指示・最後に「野菜の種類」についてどうぞ。(発表後)付け加え、質問、感想をどうぞ。    
     ・どんな野菜にどんなビタミンがあるか、そのビタミンがどんな働きをするのか発表。教科書で淡色野菜と緑黄色野菜の種類を写真で確認。

■説明・それでは実際にフライパンを使ってみましょう。注意点を確認します。(教科書をもとに)。では、班ごとに一人ずつ使ってみましょう。
     ・班ごとに一人一人シュミレーション。実際に加熱や野菜は入れずに真似のみ。「熱くなったら油を入れる」といったように注意事項を口に出しながら行う。

■指示・それでは、さっき疑問に出たものの試しの活動をします。
      ① 熱しないで油を入れた時と熱してから油を入れた時の違い
      ② ごま油とサラダ油の違い
     どちらもモヤシを炒めて試してみます。〇〇さん、炒めるのをお願いします。(経験のある子を指名する。)他の人はノートに違いを観察しなさい。
     ・4つ場所でモヤシを炒め始める。火力、野菜を入れるタイミング等は教師が指示する。他の子は観察する。味付けは塩、コショウで。教師が行う。できたら、試食をして味覚を確かめる。

■発問・気付いたこと、思ったことを発表しましょう。
   ★①について
     ・熱しないで炒めたキャベツは色がそのままで生のようだった。
     ・熱しないとかきまぜるのが大変
     ・熱したの方はすぐに小さくなった。→水分がへったこと
   ★②について
     ・ごま油はいい香がした。
     ・どちらも見た目はいい感じがした。
     ・油があるとカロチンはにげないと思った。
    (いろいろな発表が出て、そのつど必要な説明をする。)

■発問・ヘルシー野菜炒めにするためには、一言でいえば何をすべきですか。
    ・カロチンがよく吸収できるようにする。
    ・フライパンを熱してから炒める。
    ・ビタミンやカロチンが豊富な野菜を選ぶ・・・等

■説明・熱してから炒めた方が素早く栄養の面でもいい炒め方ができます。また油も工夫することによって、いろいろな炒め方ができます。

■指示・今日の授業の感想を書きなさい。
     ・今日は、いろいろなことを学んだ。たとえば、熱したフライパンで炒めると、水分がとび小さくなるということです。それと、炒めるよさは、見た目がよくなり、香りもOKとなることがわかった。
     ・野菜を炒めると、一口で言えば、ヘルシーになる。フライパンを熱してから炒めるとヘルシーになる。それに味もよくなる。

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★ 調べたことにチャレンジ(県大会授業)

■ 4時間目

■ねらい・調べ活動の発表や試しの活動を通して、野菜炒めをするよさを感じ取り、自分流の調理に見通しを持つことができる。

■事前に準備するものは、次の試し作りに必要な道具である。
  1 強火の時もやし炒めと弱火の時のもやし炒め
  2 ニンジンとキャベツを同時に炒めたものと、最初にニンジンを入れ次にキャベツを炒めるもの
  3 キャベツ炒めで塩とコショウの薄味

■指示・課題を読みましょう。
     ・どのような工夫をすればヘルシー野菜いためになるのだろうか。

■指示・今日の学習の最後には、わたし、ぼく流で自分が行いたい工夫に見通しを持つことができればよいと思っています。最初に1時間目に出た野菜炒めについての疑問を発表しなさい。
     ・どんなふうに順番に炒めたらいいのか。
     ・炒める時に火の強さは関係あるのだろうか。

■解説・今日は、そのような疑問について勉強していきます。

■発問・最初にどのような発表でしますか。
     ・調べた事の発表です。

■発問・その時に大切なことは何ですか。
     ・付け加えや質問を多く出すことです。

■発問・その後は何をするのですか。
     ・チャレンジタイムです。

■指示・それではさっそく発表してもらいます。必要なことはプリントにメモをしなさい。では、「炒め方」についてどうぞ。
     2時間目で作成していた発表用画用紙をもとに一人の子が発表。内容は次のようなものである。
      ・ニンジンとキャベツの野菜いために必要な量
      ・切る大きさをそろえておくこと
      ・作る順番(強火を強調)

■発問・付け加え、質問はありませんか。
     ・「なぜニンジンを先にいためるのか」「強火でなければいけない理由は」といった本時の内容に関わるものが出てくる

■指示・次に味付けの工夫について発表してもらいます。どうぞ。
     ・塩分控えめがいい内容を発表。その理由も付け加える。
     ・具体的に「一日に必要な塩分はどれくらいか」といった質問が出る。他にもオイスターソースがおいしいといった付け加えが出る。

■指示・では野菜炒めで今のような工夫をするとどう変わるでしょうか。実際に試してみましょう。次の3つで試し作りをします。
     1 強火と弱火のモヤシ炒め
     2 ニンジンとキャベツの同時炒めと、ニンジン先キャベツ後炒め
     3 うすい味付けキャベツ炒め
     です。お願いしていた皆さん(それぞれ代表で炒めてくれる人を事前に依頼し、材料を切ってもらっていた)、お願いします。他のみんなは観察します。
    ・実際に観察する。気付いたことを子供たちはどんどんメモをしていく。
     野菜炒めができた時点で試食をして、食感を確かめた。15分ぐらいで活動は終了。

■指示・わかったこと・思ったことを発表しましょう。
  ★1 強火と弱火のモヤシ炒め
    ・弱火は時間がかかって、かたかった  ・弱火はカロチンが吸収できなくなると思った ・強火の方がだんぜんおいしい  ・色がちがう ・弱火は生っぽい
    ・弱火のもやしはまずい
  ★2 ニンジンキャベツの同時炒めと、ニンジン先キャベツ後炒め
    ・同時に炒めたニンジンは固く、別々だとやわらかかった ・別々にやった方がおいしかった  ・同時だとキャベツがこげてしまう ・同時に入れてはいけないことがわかった
  ★3 うすい味付けキャベツ炒め
    ・ちょっと甘い感じがした  ・炒めたら小さくなることがわかった  ・うす味もなかなかいいと思った。

■発問・強火や別々に炒める、うすい味付けといったそれぞれの工夫は、何を考えていると言えますか
    ・栄養  ・健康  ・ヘルシー

■指示・今日学んだことと、工夫したいことを発表しなさい。
   ・わたしは、友だちの発表を聞いて、ヘルシーな炒め方は強火で、そして調味料は少ない方がよいことがわかりました。なので今度から、なるべく塩分控えめにしようと思いました。
   ・いためる時に別々にするといいことを初めて知りました。

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2016.08.29

【HP移行原稿】発見!わたし、ぼく流ヘルシー野菜炒め1

★ どうなっているかな?我が家の野菜料理

★課外(単元に入る1週間ほど前)

■ねらい・本単元につながる事前調査を子供たち自身が行うようにする。

■指示1・これから野菜いための学習を家庭科ではします。その野菜の食事を君たちが1週間調べます。ただし夕食だけです。ワークシートに毎日次の3つを書きなさい。
    1 夕食のメニュー
    2 食べた野菜の種類
    3 思ったこと
     最後の日に「1週間の調査で思ったこと、気付いたこと」を書きなさい。
 
 先の項目を記したワークシートを配布する。子供たちは1週間、「我が家の夕食調べ」を1週間つづける。

■子供たちが思ったこと、気付いたこと(一人一人の疑問や思い)
 ・夕食に野菜が多く入っていて、家族の体のことを考えていると思った。
 ・毎日、いろいろな栄養がとれていると思った。
 ・野菜にどんな栄養があるのかなと思った。
 ・野菜を食べるとどんな効果があるのかな。
 ・ニンジンがたくさん出てきたのはなぜか。
 ・同じ野菜でもいろいろな料理ができるんだと思った。

★ 1時間目

■ねらい・野菜についての一人一人の疑問や思いをもとに、ヘルシー野菜いためについて自分が調べたい課題を決めることができる。  

■指示1・1週間の夕食の野菜調べで思ったこと、気付いたことを発表しなさい。
      ・課外の例で出した一人一人の思いを発表させる。
      ・ただ単に発表させるだけではなく、「どうしてそう思ったの?」「もう少しくわしく説明して」といった補助発問をして子供たちの発表を深める。

■説明1・みんな野菜についていろいろと考えました。今回野菜料理の中でも野菜炒めに挑戦します。それも「ヘルシー野菜いため」です。
■発問1・「ヘルシー」とはどういう意味ですか。
      ・体にいい ・健康にいい

■指示2・ヘルシー野菜いために学習したいこと、疑問に思うことを書きなさい。(5分間・ワークシートに記入)

■指示3・発表しなさい。
      ・いためておいしい野菜は何か。
      ・野菜の栄養はどんなものに入っているか。
      ・いためる時に、油はどれぐらい入れるのか。
      ・野菜を切る時に、どのような大きさにするのか。
      ・何火でいためるのか。  
      ・フライパンはどうやって使うのか。
      ・カロチンとは何か。ビタミンが多い野菜は何か・・・・等数多くの発表。

■説明2・みんなの考えは次の5つに分かれます。
      1・カロチンとビタミンについて
      2・いため道具の使い方
      3・野菜の種類
      4・いため方の工夫
      5・健康によくて好みを考えた味付け

■指示4・みんなが発表したものをこの5つに分けましょう。

■説明3・みんなが考えた疑問について一つ1種類選びます。それを次の時間まで、自分で調べます。

■指示5・調べたいテーマを一つ決めなさい。
       ・発表させる。1~5について調べやすいように、次のようにまとめる。
       1 野菜をいためた時にカロチンとビタミンはどうなるか。
       2 フライパンの使い方はどうしたらいいのか。
       3 どんな野菜にどんな栄養が入っているのか。
       4 炒める時に、火の加減、切る大きさ、2種類以上の順序はどうするのか。その他においしくする工夫は。
       5 健康によい味付けはどんなのがいいのか。

■発問2・どのような方法で調べることができますか。
      ・家の人に聞く  ・試してみる  ・本で調べる ・教科書を見る  ・必要な子には教師が準備した本を貸し出す。(コピー)

■指示6・それでは次の時間までメモをしてきましょう。

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■2時間目
ねらい・自分のテーマについて、調べてきたことをもとに画用紙にまとめることができる。

発問・自分のテーマについて調べてきた人?
    ・22人中19人が挙手。残り3人は資料なし、家の人に聞くことができなかった等の理由でできず。(教師の資料を提供する)

発問・みんなが調べてきたことを画用紙にまとめます。(画用紙は9つ切り)。わかりやすくまとめるには、どんな点に注意したらいいですか。
    ・マジックで目立つように書く。
    ・①、②というように区切って書く。
    ・図を書いて、分かりやすくする。
    ・見出しを入れて、パッと何のことかわかりやすくする。
    ・思ったことも書く。

指示・書き方についてはその通りです。でも大事な事が抜けています。
    それは「どうすればヘルシーになるか」ということです。そのことを考えて画用紙にまとめなさい。
    ・以降35分。画用紙に自分なりにまとめる。
     教師は個別指導をしながら、時々よい工夫は全体にわかるように言う。
     早く終わった子には、板書しているチェック項目と照らし合わせて、付け加
     えをさせる。
    ・授業時間内に終えた子が18名、残り4人は都合のいい時間で行い、次時までに完成させた。

★子供たちの書いたテーマ例
  1 カロチンとビタミン  「カロチンとビタミンのへり方」
  2 いため道具の使い方「フライパンの使い方」
  3 野菜の種類      「野菜の栄養」
  4 いため方の工夫   「自分流ヘルシー野菜いため」「誰でも食べれる野菜いため」
  5 ヘルシー味付け   「我が家の味付け」「おいしい味付け」「健康にいい味付け」

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